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【ハイレゾ対応イヤホン Panasonic RPHDE10 レビュー】曲の雰囲気というか香りを丁寧に表現する。個々の音がきれいに匂いを伴って聞こえてくる

Panasonic RPHDE10

パナソニック カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 シルバー RP-HDE10-S

 

おすすめ度*1

Panasonic RPHDE10

ASIN

B016OHEXTG

 リケーブル可能なハイレゾ対応イヤホン。やや角張ったハウジングの装着感はそこそこ。人によっては耳に当たるのが気になるだろうし、長時間使用すると耳が痛くなってくるところがある。遮音性は高めで音漏れも少なめ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、携行ケース。ケーブルのタッチノイズは少し目立つ。

Panasonic RPHDE10Panasonic RPHDE10

 

【2】音質

 個々の音の分離感がかなり明瞭。高域は突き抜け感はそれほどなく、低域はボーカルに近め。中域は弦楽やピアノの音に個体感があり、コケティッシュでつややかな色気が感じられる。一方でシャープネスも素直に表現しやすいところがあり、シャリシャリした感じも出やすいので曲によってはやや尖りを強く感じるかも知れない。

 

[高音]:のびやかさは十分で精彩もあるが、高級機種の割に突き抜け感はそこそこなのが気になる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:なめらかでコケティッシュな色気のある音が魅力的。密度は少し高めで開放感は感じづらい。

[低音]:ボーカルに近く感じるため、かぶりが気になるところだが、音の分離感がしっかりしているか意外にも被さる感じはほとんどない。ボーカルとの一体性が楽しめる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:やや狭い。全体的に前屈みに感じやすいのと、密度感がしっかりしているせいだろう(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ハイハットの粒感は良好。アタック感もある。ドラムには爆発力もあり、全体として力強く元気な印象(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは滑らかで艶やか。

 

【3】官能性

 喜多修平「一斉の声」は中域でややシャリシャリする。低域はボーカルと近い。厚みと重みはかなりあり、重厚。ボーカルは抜けが良いが、上方向の突き抜け感はそれほど感じない。

 ねごと「アシンメトリ」は低域がしっかり。全体的に立ち上がりが良く、なめらかで気持ちよくのびていく。ハイハットの粒感も良好でキラキラしていて、アタック感も感じられ、存在感を主張する。そのおかげで曲の色づきも良い。ただ空間的には密集している感があり、この曲の面白みはやや減じている気もする。

 Choucho「earthlit」は弦楽の色気がかなり良質。なめらかでつややかなボーカルとそれを元気に支える低域が力強い。色づきも良好で色彩感高め。

 秦基博「コトノハ」は弦楽とボーカルがのびやかに主導する。ピアノにコケティッシュな色気があり、低域はタイトで楽器音の豊かな芳香をしっかりと閉じ込める。それが一体性と密度を感じさせる音場を作っている。この曲に関しては突き抜け感もそこそこよく出る。

 

【4】総評

 分離がしっかりしていて、個々の音が手に取るようにはっきりわかる。しかし、その個性をわがままにならないよう丁寧にパッケージングして一体性を確保する。そんな職人的な味わいを感じるイヤホン。鮮明度は高めなので、曲によっては本来の味とともに臭みも強く出てしまうところもある。曲に合わせて音の印象をガラッと変貌させるところもあり、面白くもあるが、一方でどぎつい印象を受ける場面も多く、その意味では若干ピーキーな感じもする。個人的な印象ではロックミュージックのエッジがきれいに出るので、ロック向きとしておすすめしたいが、それに限らないだろう。

Panasonic RPHDE10

 

【5】このイヤホン向きの曲

 立ち上がりなめらかでクリアな音。パーカッションを始め楽器のアタック感は良好だが、匂い立つような色気のある弦楽の彩りが格別。キンキンとうるさくなるところなく、艶やか。

 

 ボーカルの透明感がかなりきれいに出る。ピアノはキンキンせずに、ほどよい温もり感のある色合いが丁寧に出ていうる。淡い空気感も感じられ、深掘りされた低域弦楽は情景を心に沁み入らせてくれる。

 

パナソニック カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 シルバー RP-HDE10-S

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。