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【カナル型イヤホン Klipsch Image X7i レビュー】鮮明で精緻。丁寧で透明感もある中高域が何よりの魅力。

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Klipsch Image X7i

Klipsch Xシリーズ Image X7i Rev.1.2 ブラック KLIMX7I115

 

おすすめ度*1

Klipsch Image X7i

ASIN

B014KIW0FK

  人気のKlipsch Xシリーズの一つ。同シリーズの中ではやや大きめのハウジングだが、付け心地は相変わらず軽めで良好。遮音性はそこそこ。音漏れは少しある。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースと携行ケース、航空機用アダプタ。細身のケーブルはタッチノイズが若干目立つ。

 

Klipsch Image X7iKlipsch Image X7i

 

【2】音質

 クリプシュらしい鮮明でのびやか、そして抜けの良い音質で、全体的にきらびやかさと明るさがあり、色彩感に満ちている。音の鳴り方が精緻かつなめらかで、透明感もあり、スッキリ爽快でありながら、同時に情感にも満ちているその独特の味わいは極上級。ハイレゾには対応しないものの、表現力は同価格帯のハイレゾイヤホンに遜色なく、むしろ音色の美しさにおいては多くの機種を凌駕する。

 

[高音]:抜けよし。のびやかで突き抜け感もあり、高さも感じられる。キラキラした色彩感もある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:精密。やや機械的というか金属的というか硬質な色合いはあるものの、やはり色彩感は強く、鮮明。

[低音]:低域は自己主張が強くないが、クリアで深掘り感もある。ブーミーな感じではなく、どちらかといえばタイト。減衰は素直で重低域もかなり明瞭であり、30hzまでは振動をしっかり感じられる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音が鮮明。広い。高さもしっかりしている。密度という面では申し分ないが、個々の音がすっきりしているところがあるので、肉厚さという面ではやや劣るかも知れない。

[パーカッション・リズム]:ドラムの重みのある存在感とハイハット系のキラキラ感のバランスがよく、どちらもはっきり出るので明るく元気で力強い。(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:息遣い良好。なめらかでシームレス、のびやかで突き抜け感もあり、高域の煌めきもきれい。

 

【3】官能性

 いきものがかり「キミがいる」はボーカルに伸びやかさと突き抜け感があって元気でありながら繊細さもあってエモーショナルな面も失われていない。音が全体的に精緻で立ち上がりと抜けもよく、スカッとしていて、音場は広がりも良く、開放的で明るく元気。

 ClariS「CLICK」のような情報量多めの曲も軽快な味付けでうまくまとめている。個々の音はクリア、ボーカルはのびやかかつ艶やかで突き抜け感もある。ガチャガチャするところはなく、効果音の爆発力もほどよく利いていて、爽快感と疾走感も出ている。

 KOKIA「You are not alone」は繊細。パーカッションに粒感があり、軽快で爽やかな空気感を表現しており、その中をのびやかに歌っていくボーカルも丁寧できれいであり、情緒感もよく表現される。

 

【4】総評

 個人的には好みの音色で、おすすめしたいイヤホンではあるが、コスパの面ではやや難がある。2万円を超える価格設定はやや強気であるように思われるし、X6iやX12iなどImageシリーズでも競合機種が同価格帯にひしめいており、音質の違いはあるとはいえ、クリプシュファンでさえ悩ませるほど。X7iはそのなかではバランスがとれているほうであるものの、抜きんでているわけではない。魅力的な機種とはいえ、できればもう一回り安く手に入れたいところでもあり、ハイレゾ対応でもないので、あえてこれを選ぶ理由はそれほど多くはないように思われる。クリプシュ好きにとって王道のX12iが間近にあり、これを選ぶよりはX12iのほうに先に食指が向かってしまう人が多いのではなかろうか。

 

Klipsch Image X7i

 

【5】このイヤホン向きの曲

 透明感とのびやかさが強調され、ボーカルが味わい深い。ドラムが空間を震わす良質な鳴り方で、弾みと厚みがあり、そこに被さるハイハットも精緻。空間はほどよく広く、温かみもあって叙情感もある。

 

 ドラムの弾力、躍動感、爆発感が秀逸。キレと重みが同居している。高域までシームレスにドラムの推進力とそれに乗っていく楽器とボーカルの密度のある音場が丁寧に表現される。(UVERWorld「CORE PRIDE」)

 

 弦楽に伸びやかさがありながら、情感はほどよく抑えられており、ボーカルに集中できる。ピアノやパーカッションにキラキラ感があり、明るく眩しい。ボーカルは息遣いも明瞭で透明感もあり、クリアに味わえる。(奥華子「魔法の人」)

 

Klipsch Xシリーズ Image X7i Rev.1.2 ブラック KLIMX7I115

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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