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【ヘッドホン SENNHEISER HD599 レビュー】開放的で圧迫感がないが、スカスカせず密度も良好。一体性のある調和的でしかも広い音楽空間を彩る

ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 599【国内正規品】

 

おすすめ度*1

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ASIN

B00O3QGOJ8

 装着感はやや硬めだが、イヤーマフの肌触りが良く耳当たりは柔らかい。ただし、蒸れやすい。

 遮音性は低い。音はかなり漏れる。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は3.5mm変換アダプタ、着脱可能な3.5mmオーディオケーブル。

audio-technica ATH-PRO05MK3

 

【2】音質

 開放的な音質。中高域は抜けが良く色彩感があり、低域はその中高域を下から優しく支える。アタック感も良好で、もっさりしたところはなく、メリハリが利いており、爽快感もしっかり出る。

 

[高音]:突き抜け感良好。煌めき感もある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:抜けが良く、色彩感も良好。金管に色気がある。音は全体的に滑らか。アタック感も良好。

[低音]:中高域を邪魔しない優しく柔らかな低音。ドラムには地熱もあり、優しいが存在感はある。上方向への弾みは少なく、ややブーミー。振動ははっきり肉厚で減衰は素直。深掘りされる、下方向に広い味わい(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:広めで開放的。個々の音はなめらかでみずみずしさも良く出る(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは地熱が強いが表面の弾力もあり、タイトさも出る。上辺ではタイト、下辺ではブーミーといった感じ。ハイハットは粒が細かく、精緻という表現が似合う(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは自然な味わいだが、突き抜け感は良好で高さ方向へののびやかさははっきりしている。

 

【3】官能性

 FLOW「COLORS」は立ち上がりが良く、地平線から湧き上がる熱気を感じる出足が丁寧に表現される。重みがあり、空間に豊かに広がる低域は元気。ボーカルの味わいは自然な伸びやかさがあり、突き抜け感もあってシームレス。

 AiRI「君と僕はそこにいた」はリズム感良好かつ重厚感のある低域には弾力もあって、ハイハットは粒が細かく繊細な色彩を加える。ボーカルには突き抜け感があり、開放感も感じられる。

 ClariS「ヒトリゴト」は低域の弾みが良好でなめらかな生肌感のある生命的な音が魅力的。金管の吹き慣らしにも生々しい厚みがあり、密度が高い。ボーカルは楽器音に囲まれながらも、それらに色彩を奪われることなく、のびやかでみずみずしい。

 Aimer「茜さす」は重厚な低域が足場を作る。濃密なのに圧迫感がない抜けの良さが有り、音の密度感を不快感無く味わえる。サビでは密度が高くなり、ガチャガチャしやすい曲だが、弦楽が鮮明さとのびやかさを失わずに包み込んでサポートするので、その推進力を受けてボーカルが綺麗に上昇する。

 

【4】総評

 同価格帯最強クラスの表現力で、全体的にバランスが良い音質で隙が無い。開放タイプでありながらスカスカしたところはなく、強いて言えば曲によって若干低域が深掘りされすぎて分離感を感じるところがかすかに出るかも知れないが、厚みはしっかりしているので密度感は失われない。ただし旧機種のHD598と音質的な差は少なく、旧機種も人気機種で出回った量も多いせいと為替レートの影響でかなり価格がこなれており、この機種とはかなりの価格差が存在するため、本機種は様子見してHD598をあえて狙う手もある。

audio-technica ATH-PRO05MK3

 

【5】このヘッドホン向きの曲

 開放感のある広い音場。パーカッションは立ち上がりと粒感が良好で弦楽も色彩感があり、全体的に鮮やか。ボーカルはのびやかさがあって突き抜け感も良好。

 

 全体的に立ち上がりの良い音ですっきりのびやかで抜けが良く、爽快。それでいて密度も高く、とくに金管とエレキギターの交歓に色気とキレがあって中毒的。音圧ははっきり感じられるのに圧迫感はなく、没入感良好。

 

 低域が空間的広がりをしっかり感じさせ、ライブ空間を現出させる。音の精彩と空間の白熱感。しかも音量を上げても音像が乱れなく、圧迫感も出ないのでライブ空間に没入して楽しめる。

 

 ピアノのなめらかで肉厚さなメロディに乗って、ボーカルがバックコーラスとともに充実した空間を作る。良好な定位感とレイヤーの重なるような多層的で包まれる感覚が、楽曲の空気感を作り出し、満たしてくれる。

 

 深く厚みのある重厚な低域は広い音場を支える。細やかな音まで丁寧に表現された精緻な中に展開される、粒感良好なパーカッションの微細な輝きが心地よい。音場には空気感も濃厚に出ており、一方でキラキラとした透明感も明瞭で非常に楽しい。

 

 重厚な低域は表面に反発力があり、元気。ドライになりやすい曲だが、ボーカルは伸びやかさと突き抜け考え良好で高くまでみずみずしさを失わない。

 

ゼンハイザー HD599 オープン型ヘッドホン【国内正規品】

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。