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【カナル型イヤホン SENNHEISER IE 80S レビュー】低域調整機能は面白い。低音を最大にするとウーファー感が出る。ギミックを楽しみたい人には良い

SENNHEISER IE 80S

ゼンハイザー カナル型イヤホン 耳かけ式/低音域調整機能 【国内正規品】 IE 80 S

 

おすすめ度*1

SENNHEISER IE 80S

が高域寄せ

が低域寄せ

ASIN

B074DYM9WY

 耳にしっかり嵌まる装着感の小型ハウジング。遮音性はかなり高く、周囲の音はほとんど聞こえず、音楽に集中できる。音漏れもかなり少ない印象。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、携行ケース、イヤーフック、クリーニングツール、マニュアル。リケーブル可能。付属ケーブルはややタッチノイズあり。ハウジングにあるツマミを回すことで低域の調整が可能。

SENNHEISER IE 80SSENNHEISER IE 80S

 

【2】音質

 低域調整でかなり重低音の振動感が増し、ウーファー感が出る。それと引き換えに中高域の精彩やリズム感の明敏性などが失われる印象。調節次第で自分好みの音を見つけられるというのがこの機種の最大の売りだろう。低域に振ると他のイヤホンではちょっと味わえないほどの振動のある重低音が楽しめ、高域に振ると、価格帯では標準クラス程度の中高域イヤホンになる。好みや気分、シーンに合わせて使い分ける感じだろう。イヤホン自体の素質も悪くない。

 

[高音]:突き抜け感はそこそこ。高域に振るとかなり鮮明度と尖りが出てくるが、刺さりやすくもなるので注意(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノの精彩が非常に生々しい。弦楽は若干渋みのある感じで、キィキィ引っ掻く感じではない、やや温もりを感じる膨らみもある音で、色気が感じられる。

[低音]:高域寄りでは存在感が薄まるが、それでもブーミーな感じは残る。低域寄りではウーファーを感じさせる重低音の振動が支配的になり、場合によって中高域は埋もれやすい(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右の張り出しのあるドーム状の空間。奥行き感も感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはブーミーな方向の味付けで、表面のは寺家より地鳴り感の方が出やすい。低域に振るとなおさら存在感が増す。もともとシンバルもやや遠目に感じるが、低域に振るほど奥まって埋もれる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:分離感は良好。低域極振り状態でもしっかりと浮かび上がる。高域方向に振ると、息遣いが強く出る傾向になり、突き抜け感も増す。

 

【3】官能性

 Choucho「優しさの理由」は低域方向に振るとせっかくの精彩のあるピアノが押されていく。ボーカルはどちらでも分離感があり、突き抜け感も感じられる。低域寄りではボリューム感が出る。

 Rie fu「For You」は高域寄りでも比較的ボリューミーに骨太に感じる。低域のウーファー感の違いはあれど、基本的にはパワフル。

 TrySail「オリジナル。」では、分離性能の高さを感じさせる見事なボーカルのハモリを見せる。低域に寄せると重厚感が増して足場を意識しやすくなるので熱量は増す感じではあるが、サビ付近での高域の開放感が低域に引っ張られがちになる。

 水瀬いのり&久保ユリカ「Endless Journey」はボーカルのハモリの表現がやはり綺麗。低域に振るとウーファー感が増して重厚感が出る。

 

【4】総評

 個人的な感想を先に言うと、思ったよりどうなんだこれ?といった印象。3万円ちょうどくらいで素性はそこそこ良く、分離感はなかなかにあって重低音を調節して楽しめるとなると一見すごく魅力的に思える。ただ、個人的には1万円クラスの高域モデルと重低音モデルを別々に買った方がよほどよさそうに思われる。3万円台の音質としては個人的には不満。個性的で面白いイヤホンで、実際手に入れたくなったことは確かだが、コスパ的にはやや微妙な評価で、人にお勧めはあまりしない。ハイレゾ対応でもない。ただ重低音のウーファー感は本物なので、それをよしとすれば途端に「strong buy」だ。

SENNHEISER IE 80S

 

【5】このイヤホン向きの曲

 低域方向に振っていくと、ウーファー感のある低域が楽しめる。中高域の精彩も高バランスで、このイヤホンでは比較的高域低域どっちでも楽しめる傾向の音源。ただし高域方向の煌めき感や突き抜け感は1万円クラスのRHA MA 650の方が個人的には断然好みの音を鳴らしてくれるので、結局低域の表現をどこまで気に入るかといったところが評価の分かれ目か。

 

ゼンハイザー カナル型イヤホン 耳かけ式/低音域調整機能 【国内正規品】 IE 80 S

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。