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【ファッションヘッドホン AudioMX HS-G5 レビュー】やや低域寄りのドライな味わい

ヘッドライン

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AudioMX ヘッドホン 重低音 密閉型 オンイヤー 折りたたみ式 リモコン・マイク付 ハンズフリー通話 有線式 黒 HS-G5

 

おすすめ度*1

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ASIN

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 六角形のイヤーカップ、独特の紋様がオシャレなヘッドバンドを備えたファッションヘッドホン。材質的には軽量なプラスチックを利用しているので付け心地は非常に軽い。遮音性はそれほど高くなく、音漏れもかなり普通に漏れる。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 本体にインターフェースと呼べるものはほとんどなく、ケーブル接続部があるだけ。インターフェース類は着脱式ケーブル中途に簡単なコントロールパネルがついており、iPhoneやAndroidで操作ができるようだが、当たり前だがPCでは反応なし。

 

【2】音質

 音質としてはゆったりもったりした全体として重厚な感じではあるが、低域は深い感じで圧迫感のない下方向の空間を感じさせるもの。全般的なドライな味わいが強調されており、ロック調の曲は特にザワザワしたシャギーが目立つ感じではある。そのせいかしっとり気味の女性ボーカル曲では声色がややかすれがちで粒の粗い感じが出てしまいやすい。一方で粒のあるパーカッションが活きる曲は細かなスパイスがよく効くので、味わいやすい。

 

[高音]:全体としてざらついた感じはぬぐいがたく、高域は残響感などがうまく出にくい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:ほどよく距離感があって圧迫感を感じさせない空間を表現する中域。パーカッションや金属的な音はうまく出るものの、全体としてざらっとした感じはある。
[低音]:自己主張する感じではなく、深みを感じさせて空間性と中高域に被らない演出を加える比較的良質な低域。60hz~50hz付近に一応の床があるが、それ以降も減衰はゆっくりで急激に消失しない。そのため深みが感じられる低域となっている(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:圧迫感を感じないほどの広さがあり、低域は深く、ボーカル周りにほどよい分離された空間が感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:粒度の高い表現でドライな感じがよく出るので、スパイスとパンチの効いた表現になっているのは魅力的(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:全体としてドライ。透明感はやや減じて表現されやすい。

 

【3】官能性

 nano.RIPE「スターチャート」はかなりドライ。全体としてパーカッションとベースがよく効いてビターなサウンドが強調されている。ボーカルのみずみずしさ、表現の多様さは若干減じているように思うが、それを補って余りあるドライサウンドの表現にはなかなかの表現力を感じる。

 分島花音「world's end, girl's rondo」も全体的にドライ。ヘッドホンによってはこの曲は低域ばかりがドカドカと目立ちやすいが、このヘッドホンは深い方向での低域表現になるので、低域が中高域に被ってこず、この曲の魅力である空間表現を減じていない点は評価できる。

 山崎あおい「花火のあと」も塩味風味。全体的にギターの表現がドライで、ボーカルは息遣いや潤いが減じているので、ちょっと大人びた、感傷をある程度冷めた意識で相対化できているような、大学生くらいの年齢を感じさせる曲になっている。原曲はどちらかというと思春期の純情と実感を歌っていると思われるので、表現としてはずれているかもしれないが、悪くはない。ピリッと辛味が利いているがその味わいはあっさりしている。

 早見沙織&東山奈央「Hello Alone」は全体として飾り気が減った、薄味になっている。アニメ曲はキラキラした表現を多用するものが多いので、そうした曲は単純に味が薄まってしまい、全体としてさっぱりしてしまう。この曲の魅力である、中高域でのつやつやっとしたアニメ声ボーカルの絡み合いも、ザラザラ感が出てしまうせいで物足りない。

 

【4】総評

 ドライな音質表現と深みのある良質な低域がほどほどの値段で楽しめるのが魅力的なヘッドホン。外観的にはファッションホンといった感じで、デザインの好みが分かれるところがあるかも知れないが、使い勝手自体は悪くない。コスパという面で言うと、クセがある音質ではあるものの、標準レベルは十分伴っており、価格なりの品質は十分に感じられる。ドライでエッジの利いたロック向けだが、一方でそういった傾向の人はもっと低域が近く腹に落ちてくるくらい重い方が好みという人が多い気がするので、意外とこのヘッドホンを気に入るという人が少ないかもしれないということだけは残念ではある。

 

AudioMX ヘッドホン 重低音 密閉型 オンイヤー 折りたたみ式 リモコン・マイク付 ハンズフリー通話 有線式 黒 HS-G5

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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