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オーディオ機器やゲーミングデバイスのレビュー、そして好きな音楽を徒然なるままに

【aptX対応ワイヤレスイヤホン audio-technica ATH-CKS990BT レビュー】ドライでスパイシーな低域支配力の強い独特の中毒的な世界観が魅力

オーディオテクニカ Ver.4.1対応Bluetoothワイヤレスステレオヘッドセットaudio-technica SOLID BASS ATH-CKS990BT

 

おすすめ度*1

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ASIN

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 オーテクのSOLID BASSシリーズの有線モデルをそのままワイヤレス対応にしたようなデザインのモデル。ハウジング部分はほぼ同一なので装着感はそのまま。遮音性はそれほどでもなく、音漏れも少しある。

 aptXに対応する。通信は安定しており、音飛びや遅延はなかった。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、キャリングポーチ。ケーブル部分のタッチノイズは目立たない。

 コントロール類は首下のウィング状の出っ張りにあり、慣れるまではやや苦労する。

 

【2】音質

 音質的にはSOLID BASSシリーズ独特の、熱気があってやや乾燥気味の、バチバチと火花散るようなアタック感強めの低域が魅力。全体的に表現はドライでやや硬質な印象があり、中高域は曲によって低域に引っ張られやすいところもある。中高域も精彩において劣るわけではないが、低域の量感が強めなので、そこを魅力と感じるかどうかで大きく評価が分かれる。

 

[高音]:精彩はあるが、低域に支配されがち(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域も低域に押されやすい。音自体には精彩があり、広さもそこそこ。

[低音]:振動は太く厚めだが、輪郭はしっかりしており、20hzまで素直に減衰、深掘りもされる。ドラムやベースはドライでバチバチした粘りもあり、熱気があるが、とくにドラムは表面の張力が強めに思う(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域の厚みと深さが強く意識されるため、安定感が強い。上方向もほどよく広いが、低域にどうしても意識が向くので、床面が印象に残りがち(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位。ハイハットは硬質でカチカチした鳴り方(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは息遣いや伸びやかさも結構綺麗に出るが、低域に引っ張られて暗くドライに聞こえがちなところがある。

 

【3】官能性

 ClariS「CLICK」はドラム優位でリズムがズンズン重く主導する。ただ弾力はあるので元気さは維持されており、力強い鳴り方。空間表現の利きもそこそこあって、広さは感じられ、圧迫感はそれほどないが、キラキラ感に乏しく、ボーカルも暗めに聞こえる。

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」は息遣いがそこそこ綺麗でボーカル表現は良い印象。音は全体的に抜けが良いが、ピアノの色彩感が抑えめなため、キラキラ感にやや乏しく、暗く感じられるところはある。ただ音場に密度があって、充実感はかなり満足できるレベル。

 山崎あおい「花火のあと」はドラムに重みと厚みがある。ボーカルの声色はやや暗く、息遣いは綺麗に出ているのでシャキシャキしたところはあるものの、弦楽もやや重たげにのびるので全体的に重厚さが勝っている。

 分島花音「RIGHT LIGHT RISE」も高域の開放感には乏しいが、全体的に重厚で肉厚。低域が支配的で、空高く気持ちを解放するような金管などはかなり弱く背景に隠れてしまうところがあるのは味気ない。

 

【4】総評

 スパイシーな低域が炭酸飲料のように利く。ライバルとしては価格帯的にも被るSONYのMDR-XB80BSだろうが、あちらがビターで大人びた苦味のある低域だったのに対し、こちらは辛味の利いた低域で全体的にはドライな味わいがより強い。そのため、女性ボーカルの曲はつややかさがだいぶ減じられてしまうところもあり、キラキラ感も抑えられてしまうが、一方で息遣いがより強く、パーカッションや低域の熱気がより鮮明に出る。ロック向きにチューンされている印象だ。

 

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【5】このイヤホン向きの曲

 キラキラ感はだいぶ抑えられてしまうが、息遣いが良好。中域がやや奥まっておとなしいところがあるが、ドラムが躍動的かつ熱気に溢れていてサビの熱量が高く、魅力的。

 

 ドラムが重く、しっかりと足場を作る。弦楽の鳴り方はやや重く、ボーカルも低域に引っ張られてしまうところがあって開放感には若干乏しいものの、一方でエネルギッシュな低域中心にパワフルさは増している。

 

 低域の利きが良く、圧倒的。独特のボーカルもドライな味わいが合っている。世界観にマッチしている印象。とくにドラムの弾けと深みは迫力満点で中毒的。

 

 低域の迫力を味わうならこの曲。ドライな味付けも曲調に合っており、圧倒的密度と迫力、そして心がカサカサする独特の空虚感がこちらも中毒的だ。

 

オーディオテクニカ Ver.4.1対応Bluetoothワイヤレスステレオヘッドセットaudio-technica SOLID BASS ATH-CKS990BT

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。