audio-sound @ hatena

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

audio-sound @ hatena

オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

【カナル型イヤホン AIKAQI ES700 レビュー】重厚なややもっさりしたところのある、熱量重視のホットサウンド。ボーカルは楽器に囲まれている

AIKAQI カナル 密閉型 イヤホン 高音質 重低音 ステレオインサイドホン ボリュームコントロール可能 内蔵マイク搭載 フラットケーブル インナーイヤー型 ヘッドホン iPhone対応 ES700 ブルー

 

おすすめ度*1

f:id:kanbun:20160524020539j:plain

 小型のイヤーピースで装着感良好なカナル型イヤホン。遮音性は高めだが、半開放構造のせいか音漏れは大きめ。

 AIKAQIのイヤホンは低域重視の重たいドンシャリのものが多いが、このイヤホンもかなり重厚で安定感の強いサウンドだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、キャリイングケース。平形ケーブルのタッチノイズはそれほど目立たない。

 

【2】音質

 大ざっぱにはドンシャリでシャリ感は出やすいが、シャープさはそれほどなく、低域重視。低音が前面左右にも張り出し厚めの底を作るのでその上に乗って安定的に音楽が展開する。パーカッションもどちらかといえば低域に落ち着くように乗るのでやや下方向を意識しやすい。ボーカルは楽器との一体感が強め。

 

[高音]:高域も比較的下方向に肉厚。楽器ボーカルともに全体的に下が厚く、低域の安定感を意識した温度感がある。上から下に落ちてくる感じが強い(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中域は左右が張り出し、ボーカルを囲む。精彩感はそれほど強くなく、どちらかと言えば肉厚で密度と温度が高め。
[低音]:100hz~90hzは比較的おとなしい振動。80hz~60hzにピークがあり、強くブーミーな音を出す。50hz以下はまたおとなしくなり沈む。おそらくこの80hz~60hzの強い振動帯が床面を強く意識させている。なので重厚だが深みはそれほどなく、肩上くらいに明確な低域の地平線があるように思え、低域に限れば腰高にも感じられる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:床面が意識される上に天井の低い空間がある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラム優位。低域の床面付近では強く撥ねるので熱量が感じられる。シンバルなどはかなり重たげな音で、床面に響く音(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは下方向に肉厚。高域はかなりおとなしく、やや奥まって下に安定しようとする傾向があり、行ってこいなところはある。天井は近く思われる。

 

【3】官能性

 鹿乃「ディアブレイブ」は比較的狭く密度が高めの演出で、全体として熱量高めの味つけ。低域の床面のはねを常に意識しつつ、ストリングスものびやかに空間を表現するよりは空間に熱量を加える厚みのある音。情感もそれほど強くなく、素直にメロディにエネルギーを与える。ボーカルももともとある温もりが強めに出ている。個人的には、この曲はとくにうまい表現に思い、面白かった。

 UVERWorld「僕の言葉ではない これは僕たちの言葉」も熱量強め。やたらとブーミーな低域が熱量を高める中に、ボーカルも浮かされたような熱のある表現。他の楽器音もボーカル周りにエネルギーを溜め込む。音にキレはないのでややぼーっとした感じもある。

 早見沙織&東山奈央「Hello Alone」も楽器が重厚で密度を作る。ボーカルはやや楽器に埋もれがちだが、楽器音は緻密すぎないのでそれほどボーカルを邪魔しない。むしろボーカルに熱量を加えて一体感を強めている。この曲の持ち味の一つと思われる高域での盛り上がり、ボーカルの透明感には欠けるが、全体としてエネルギッシュで楽しい。

 supercell「My Dearest」は歪みが出やすく、やや音割れする。緻密さには欠けるが、ボーカルと楽器音に温もりがあり、リバーブの利き方もあったかい。熱量の強いあたたかなサウンドで優しい。ただ全体としてごった煮気味の温かさではある。

 

【4】総評

 篭もっていると感じられやすい音。実際音はぼーっとしている感じが強い。これを熱量表現として感じられればパワフルでエネルギッシュ、かつホットと肯定的に、メリハリのない音とエッジの不足と感じれば否定的な評価となろう。正直万人受けする感じではなく、ファンとアンチどっちが多いかと言われればアンチが多そうな味付け。

 だが低域の地平線とボーカルにまとまっていく独特の密度のある表現は素直に面白い。個人的にはあまり好みな音ではないはずだが、聴いてみて案外良いかも知れないと思った。

 

AIKAQI カナル 密閉型 イヤホン 高音質 重低音 ステレオインサイドホン ボリュームコントロール可能 内蔵マイク搭載 フラットケーブル インナーイヤー型 ヘッドホン iPhone対応 ES700 ブルー

 

【関連記事】

audio-sound.hatenablog.jp

audio-sound.hatenablog.jp

audio-sound.hatenablog.jp

audio-sound.hatenablog.jp


*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。