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【ワイヤレスイヤホン atongm 912(BTJP003) レビュー】狙ったのかは不明だが、おもちゃのような外観。操作性には少し疑問を感じる。音質はなんだか面白くない、妙に聞きやすい音

atongm 912(BTJP003)

atongm ブルートゥース イヤホン、 高音質 ステレオBluetooth ヘッドホン マグネット搭載 マイク付きト、 IPX5防水 防汗 iPhone Ipad Sony Android スマートフォンなどに対応

 

おすすめ度*1

atongm 912(BTJP003)

ASIN

B07FKNKJLJ

 比較的装着感の良いイヤホン。ハウジングにはマグネットが内蔵されており、首掛け可能。イヤーピースが耳にしっかり差し込まれるため、遮音性はそれなりにあり、音漏れも少なめ。

 aptXには対応しない。通信性能は安定している。

 なおマニュアルに型番の記載は無く、amazonの商品ページでは型番は「BTJP003」となっているが、商品ページの画像では「装置名」が「912」とされており、ペアリングも「912」名義でされるので、実際の型番は「912」ということらしい。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、英語マニュアル。平形コードにはタッチノイズがある。

 

atongm 912(BTJP003)atongm 912(BTJP003)

 

【2】音質

 音質的には癖は少なめに思え、まあ価格なりの水準を感じるといってもいいかもしれない。「癖がない」というのを説明するのは意外と難しいのだが、たとえば高域にシャリシャリしたり、キラキラしたり、妙に尖る感じが少なく、パーカッションがやたらと衝撃を強調したりせず、ギターがボーカルに絡まってきたりせず、低域の音が前面に出すぎず、音が膨張せず、あるいは妙にタイトに締まったりしないという感じだ。比較的素直に音が聞こえて、万能に近いという意味である。面白みがないイヤホンともいえるが、臭みがなくてほどよくすっきりしていて後味は悪くない。量感はあるので出ていないわけではない気がするが、音に全般的に元気がない。

 

[高音]:丸く伸びて天井に当たる音。天井感は明確にあるので、高域は少し低く、暗く感じるかも知れない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:丸くスムーズな音。アタック感やエッジ感が少なく、空気に溶け込むわけでもなく、どちらかというと余力を残しているような音。場合によってやる気がないと感じられる音。かといって音が悪い気はしない。正直不思議な感じだ。弦楽やピアノは穏やかだが、艶味がないわけではない。でももうちょっと頑張って欲しいと思う感じがする。

[低音]:低域は柔らかめの振動でややブーミー。30hzから沈むが、振動は20hzまでわずかに感じられる。ベースは斜め下、中高域が鳴るその下に浮かび上がるように聞こえやすい。圧迫感がなく、少し距離感を感じさせる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音に圧迫感がないので、やや距離感を感じるが、しかし音が遠いわけでもない。左右にやや広く、奥行き感はあまりなく平面的(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはボボンボボンと優しい。あまり膨張せず、表面の張りも感じない。シンバルは弱く空間に消えるので、やや薄く出やすい。どちらにせよパーカッションは強く個性を出す感じではない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:楽器に臭みがないので、意外とボーカルは精彩が出て素直に聴ける。息遣いはかなり抑えめで起伏に乏しく、平たい感じに聞こえるが、のびは悪くない。ある意味万能ではある。

 

【3】官能性

 東京カランコロン「Spice」はシンバルの細かい演出、ベース音やドラム音に躍動があり、普通は比較的起伏を感じやすい曲。が、このイヤホンで聞くと、妙に平たく、ボーカルを中心にスムーズに聞こえる。角がなく、妙になめらかに聞こえるが、果たして曲調に合っているかは疑問を覚えるところだ。不快さのない鳴らし方という形容が合う。

 鹿乃「Stella-rium」も妙に聞きやすい。ギターとベースがなめらかで自己主張がなさ過ぎる。ボーカルはなんとなく抑揚なくサビにスムーズに突入して、とくに起伏なくサビを抜けていく。こんなにもツルツルした曲ではなかったはずだが。おい、ドラム、仕事してないぞ。

 fhána「Appl(E)ication」はかなりマイルド。まず電子音に煌めき感がなく、尖りもない。ドラムはだいぶ控えめでまるで中高域に踏み出すのを固く禁じられているかのように、かぶらない距離を守る。普段は抜けていくはずのボーカルはすぐに天井を迎えて、そこから上に伸びずにこっちに戻ってくる。この曲の尖った表現は全部丸く聞きやすい感じになっている。

 光田康典「ブランデンブルク協奏曲 第5番 第1楽章」アレンジバージョンは、妙にパーカッションの頭が重い。ブズーキも少し下方向に頭を垂れており、表現としては重厚。その中で妙に頑張っているのがヴァイオリン。中域付近で太くやや色気が目立つ形で精彩が際立っており、異様に存在感がある。本来だったらもう少し上方向に抜ける感じなのだが、天井感があるため中空に滞留する印象。ある意味聴き応えはある。

 

【4】総評

 使い勝手の面ではやや疑問に思うところが多い。外観のことは置くにしても、機器に接続すると、音量調節はイヤホン側からしか出来なくなる。「+」と「-」は長押しで曲送りと曲戻しができるが、「+」長押しが曲戻し、「-」長押しが曲送りとなんか違和感がある。これが「<」「>」なら違和感は感じないので、慣れの問題かも知れないが、なんか落ち着かない。

 2000円台という中華製ワイヤレスイヤホンの主力帯にいる機種だが、あまりアドバンテージを感じづらく、周りが良機種だらけなせいで埋没しやすい。音質的にも特別推す要素を感じづらい。

atongm 912(BTJP003)

 

【5】このイヤホン向きの曲

 このイヤホンで聞いて比較的悪くなかったと思ったのがこの曲。奥行き感があまり感じられないが、音に起伏がなくスムーズに聞こえるのでなめらかで聞き心地が非常に良い。ほどほどの量感もあるので、満腹感もそれなりに出る。

 

 あとはこの曲。元々ドラムにやる気がある曲なので、このイヤホンで聞くとほどよいスムーズ感が出て、起伏のないボーカルとともになめらかにすっきり聞こえる。ほどほどのやる気の無さ感がスタイリッシュに聞こえる好例。(The Pretenders「Middle of the Road」)

 

 この曲は大抵のイヤホンで冒頭がうるさくなってしまうのだが、このイヤホンは妙にやる気が無く抑揚がないので、逆に不快感を全く感じずに聞ける。この曲の持ち味である躍動感は8割がた失われるので、もっさり感満載で、大事なモノも一緒になくしている気がするが、しかし、聞きやすいことは確か。(吉川友「ダーリンとマドンナ」)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。