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【カナル型イヤホン AKG N20U レビュー】鮮やかで精妙な緻密さのある中高域に魅力

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AKG N20U イヤホン カナル型 シルバー N20USLV 【国内正規品】

 

おすすめ度*1

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 比較的小型なハウジングのカナル型イヤホン。没入感は高めで遮音性の良さを感じ、音漏れもほとんどない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケース、イヤーピースの替え、フライトアダプタ。細めのケーブルのタッチノイズはそれほど目立たない。

 

 

【2】音質

 鮮やかで煌めき感のある中高域とドンとくる重みのある低域の対比を感じる独特の音色。低域は存在感はあるが、自己主張は強すぎず、中高域の鮮やかさが目立つ、どちらかといえばフラットな音質。

 

[高音]:高域はとにかく鮮やかで精彩な色合いのある音で、ボーカルは息感まできれいに表現する細やかさのある音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ギター音に鮮やかさと緻密さを感じた。全体的に細密画風の丁寧に描き分けられたような彩りが感じられ、精妙という言葉がふさわしい。
[低音]:100hz~40hzまで粗のない減衰をする。30hz以下は沈む。ブーミー気味だがドンと重い音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:精密で細かな音色が寄り集まって精細な密集感がある。耳に近いところできれいに鳴る(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:シャリ感が出やすいが、立ち上がり良好でアタック感があり、力強さもかなりなもの。弾ける音もポップで元気、しかし空間を震わす生々しさもあって生命的。ややシャリっとするのを除けば、この価格帯では良質な表現に思う(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:比較的楽器に近く、一体的。


【3】官能性

 池田綾子「Silver moon」はまずそのパーカッションのはじける感じに生々しさがあり、粒感とほどよく空間にテンションを与える硬さに感心する。ただシャリっとしたところも出やすく、サビでは若干うるさげ。ボーカルは楽器に近く、全体として統一感のあるまとまった感じで聞こえてくる。

 いきものがかり「ブルーバード」は全体的に鮮やかさが目立つ。やはりシャリっとしたところを感じるものの、シャープで精彩に富んだ表現は心地よい。顕微鏡的といえるほど音の表現も緻密。そしてボーカルに突き抜け感があり、細く尖った鋭いキレ味を感じるものの、同時に生々しさも失われず力強い。

 Claris「STEP」は全体としてシャリ鮮やかという感じのキラキラサウンド。弾け音は軽くなりすぎずほどよい硬さもあって力強さも少し感じられる抜け方をするので、軽妙だが弱々しさとは無縁。ボーカルは琴線を奏でるように精妙で、人間的な生々しさも感じられるリアルな質感のある声色だ。華麗でキラキラ、しかし力強さも失われていない。

 早見沙織&東山奈央「Hello Alone」は冒頭から楽器音の緻密な洪水に襲われる。 量的な強さからか刺さりやすいところ、シャリ感強めなところもあるが、煌びやかさを伴った量感には圧倒される。ボーカルはのびやかさに富み、そして楽器音の洪水に包まれながらも一貫性が失われず芯の通った声がしっかりと聞こえてくる。

 

【4】総評

 精妙でキラキラとした中高域とドンと力強い低域、全体として一体性、統一感を維持しながら緻密で顕微鏡的に細やかな表現に味わいがある。シャリっとしやすく、場合によって刺さりも出やすい若干のエグ味はあるが、針金細工のように精密な音色は独特の中毒性がある。

 

【国内正規品】AKG N20U カナル型イヤホン Android用/iOS用切替スイッチ付リモコンマイク搭載 シルバー N20USLV

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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