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【カナル型イヤホン ONKYO E700M レビュー】きわめて上品。場合によってかなりおとなしめという形容の合う音色

ONKYO E700M

ONKYO カナル型イヤホン セミオープン/ハイレゾ音源対応/コントロールマイク付 ブラック E700MB

 

おすすめ度*1

ONKYO E700M

 セミオープン型のカナル型イヤホン。ツイストケーブルがおしゃれだ。遮音性はそこそこあるが、セミオープン型なので意外と音漏れするのには注意が必要。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 携行用のケースとイヤーピースの替えが付属する。密着性の高いコンプライ型のイヤーピースも付属しており、これをつけると低域がよく聞こえる。タッチノイズはそれほど目立たない。

ONKYO E700M

 

【2】音質

 音質の初めの印象はきわめて地味。篭もったようなおとなしい音で最初はいまいちに思ったが、聞き慣れてくるとONKYOらしい自然な味わいが出てくる。音が空気に溶け込むマイルドで自然な感じがあり、上品な味付けと言える。ただ価格の割に迫力不足に感じられるところは否めない。

 

[高音]:おとなしいのびやかさ。自然でやや暗めに出る(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノ音になめらかで自然な味わいを感じた。全体として優しくおとなしいイメージ。

[低音]:100hz~40hzまで柔らかく振動する。30hzから沈む。おとなしめの低音(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感はあるものの広さはあまり感じない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ゆったりとしてムード重視のように感じられるパーカッション。メリハリ感はあまりない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:自然な位置から聞こえてきて浮き上がった感じのない、しかし一貫性が失われないバランス感覚がある。ここらへんはさすがONKYOというべきか。

 

【3】官能性

 奥華子「桜並木」の曲調は元々穏やかだが、このイヤホンで聴くとさらに丸い。ギターのつまびきの彩りは非常におとなしく、自己主張がない。ボーカルには尖りがなく、柔らかく自然な温かみがあり、空気に溶け込む雰囲気がある。

 Claris「STEP」はボーカルが暗めでパーカッションもやや重たげ。本来は比較的爽快感の強い曲調に思うが、このイヤホンではかなり安定していて太めで力強さを感じるほど。奥行き感はあるが、篭もったようなおとなしさがあり、自然だが落ち着きすぎているような気もする。古いアンティークスピーカーでレコードを鳴らしているような独特の渋みのようなものを感じる。

 nano.RIPE「ツマビクヒトリ」は重みと躍動感のあるドラムに味わいがある。ドラムは力強く自己主張強めに思うが、決して出しゃばりすぎず中域以上を邪魔しない。ボーカルはあたたかで全体として穏やかな力強さのある曲調になっている。

 分島花音「killy killy JOKER」はドラムが重く力強さがあるがやはり支配的にはならずにほどよく抑えた印象。ストリングスは細く締まった感じで独特に思う。自然でやわらかな密度が感じられるが、少し単調かも知れない。

 

【4】総評

 熟成したまろやかさといった感じで、渋みのあるおとなしさといった上品な音。迫力や尖りがなく、クセがない分表面的には薄味に感じられる。耳が慣れてくると老舗メーカーらしい味わいが感じられないこともないが、おとなしすぎる気もして好みを分けそう。クセがないのがクセというくらい引っ込み思案な印象があり、人によっては味気ない音に感じやすいところがありそうだ。良さがわかりづらいイヤホンではあるだろう。

 最近の精彩の強いバランスドアーマチュア型の高域などに慣れているとかなり渋く思われる高域は好みによって大きく評価が分かれそうだ。

ONKYO E700M

 

ONKYO カナル型イヤホン セミオープン/ハイレゾ音源対応/コントロールマイク付 ブラック E700MB

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。