Audiomx ゲーミング ヘッドセットPS4 パソコン ゲーム用 ヘッドホン 7.1chサラウンドサウンド ヘッドアーム伸縮可能 高集音性マイク付 軽量 ブラック GM10
おすすめ度*1 |
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ASIN |
比較的付け心地の良い直径の大きめのイヤーマフ、頭を包み込む形で装着感の良いヘッドバンドが特徴。遮音性はそこそこある感じだが、音漏れもそこそこある。
【1】外観・インターフェース・付属品
まずUSB専用だという点が大きな特徴で、PCのサウンドカードやDACなどを利用しづらい。内蔵の簡易DACのおかげか音質は良いが、一定以上を求める人には不向き。
なかなか好ましく思ったのは余計なコントロールパネルがコードの途中にない点。ボリュームコントロールは左耳のイヤーカップ外側に、マイクON/OFFはカップ後方にある。好みは分かれるが、ケーブルの途中にコントロールパネルがあると重みを感じたり、プレイ中にひっかかったりということがあるかもしれず、またコントロールパネルを見失ってしまうということもある。そういったことがないのは便利ではある。
【2】音質
内蔵簡易DACの効果のせいか、広さを感じる圧迫感のない音場と厚みと躍動感の同居したそこそこ味わい深い低域は魅力的。パーカッションも粒感が細やかに出ていて、価格以上の迫力と色合いを感じる。
[高音]:高域は比較的自然でしとやかな潤いもある音色。尖った感じはなく、落ち着いて聞きやすい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)
[中音]:低域とともに広さを感じさせ、弦楽音などにも精彩感があり情緒はよく出ている。
[低音]:100hz~60hzまできれいな減衰、50hzからはややおとなしめで沈む。厚みのある柔らかめの低域を耳下くらいに感じるので、下方向に豊かな味わいがある。広さと繊細さのほどよく同居した中域とともに全体として地中海の穏やかな波濤に彩られた水面をイメージさせられる(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:ステレオ感もやや強く、高さよりは下方向の厚みを意識しやすいこともあって、ややパノラマ的な味わいになる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:なかなか細かな粒感のある音なので、シャキシャキとしたスパイスは利いている(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは量感的には豊か。繊細さはやや物足りないかも知れず、息感には不足を感じるかも知れないが、尖りがなく、聞きやすく良質。無難に悪くないという感じか。
【3】ゲーミング体験
緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」でテストした。広めの表現になっており圧迫感はなく、また方向感もなかなかしっかりしており、足音や周囲の音で方向付けがわかりやすい。
ナレーションは聞き取りやすく、よく分離されている。
ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。こちらも方向感はそこそこ出ている。空気感も悪くなく、PCゲーム向けとしては無難。
【4】マイク
マイクの指向性のせいか、場合によってキーボードの打鍵音などが入る。声質は自然。
【5】総評
USB専用という点がやはり好みを分けそう。USB式は環境によって遅延が大きく出てしまうこともあり、テストした範囲では目立った遅延は感じなかったが、こだわる人は注意だ。ゲーム用として見ると実はそれほど尖った感じもなく、あえてこれを選ぶ必要はあまりなさそうというような感じだが、方向感はしっかり出ていてゲームの空間的な味わいはよくできているので、変な味付けがない分万人向きで素直ともいえる。音楽もなかなか味わい深く、全体として使い勝手は悪くない。
ただ総合的にはこれといった押しが目立たないのも事実で、わざわざUSB専用のこれを選ぶ必要性をあまり感じないところはある。
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。