VAVAカナル型イヤホン ステレオヘッドホン ios/androidでコントロール対応可能 高音質サウンド EQモード マイク内蔵 ハンドフリー通話可能 VAVA VA-EP001
おすすめ度*1 |
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ASIN |
音質切り替え機能があり、イヤーピース部分を回転することで低音重視と通常音質を切り替えられるときどきあるイヤホン。遮音性はほとんどなく、シャリシャリと結構音漏れする。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品はイヤーピースの替え、携行ケース。細身のケーブルはタッチノイズ若干あり。
【2】音質
音質切り替え可能だが、低域強調モードにしても思ったより低域が伸びてこない印象がある。全体的にシャカシャカした感じで、篭もっている印象もあり、ボーカルは暗め。中域にやや精彩感があるが、全体として立ち上がりやアタック感に乏しい感じで、なんとなくもたついた音楽表現に感じる。
[高音]:乾いてかさかさしている印象。シャカシャカしやすい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中域はだいぶ潤い感がある印象だが、立ち上がりはあまりよくない印象。
[低音]:通常モードでは低域がかなりスカスカになるので、低域モードでテスト。ややぼんやりしたブーミーな音。減衰は素直で荒れたところがないが、50hz以下の沈み込みがやや目立つ。深掘り感はあまりなく、反発力も抑えめでブーミーさはあるが、もたもたしている。地熱感はほとんど出ない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:左右が目立ち、奥行き的には平面的。高さもあまり出ず、深さもそれほど感じない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラムもあまり精彩がないが、どちらかというとドラム優位で、全体的にもっさり。ハイハットが曲によってかなりやる気無く、シャンシャンより軽く、シュンシュンと力なく聞こえる場合がある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:女性のアニメ声はかなり乾いてカサカサする。全体的にドライで高域の天井が近く、暗め。
【3】官能性
戸松遥「ユメセカイ」はボーカルが暗く、かさかさしてドライ。パーカッションも全体的にやる気が感じられず、締まりが無い印象。覇気や元気がなく、篭もっている。相性が悪いか。
SPYAIR「JAPANICATION」はドライで低域付近に集まる音域が比較的合っているかも知れないが、やはり味付けに多様性がなく、単調で全体的に爽快感にいまいち欠ける印象だ。
奥華子「鳥と雲と青」はやや色合いに欠ける。全体的にもたつく印象があって、いまいち楽器のクライマックスがタイミング遅く感じるのと、ピアノ音の色づきが足りず、鮮やかさに欠ける印象がある。
【4】総評
たまたま手に入れた個体がハズレだった可能性は十分にあるが、それにしても全体的に魅力に乏しい印象。通常音質と低域重視を切り替えられるのがポイントなのかも知れないが、それを目的に買う必要性があるだろうか。この切り替えによって劇的に曲の印象が変わるならまだ魅力があるかも知れないが、聞いた感じ、ノーマルでも低域重視でもさほど違いは無く、本当に低域が多少鳴るか鳴らないかというくらいしかない。低域重視にしても世に言う低域重視のイヤホンには遠く及ばない印象で、ノーマルにしたからといって高域が色づき、のびやかになるわけでもない。この価格帯ならハイレゾ対応品もちらほらあり、選択肢は無数にあるのであえてこれを選ぶ必要はそれほど無いような気がする。
【5】このイヤホン向きの曲
けだるげな表現はこの曲には合っていた。ただボーカル表現は完全に精彩が失われて魅力はだいぶ削ぎ落とされてしまっている。
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。