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【ワイヤレスイヤホン SONY WI-C300 レビュー】音質・使い勝手は外出時使用の状況をよく追究してまとめあげられている良機種。ただ価格的な立ち位置的にコスパは中途半端なところあり

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SONY WI-C300

ソニー SONY ワイヤレスイヤホン WI-C300 : Bluetooth対応 最大8時間連続再生 マイク付き 2018年モデル ブラック WI-C300 B

 

おすすめ度*1

SONY WI-C300

ASIN

B079TZG4MB

 ハウジングが小型で耳への収まりも良く、装着感は良好なワイヤレスイヤホン。遮音性は標準よりやや高めといった感じで、音漏れについてはややシャリっとした音が漏れやすいかも知れない。

 aptXには対応しない。通信性能的には遅延なく、動画鑑賞にも十分堪える。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル。ケーブルのタッチノイズはかすかにあるが、まず目立たない。

 

SONY WI-C300SONY WI-C300

 

【2】音質

 音質的にはやや左右の張り出しが強く意識される、頭を囲み込む音楽空間で、目線やや下に低域の足場、パーカッションも比較的張り出してきてしっかり聞こえるため、曲のメリハリ感や重量感は味わいやすい傾向。一方で高域は上方向への伸びやかさよりは左右に広がって、こちらに向かってのびてくる聞こえ方がする。そのため奥行き感の感覚もあるものの、全体的に音楽の骨格は近めに形成される印象で、周囲の雑音が多い外出時にも音楽の輪郭構造を楽しみやすいイヤホンという印象。

 

[高音]:上方向への開放感よりは左右に広がる伸びやかさ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感はそこそこにある。全体としては音が近めに響いてくるところもあるので、密度感も感じられやすい。

[低音]:目線やや下にほどよい厚みのある、若干ウェットな音味の足場を作る(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右の張り出し感があり、頭が囲まれる球状空間を感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションも全体的に張り出して近めに感じられる。シンバルはややシャリつく傾向がある。ドラムに重さはそこそこあるが、深みはそれほど感じられない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:比較的自然で厚みもほどよくあり、バランス感覚よく感じられる。

 

【3】官能性

 May'n & 中島愛「What 'bout my star ? @formo」はパーカッションの粒が細かくシャープでキラキラ明るい雰囲気は満点。ボーカルの透明度もあり、楽器音もまとまりよく、全体として透徹した雰囲気がある。ただしシンバルはややシャリ味が強く、人によってうるさげに思う場合もあるかも知れない。

 水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」は全体的にシャープで緻密かつ軽快。リズムは重み余地は爆発力と粒の細かさでキレの良い輪郭感を出す。ボーカルは透明度高めでスッキリと綺麗に背景音を透かしながら、気持ちよくまっすぐ響いてきて、胸に沁みる。

 雨宮天「奏」は煌めき感はほどよく、深さと重みのあるベースの情感もよい。ボーカルも透明で息遣いも綺麗に出て、情緒がある。

 彩恵津子「海よりも深く」は全体的に軽快でエッジ感がしっかりしており、スッキリした感じが出ている。ギターのキレも良く、金管も色気があってなかなかにうまい。

 

【4】総評

 全体的に外出時に音楽を楽しむというコンセプトをよく追求している印象がある。価格的には音質水準や仕様の面からやや割高に思うものの、SONYブランドの名に恥じないバランスの良い使い勝手で満足感は高く思う。

 とはいえこれといって飛び抜けてすごいと思うところもなく、これより下位価格帯にも個性的で音質的にも面白いワイヤレスイヤホンがたくさんあることを考えると、押しが弱いのも事実で、わざわざこれに手を出す必要はあまりなくも思える。これより上のクラスにはさらに実力も評判も兼ね備えた実力機があり、それらと比べるとエントリーモデル並みのレベルを抜け出ていないようにも思う。もう一声下の価格帯であれば、印象もだいぶ違って見えるところがあるのだが。

※2018年9月現在、価格は落ち着いて平均4000円台になりました。相対的な魅力は高まっています。レビュー掲載時の平均価格は6000円台でした。

SONY WI-C300

 

【5】このイヤホン向きの曲

 若干ウェットで粘りがありながら、キレの良さのあるドラムの重みが心地よい。パーカッションや効果音が張り出してきて、濃厚な音楽空間が包み込んでくる。ボーカルは中央から左右に広くのびていき、空間を色づけする。手を伸ばせば清涼感のある情景に手が届くような充実感がある。(辛島美登里「モノローグを染めて」)

 

 ほどよく重く瞬発力のあるドラムがしっかり曲を引き締める。深掘り感はそれほど強くないものの、ベースの存在感もしっかり。中高域は透明感や煌めき観もあって眩しくきれいに表現されている。(黒崎真音「STEP」)

 

  ほどよく重みのあるドラムの足場の上にキラキラ透明感のある空間が展開される。冬の朝のような透き通った音楽空間が左右の定位感も良く包み込んできて、世界観にぐっと引き込んでくる。(折笠富美子「リセエンヌ」)

 

  圧倒的な勢いと緻密さがぐっと心を飲み込んでくる。ややエッジが強くキンキンしたところもあるが、音の立ち上がりはよく、全体的に細かく作り込まれ展開も早い世界観が丁寧に表現される。

 

 シャープでキレよく軽快なリズム表現は曲調の明るさ、楽しさをよく表現する。アニメ声のボーカルはやや鮮明度高めで場合によってキンキンに感じられるかもしれないほど透明度高め。(ブレンド・A「ぼなぺてぃーと♡S」)

 

ソニー SONY ワイヤレスイヤホン WI-C300 : Bluetooth対応 最大8時間連続再生 マイク付き 2018年モデル ブラック WI-C300 B

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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