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【ワイヤレスイヤホン Maxell MXH-BTS500 レビュー】鋭利な刃物のようなエッジ感の利いた音質。キラキラ度高め

Maxell MXH-BTS500

マクセル MXH-BTS500BK [ブラック]

 

おすすめ度*1

Maxell MXH-BTS500

ASIN

B01JA9M784

 耳穴を覆い隠すような大きめのハウジングで耳穴にしっかり入る固定感の強い装着性。装着感がしっかりしているので、耳から外れたらすぐにわかる。

 遮音性は高いが、音の傾向から思ったよりシャカシャカと音漏れしやすい印象だ。

 aptXやAACには対応しない。通信性能的には遅延なく、動画鑑賞も問題ない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 操作インターフェースは右耳に集中している。平形ケーブルのタッチノイズは少し目立つ。付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語マニュアル。

 

Maxell MXH-BTS500

 

【2】音質

 音質的にはかなりエッジ感の強いシャープさが目立つ。ギターやピアノの音はかなり金属的に若干ギラつく光沢感が感じられる。それでいて耳に痛い刺さる感じは少なく、この価格帯ではシャギーな繊細さが素直に楽しめる印象だ。ギラギラした音になるため、聞き疲れしやすく、落ち着いた雰囲気は失われがちなものの、アタック力の表現や情緒感の演出には強みがあり、とくに電子音的な音では輪郭感がはっきり出て実際以上に解像度高めに感じられやすい。

 

[高音]:高域の色彩は豊かで金属的な光沢感が出る。キンキンしやすいところはあるがのびやかさもある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:弦楽系のエッジを伴う伸縮感、ピアノの色彩感は良好。

[低音]:目線やや下から厚みと深みを兼ね備えた低域がある印象(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右やや近い。背景音は少し遠目に表現されやすい感じで、曲によっては奥行き感に強調が感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:エッジ感があるので衝撃力や粒感が出やすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:楽器のエッジ感が強いので、若干埋もれがちなバランスに思えるが、のびやかさはしっかりしていて存在感はある。

 

【3】官能性

 大原ゆみ子「言わないけどね。」はエッジ強めなせいか全体的に鮮明度が高く聞こえるが、高域ではピアノやボーカルがキンキンする傾向がある。サビでは情報量が増えたなりにその傾向も強まり、若干ガチャガチャしがちで、人によってはうるさいと思うかもしれない。ボーカルのコケティッシュな雰囲気は良く出ているので、楽器音の表現で大きく好みが分かれそうだ。

 KAZAMI「You」は金属感の強い音が表現の中心になっているため、どうしてもキンキンした尖った感じが全体的に出てしまう。鋭利な刃物を思わせる表現になってしまっていて、本来の落ち着いた味わいはだいぶ薄れてギラギラと感じられやすい。音量次第とは思うが、耳に若干痛いところもあった。

 光田康典「ブランデンブルク協奏曲第5番 アレンジバージョン」は弦楽の表現に高低が良く出ていて、低域の厚みもある。骨格がしっかりしているので、無難に楽しめ、弦楽の情緒が味わいがよい分だけ良好と言える。クラシックの管弦楽とは相性が良いのかも知れない。

 

【4】総評

 エッジの利いた表現はギターやヴァイオリンなど弦楽主体の曲と総じて相性が良く思える。一方で金属的な無機音は若干えげつなく聞こえるところもあるので、シンバルや鉄琴の表現は場合によっては耳に痛いほど強すぎて感じられるかも知れない。こうした音を情緒に取り入れている曲では、雰囲気が盛り上がる一方、落ち着きがやや失われる場合もあり、案外とピーキーなところもあるのかもしれない。万能選手タイプのイヤホンでないことは確か。

 価格帯的には国産メーカー製品としては妥当。通信性能は安定しているし、音質的にはエッジの利いた音が好みの人にはかなりコスパが良く感じられるだろうし、そうでない人でもエッジが利いていると全体的に解像度高めに感じられやすいので満足度はかなりのものだろう。

Maxell MXH-BTS500

 

【5】このイヤホン向きの曲

 ギターの色づきが良く、低域の深みも感じられるため、ゆるい曲調はそのままに若干ビターな情緒感が増した雰囲気でよい。(羊毛とおはな「空が白くてさ」)

 

 厚みと深みのある低域表現が素直にこの曲をスケールアップしてくれている印象。その低域から浮き上がってくるボーカルものびやかで、低域の重力に引き寄せられつつも、もがき上に向かっていく、その対比がうまく出ている。

 

  電子音のノイズ感がしっかり出る。そのおかげでスマッシュ感も出て音に風圧が感じられ、曲全体が引き締まっている。ノイジーな感じは相応に強まるので、これをうるさく感じるかは好み次第だが、アナログ的でまるっとしたつややかさのあるキーボード音と甘味のあるボーカルとの対比が際立ち、その清涼感が増している。透明感のあるラムネやサイダーというよりは若干エグ味のある、コーラ味なサウンド表現というべきか。(水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」)

 

  全体的にピアノと弦楽の光沢感とエッジ感が増していて、元々の鮮明度がさらに増して情緒感に一層の表情を感じられる。(菅野よう子「Days」)

 

マクセル MXH-BTS500BK [ブラック]

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。