キングストン ゲーミング ヘッドセット PS4対応 HyperX Cloud Stinger HX-HSCS-BK/AS ブラック 軽量 2年保証付き
おすすめ度*1 |
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ASIN |
有線式のゲーミングヘッドセット。本体はプラスチック製で軽量、イヤーマフはほどよく肉厚で合成皮革なのでくすぐる感じがなく、耳障りもよいタイプだが、蒸れやすいところがあるので注意。夏場のPC部屋の温度によっては耳汗がびっしょり。装着感は中といったところか。
遮音性はそこそこ。後述するようにこのヘッドホンはやや音量が大きく出る傾向があるが、適正音量なら音漏れもそれほど目立たない印象だ。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品はマイク入力とステレオ出力を分けるY字延長ケーブル、説明書。説明書は日本語対応。
【2】音質
音質的にはかなり低域に寄ったドン音質。シャリっとした感覚はそれほどない。というより高域はおとなしめの印象で尖った感じはない。中域はやや広く、ボーカルだけは近く聞こえる。低域は密度感のあるややブーミーな音だが、中高域を邪魔しない。全体的に歪みが少なく、音楽も自然な味わいで聴けるところがある。低域の密度があるのでスカスカした感じも出づらく、音楽用としても悪くないし、動画鑑賞でも迫力が出るのは良い。
注意すべき点としては音量がやや大きめに出る傾向がある。そのため音楽用ヘッドフォンと付け替えたりしたときに気をつけないと、耳に痛いほどの音量にびっくりすることになる。
[高音]:高域はややおとなしめ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中域はやや広め。
[低音]:低域はややブーミー。60hz付近に強い振動があり、床面を意識させる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:奥行き感もそこそこある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラムには地熱感があるので、エネルギッシュなところはよい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:のびやかさもあり、自然な味わいで悪くない。
【3】ゲーミング体験
ゲーミング用であるが、付属にサラウンドソフトウェアはついていない。以下は手持ちのサラウンドソフトウェアを用いてテストしている。
緻密な音表現で空間を演出する「Witcher 3」「The Elders Scrolls Ⅴ: Skyrim」などのオープンワールド型RPGでは、まず低域がしっかりしているために空間的な広さを感じさせる効果音がきれいに出る。方向感はかなりしっかりしているので、クリーチャーの足音も明確な上、生活音などにもリアリティがある。低価格モデルとしてはなかなかによい。
FPS「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」も遊んでみたが、銃声音にしっかりとした方向が感じられる。足音も明確でサラウンドソフトウェアを自前で導入すれば、低コストで十分な音響環境が整う。
ホラーゲームは「バイオハザード7 Resident Evil」でテストした。こちらも方向感はしっかり出ている。低域の利きも良いので恐怖感を盛り上げる効果音にも重たさがあり、ぞくぞくする。
【4】マイク
マイクは指向性がそこそこあり、環境音もマウスのクリック音やキーボードの打鍵音などはよくカットされていて、環境音はほぼない。声はやや鼻にかかった傾向で出るので、チャット用としては十分でも配信用にはクリアさが足りなく思えるかも知れない。また若干機械的なノイズが入るように思う。便利な機能としてマイクを上に上げるだけでミュートに出来る。
【5】総評
音質だけ見れば、1万円クラスにも匹敵し、コスパは良好。低価格モデルの中では低域を中心に精彩のある音質は良質で、方向性ははっきりしており、空間表現もしっかり。一方で価格なりのチープさはあり、マイクの音質がやや粗く、装着感で蒸れが気になり、専用のソフトウェアが付属しないので、本格的なゲーミングに使うなら自前でソフトウェアを用意する必要があるなどの制約がある。
Kingston ゲーミング ヘッドセット PS4対応 HyperX Cloud Stinger HX-HSCS-BK/AS ブラック 軽量 2年保証付き
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。