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【完全ワイヤレスイヤホン Pioneer SE-C8TW レビュー】完全ワイヤレスの中では低域がしっかり出て中高域もダイナミック。パイオニアらしい音質でなかなかに良質。ただし不良品率の高さを窺わせる評判が気になる

Pioneer SE-C8TW

パイオニア Pioneer 完全ワイヤレスイヤホン SE-C8TW Bluetooth対応 左右分離型 マイク付き ブラック SE-C8TW(B) 【国内正規品】

 

おすすめ度*1

Pioneer SE-C8TW

ASIN

B07BG2D46K

 小型のハウジングは耳への収まりは良好。充電ケースは筒型タイプで持ち運びやすい。遮音性はそこそこ高め。音漏れは少しあるかなといった感じ。

 AAC対応。aptX対応ではないが、通信性能面では、まれに音飛びが見られる程度で遅延・途絶はほとんどなく、安定している。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。

 気になるのはamazonのレビューに顕著に見られる、「充電がうまくいかない」とか「頻繁にパワーオフする」という書き込み。一様にバッテリー関係のトラブルに集中している。手に入れた個体ではこうした現象は確認できないので、製品の構造的欠陥というよりは不良品率の高さを思わせる。注意が必要かも知れない。

Pioneer SE-C8TWPioneer SE-C8TW

 

【2】音質

 完全ワイヤレスモデルはドライバーの小ささゆえなのかどうしてもシャリシャリする音質のものが多かったが、このイヤホンを常識を変えてくれる。とにかく力強く勢いがあって高低の感覚の良い楽器音。低域も完全ワイヤレスとしては量感があり、やや無機的なグレーな色合いの鳴り方だが、ブーム感があって迫力に貢献している。全体的にダイナミック。

 

[高音]:刺さらない自然なふっくら感とのびやかさのある音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノ・弦楽とも色づきよく存在感良好。弦楽は高域ではやや細く思うが、よく伸びて突き抜け感に貢献しており、ダイナミックな表現に貢献している。

[低音]:量感がしっかりしている。グレーな色合いを感じさせる音でブーミーな振動感もある。太い音。40hzまでしっかりした振動感のある音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域の足場と弦楽の奥行き感が鮮明で、空間は広く感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは衝撃力と重量感のバランスが良く、勢いがあって楽しい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはつややかな甘味と自然とふっくらした豊満さがある。伸びやかさも良好。

 

【3】官能性

 fhána「Appl(E)ication」は低域にしっかりした量感あり。ボーカルは力強く、どちらかというと暗めに聞こえるが、のびやかさはなかなか。全体的にやや肉厚傾向で、果肉の歯ごたえを味わう満腹感がある。

 Uru「フリージア」は弦楽にやや細い感じがあるが、のびやかさと精彩は充実していて、導入の引き込みは魅力的。爪弾きの色合いはよく、曲に七色の色彩感を加えるかのよう。だが何よりも評価すべきはドラムの存在感。サビ前の盛り上がりに大いに貢献していて、曲にメリハリを出している。

 Rie fu「One-Bite」は低域の利きが良く、重厚感が加わる中盤以降の説得力が充実している。ボーカルも自然な甘味のあるふっくらとしたのびやかさで芳醇。

 光田康典「ブランデンブルグ協奏曲第5番 第一楽章 アレンジバージョン」はバイオリンの音色が艶やかで色気あり。やや下太りだが突き抜け感に勢いのある高域木管の音も良い。低域の重厚感が曲をしっかり支えて軽薄さはない。

 

【4】総評

 音質面では低域の充実感とダイナミックな表現が味わい深い。価格は発売当初は1万円台後半であったが、現在は1万円台前半、場合によって1万円ちょうどくらいまで下がってきてコスパも高まった。音質の完成度の高さを考えると、かなり好印象だ。好みの音質だったこともあり、ちょっと評価は甘めかも知れないが、完全ワイヤレスでここまでの音質は他ではなかなか味わえない。

 一方でバッテリー関連の不具合を指摘する声が多く、不良品率が高いかもしれない点が懸念材料だ。手に入れた個体にそのような目立った不具合はなかったので、個人的には好印象だが気になるポイントではある。

Pioneer SE-C8TW

 

【5】このイヤホン向きの曲

 精彩のある弦楽とピアノの表現で色づきはしっかり。しかしそれ以上に粒が細かく疾走感を出すシンバルと、ボリューム感満点のドラム音が活き活きと楽しい。

 

 導入のピアノと弦楽が見事に引き込んでくる。弦楽の奥行き感と情緒たっぷりな表現に低域の存在感が加わって、曲の骨格が丁寧に再現される。高低のダイナミックな表現がエモーショナルな響きを生み出し、情感に切々と訴えかけてくる。(菅野よう子「Felicity」)

 

 低域の拡がりと存在感が音場を際立たせる。サビ前の消失巻も綺麗で曲にメリハリがある。ボーカルの伸びも良く、中毒性高め。((K)NoW_NAME「Harvest」)

 

 衝撃と重量感のバランスの良いデジタルドラムの音が曲をリードする。全体的に丸みがあって生気感のある音、捻る音の表現の輪郭感も明確。アニメ調の甘味のある声色もふっくらと表現される。(水瀬いのり&久保ユリカ「動く、動く」)

 

 甘味のあるボーカルを勢いのある楽器音で包んでくるその一体感が良い。ダイナミックな勢いのある感じに仕上がっている。

 

パイオニア Pioneer 完全ワイヤレスイヤホン SE-C8TW Bluetooth対応 左右分離型 マイク付き ブラック SE-C8TW(B) 【国内正規品】

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。