Xleader Bluetooth スピーカー ワイヤレススピーカー (レッド)
おすすめ度*1 |
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LEDライト機能、モバイルバッテリー機能のついたBluetoothワイヤレススピーカー。ただスピーカーとして持ち運べるだけでなく、付属機能を考えるとアウトドアガジェットといった総合性がある。
バッテリー機能は容量4000mAh、出力5V/1Aまで。FMラジオ機能もあるらしいが、周波数が合わないのかおそらく使えない。
スピーカーとしては遅延が少なく、口パク感はないので動画鑑賞にも使いやすいのは美点。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品は英語マニュアル、USB充電、AUXケーブル、自転車用マウンター。IP45の防塵防水性能があり、多少の雨なら平気。自転車につけて自転車用ライトとして使うこともできる。
【2】音質
ゲテモノっぽいアイテムだが、意外と音質は良い。ややホワイトノイズがあるのが気になるが、ブーミーな低域がしっかり音を鳴らすドンシャリサウンド。しかし音の立ち上がりが良くメリハリ感はある。高域ものびやかさと突き抜け感があって聴き応えあり。ただ全体として篭もった感じはある。
[高音]:のびやかで突き抜け感がある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:粒感があり、立ち上がりも良く、意外と緻密に感じられる。
[低音]:風圧を感じるブーミーな音。100hz~50hzまで強い振動を感じ、40hz以下で沈んでいく。ドラムはかなり膨らみを感じるパッツリしたところのある音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERworld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:低域が床面を作るやや腰高な表現。中域は奥まる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:立ち上がりは良く、粒感もあるが、おとなしめ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルやナレーションは結構綺麗。
【3】官能性
UVERworld「CORE PRIDE」は男性ボーカルとドラムが強く支配する曲。 このスピーカーはかなりブーミーなので、ドラムはどちらかというと空気の入ったゴム風船を叩いているような膨らみを感じる音になる。そのおかげか音圧と弾けた感じは強いが、軽いというかボケると感じる音でもあるので、好みは分かれそうだ。ボーカルはこのクラスのスピーカーにしては意外にきれいに思う。
やなぎなぎ「ユキトキ」は完全にボーカル頼みで細かで緻密な音を奏でる中域はかなり奥まって存在感が薄い。ボーカルはのびやかで突き抜け感もあり意外に表現力があるので聴き応えはあるが、物足りなく思う人も多いだろう。
joy「アイオライト」も意外に聴き応えがある。サビでのドラムとボーカルの引き合いの場面がうまく表現されるので、やや単調なものの満足度は高め。
【4】総評
遅延は意外にないので動画観賞用のスピーカーとして優秀。台詞の声などは明瞭で聴きやすい。
一方でホワイトノイズのような音が消えず、音楽はラジオを聴いているようなアナログな感じが出てしまうところあり。空気感と肯定的に評価できる人は良いが、クリアさが足りないと否定的に思う人には向かないだろう。そのなかでもボーカルは比較的クリアだが、そのせいかボーカル一辺倒な単調な表現になりがちでもある。
Xleader Bluetooth スピーカー ワイヤレススピーカー (レッド)
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。