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【スタジオモニターヘッドホン JVC HA-MX-10 レビュー】明度の高い、くっきりした濃淡のある音の表現が取り囲んでくる

ヘッドライン

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JVC HA-MX10-B 密閉型ヘッドホン スタジオモニター ブラック

 

おすすめ度*1

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ASIN

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 イヤーマフの厚みは決して厚いほうではないが、柔らかく圧迫感は少ないので装着感は良い。若干蒸れやすい。遮音性はそこそこ良好で、音漏れは少し気になる程度。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は6.35mm変換アダプタ。

 

SHURE SRH1440

 

【2】音質

 スタジオモニターというだけあって、かなり音は素直に特徴が増幅されたような印象がある。全体的に音の鮮明度は高く、明度も高めで色彩感が濃い形で出る。演出感は少なく、音の個性がはっきり感じられるので、統一感に若干欠け、曲によっては一部の音が浮き上がって聞こえるところがある。

 

[高音]:鮮明度が強く、クリアな印象(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域も鮮明度が高く、さらに楽器音の音に濃厚さがあるため存在感が強く、密度が高く感じられやすい。

[低音]:音源の特徴が出やすく、ドライな音はよりドライに、ウェットな音はよりウェットにといった感じだ(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥の音まではっきりしており、立体感はしっかり。一方で音の密度は高く、開放感には乏しい印象(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ハイハットが材質感や空間への広がりを立体的に感じさせるピシピシというよく響く音になっているのがとくに印象的だった(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:息遣いははっきり。のびやかさも良好。

 

【3】官能性

 中孝介「夏夕空」は弦楽の色彩が強め。ボーカルの伸びやかさは綺麗に出ている。全体的に若干明度が高めで、音の精彩はかなりはっきり出るので、やや浮かび上がって感じられるところもある。

 ClariS「STEP」も鮮明度高め。ボーカルと楽器音の距離感が近く感じられ、混じり合うような一体性がある。ボーカルは若干楽器に埋もれがちにも思うところはある。全体的に明度が高くキラキラ感もあって明るい。

 Aimer「スピカ」は鮮明でクリアな印象。密度が高く、リズム感も良好でメリハリがある。音の輪郭もはっきり。

 つじあやの「マーメイド」はピアノの明度が高く、気になるかも知れない。ボーカルは鮮明で伸びやか。

 

【4】総評

 鮮明度が高く、個々の音が透徹してはっきり輪郭を伴って聞こえてくる。透明感があるとはいえ、その鳴り方は薄っぺらくなく、若干眩しい濃淡の強い鳴り方だ。そのせいか密度が高く感じられるので開放的には感じづらい気がする。

 密度重視で音の存在感を楽しむには比較的おすすめできるヘッドホンだ。

SHURE SRH1440

 

【5】このヘッドホン向きの曲

 鮮明度が高く、密度がある音場を楽しむならこの曲。細かな楽器の存在感が明瞭に感じられる。ボーカルは若干明度が高く、ギラギラしたところはあるかもしれない。

 

 鮮明で色気のある金管と木管に包まれるこの曲の味わいは最高。楽器音の震えの襞さえ感じる。丁寧な空気感の表現された豊かな空間に身を委ねることが出来る。(菅野よう子「軍靴の記憶」)

 

 ドラムはやや濡れっぽくズチャズチャしている。サビ付近では楽器の密度が高くなりすぎてガチャガチャしやすいところもあるが、充実した表現力を感じる。

  

JVC HA-MX10-B 密閉型ヘッドホン スタジオモニター ブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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