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【完全ワイヤレスイヤホン AairHut A2 レビュー】通信性能不安定な場面があるのが気になる。音質的にはデジタル系の表現に強く、クラブサウンド向き。

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RUOBAI BS01

【Bluetooth 5.0強化版】Bluetooth イヤホン 高音質 Bluetooth 5.0 AairHut A2完全 ワイヤレス イヤホン 超軽量4g 簡単自動同期 自動ペアリング 左右両耳対応ブルートゥース イヤホン Siri対応

 

おすすめ度*1

AairHut A2

ASIN

B07FTB8H5P

 小型のハウジングで装着感は良い。ケースのデザインもよく、持ち運ぶのにも便利な大きさ。連続再生時間はカタログスペックで最大3.5時間程度。

 aptXには対応しない。AACはテストしていないが、カタログスペックに記載が無いのでおそらく対応しない。

 通信にはやや不安定なところが見られる。使用中に片耳だけ通信が途切れる場面が何度かあった。

 アメリカのamazon.comのレビューではバッテリー残量低下時に操作性能の劣化が見られるという書き込みもあった。この現象については手に入れた個体で再現しなかったが、ボタン操作とプレーヤーの動作にラグはあり、操作は全般的に1テンポ遅れる。

 遮音性はそこそこ。音漏れはシャリシャリした音が少し。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、日本語/英語マニュアル。

 インターフェースは押下感のあるボタン式で操作感はわかりやすい。完全ワイヤレスではタッチパネル式のものも多いが、操作時に耳元を見ることが出来ないので、わかりやすい操作感のあるアナログボタン式のほうが個人的にはおすすめ。

AairHut A2AairHut A2

 

【2】音質

 音質はシャープ。かなり輪郭感が強く、デジタル的な鳴り方をするので、アコースティックな曲では不自然さを感じやすいかも知れない。一方でボカロ曲などのデジタル味の強い曲は得意分野。アタック感もきれいに出て、鮮明度も高いため、やや刺さりやすい傾向があるのを除けば、緻密な表現に満足できる。

 

[高音]:シャープネス強めで高域ののびもよい。突き抜け感はかなりはっきり。一方でシャリ感は出やすくツンツンとした音に聞こえることも(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノはデジタルピアノ的な鳴り方で若干機械的。弦楽ののびやかさや輪郭感も出るが、生々しさは出にくく、なんとなくコンピュータミュージックっぽい感じになる。一方で定位感の感覚は鮮明で方向的な拡がりを感じやすい。遠景表現もわかりやすく奥行き感は感じやすい。

[低音]:重低音のみを再生してテストすると、全体的に雑味がある。30hz以下はノイズ感が強い。こうした雑味は使っているうちに成熟して収まることも多いので、気にするほどでもないだろうが、一応目立ったので特記しておく。これが狙った特性かはわからないが、一部曲では低域にジャリジャリした砂粒感を感じることがある。それを除けば低域音は締まって聞こえる傾向(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:遠景も感じやすく、左右の定位感も良く、ややこじんまりしたミニチュア的ではあるものの、立体感はかなり明確(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは衝撃力が強くパシュッというしぶきを感じさせる張力のある音。カリカリっとした硬さも感じられやすく、ソリッド。シンバルはかなり輪郭強めに出るので、ハイハットは目立ち、ドラムの軽快な鳴り方と相まって疾走感優位に感じやすい。(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは息遣いや輪郭感が強い。男性ボーカルはやや細く、女性的に聞こえやすい。突き抜け感は出て女性ボーカルの声はのびやかに響いてくる。

 

【3】官能性

 Adam Levine「Lost Stars」はシャープでクリアに楽しめる。音が全体的に細い感じがするので、若干ミニチュア的でこじんまりとしていて、迫力不足に感じるのは致し方ないが、のびやかな声色はきれいに出る。

 中野麻衣「いつでも微笑みを」はパーカッション表現が明らかに砂っぽく出る感じは好みを分けそう。一方で雨だれ表現の空間的な拡がりは良く、ボーカルも甘味は結構出ていて満足。

 澤野弘之「Cage」はデジタルなパーカッション表現の上にボーカルが浮かび上がる独特の雰囲気が良く味わえる。残響感もきれいでボーカルの突き抜け感やのびやかさがかなり楽しみやすい。サビではややガチャつくのでそこはうるさく思う人がいるかも知れない。

 ねごと「アシンメトリ」はシンバルが強めに出る。低音はやや薄味なのでボリューム感に物足りなさを感じるかも知れない。ピアノ音の精彩も控えめ。一方で終始存在感のあるシンバルと、デジタルな遠景表現は明瞭で、音場の広さと勢いははっきり出る。

 水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」はレトロゲーム的な8bit音を感じさせる鳴り方。音の弾けが強いので、シューティングゲームのゲームミュージックに近い感じで聞こえる。複雑な味わいは減っているように思うが、これはこれで面白い。

 

【4】総評

 音質はクリアでややとげとげしいほど輪郭感が強い。外出時に音楽を聴くにはこれくらいの輪郭感があると音楽を把握しやすい。デジタル的なやや機械的な音の鳴り方は決して万人受けする感じではないが、最近のデジタル表現が多い曲には向く。デザインもよく、通信性能がやや不安定なのと連続再生時間がやや短めなのを除けば、使い勝手も悪くない。

 気になる通信性能の不安定さについては再現率は必ずしも高くないので、日常使用に支障を来すほどではない。ただし都市部の人口密集地などでは通信の混線もあるかもしれない。個体差の可能性もあり、たまたま通信チップの品質が良くなかったり音源機器との通信相性が悪かった可能性もある。

AairHut A2

 

【5】このイヤホン向きの曲

  シャープでクリア。パシュッと弾けるデジタルドラム、明瞭度高くのびやかに突き抜けるボーカル。サビ付近ではパーカッションが得意の爆発力を発揮して力強い。キーボードのアタック感もなかなかにいい。冒頭付近の低域にジャリジャリした砂粒感が出やすいところは好みを分けそう。(Rasmus Faber「Ame(Rain)」)

 

 冒頭のピアノ音はやや機械的で、弦楽もデジタルで生身感が薄く、ボーカルも息音が目立ち、最初は印象がパッとしなかった。しかし一つ目のサビを越えて盛り上がっていく辺りから、重なっていく緻密な音の表現の明確さにこの曲の中毒性がうまくマッチしてきて、アタック感とソリッド感のあるドラム表現が引き締めるリズム感もなかなかによく思え、見方が変わった。酸味と辛味の利いたパンチのある表現。ただしサ行が刺さりやすいので音量にだけは注意を。(毛蟹 feat. DracoVirgo「清廉なるHeretics」)

 

 80年代風の、レトロを感じさせるやや直情的なデジタル表現の音だが、このイヤホンに実によく合う。ボーカルののびやかさもきれいに出て突き抜け感もあり、明るく元気な雰囲気も申し分ない。(山野さと子「ドリーム・チェイサー」)

 

 アタック感良好。緩急のやや激しい展開もきれいに出てダイナミックな曲調をよく再現する。もう一つの中毒ポイントであるボーカルの定位感も明瞭で、かなりよい。

 

 ボーカルの定位感よし。声色もとにかく明るく元気に突き抜ける。ドラムも軽快で足取り軽く、濁りのない素直な清涼感のある力強い表現になっていて、この曲の世界観にも合う。

 

 ややミニチュア的ではあるが煌めき感や輪郭感は強く出て、キラキラと楽しめる。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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