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【ワイヤレススピーカー AOMAIS REAL SOUND(C15) レビュー】小型で軽量、デザインに安物感は全くない。音質も小型スピーカーなりの限界はあるが、腰高で明るくキレが良い爽快サウンドが魅力

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AOMAIS REAL SOUND(C15)

AOMAIS REAL SOUND(C15)

AOMAIS Bluetooth ブルートゥース スピーカー TWS機能対応 10W出力 Bluetooth4.2 24時間 /マイク搭載/ワイヤレス IPX4防水規格 黒

 

おすすめ度*1

AOMAIS C15

ASIN

B078WLYZDZ

 全体的に低価格とは思えない落ち着いたデザインで、安物感はない。そのうえ軽量でサイズもコンパクト、持ち運びに便利。

 aptXには対応しない。通信性能は安定している。手に入れた個体は音飛び・遅延は一切なく、レスポンスはスムーズだ。

 

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、AUXケーブル、マニュアル。

 ワイヤレス接続するとボリュームコントロールはスピーカー側に支配されるので、プレーヤー側の操作はできない。音量コントロールは最大音量時より上にしようとすると音楽が途切れ、「ボン」という音が鳴って知らせる仕組みになっている。この機能は便利なところもあるが、人によって煩わしく思う場合もあるかも知れない。またプレーヤー側からの操作を受け付けないので、遠隔操作しづらいところがある。

AOMAIS C15AOMAIS C15

 

【2】音質

 小型スピーカーなりの音質ではあるが、無理な吹き鳴らし感がなく、音の輪郭感が明確でミニチュア的な引き締まった解像度を感じる。低域は頑張っているとはいえ、アピールポイントになるほどの強い振動感やブーム感はないが、音の輪郭感は良いので衝撃感や振動感はそれなりに感じられる。とはいえこのスピーカーは低域は得意分野ではなく、むしろ中高域の色彩感に妙味があり、低域は引き立て役に回っている。全体としてはやや腰高に、とくに高域の立体感がよいスピーカーといえる。

 なお個人的には目線やや下に設置した方が突き抜け感がうまく出て、聞こえがよい印象だ。目線より上だとボワボワした感じで低域が聞こえやすく、雑味も増す。

 

[高音]:高域は比較的抵抗なく、まっすぐのびてくる。突き抜け感は良い。最大音量でも割れる感じはない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ステレオスピーカーで少し左右の余裕が感じられるためか、圧迫感は少ない音。篭もる感じは少なく小型にしては豊かな広がりを感じる。やや金属音のキラ味が強く、浮き上がる感じはある。全体的に瞬発力が良く、アタック感は出やすく、キレがある。

[低音]:低域は深掘り感は悪くなく、量感もないわけではないが、主役にはなり得ない。音量を上げればそれなりの衝撃力と振動感は出るが、小音量では存在感を感じづらいだろう。100hz~70hzで強い振動、60hzから落ち着いていき、50hz以下は沈む。振動には雑味を感じる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ボーカルの広がりがよく、奥行き感や高低は出やすい。左右も小型な筐体から考えるとやや広く感じられ、音の広がりは良い(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは膨張感もあり、やや粘る感じがあり、衝撃力と張りも感じる。ズパンズパンという少しだけ軽快味に振ったような音。パーカッションはシンバルのキラ味が少し強めでキシャンキシャンとした若干の硬質を感じる音。全体としてどちらかといえばやや軽快方向の表現(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかさは自然に突き抜けてきて解放感がある。

 

【3】官能性

 ClariS「Orange」はこのスピーカーで聴くと、ボーカルのすっきり伸びてくる清澄感が気持ちよい。ドラムはポンポンと柔らかく、ベースも優しい鳴り方でやや暖色方向だが、音の丸みは強くなく温もり感が出過ぎない。楽器音はピアノや弦楽も含めて素直にボーカルに推進力を加えてサポートしており、主役であるボーカルを最大限前にきれいに押し出してくる。

 Uru「フリージア」は高域で澄み切る、のびのよいボーカル表現にまず妙味を感じる。楽器音は若干煌めきが強く、透明感があって全体的に明るい表現になっている。ボーカルの精彩が強めなのもボーカルを中心に聴かせるこの曲に合っていて、満足度は高い。

  やなぎなぎ「春擬き」は全体的に音が上方向へ抜けやすく、すっきりした爽快な味わい。ドラムもハイハットも基本的に明るく、上方向への弾みを意識させ、ボーカルに推進力を加える。サビ前のためてから曲が一気に飛び上がる元気なところは、スカッときれいに決まって気持ちよい。圧迫感無く開放的。

 Choucho「優しさの理由」もボーカルが透明で清涼感に満ち、突き抜け感も良い。明るい色彩感の楽器音もそれをキレよくサポートし、ボーカルといっしょになって疾走していく。曲全体の一体性も良く、ボーカル中心に音に連携が感じられる。

 

【4】総評

 軽量な筐体で持ち運びやすく、音質も明るく元気で爽快。音のキレが良く、クラブサウンドやロック、ポップスはとくにその妙味を感じやすい。高域での抜けが良いので、女性ボーカルの方が魅力を感じやすいだろう。とくにボーカル中心に味わいたい人にはお勧め。

 価格を考えても使い勝手はよいし、コスパを感じる。デザイン的にも洗練さを感じ、安っぽさがなく、ほどよくつや消しされて落ち着いたプラスチック筐体は外観からもガジェットとしての魅力に満ちている。これはおすすめです。

AOMAIS C15

 

【5】このスピーカー向きの曲

 清澄感のあるサウンドを楽しむならこの曲。このスピーカーも最大限応えてくれる。クラブサウンド特有の電子音のエッジ感は良く、その中毒性に関しては文句なく、ドラムも明るく弾ける。全体的に快活で輝く音楽表現になる。篭もった感じは微塵もない。

 

 小型な割に篭もりや圧迫感のない抜けの良さが、この曲の爽快感をかなり忠実に再現する。とにかく衝撃音多めで篭もりを感じてしまうと途端に圧迫感が出てしまうこの曲だが、このスピーカーはすっきりと空間に音を広げる。ドラムも軽快味傾向のある弾みの良い快活な鳴り方で曲を明るくし、終盤の弦楽の突き抜けるドラムとのデュオパートも良好。これは好み。((K)NoW_NAME「Knew Day」)

 

 ボーカルが澄み切った空間に自由に踊る。ピアノをはじめ楽器音は全体的に明るく、透明感と温もり感のある鳴り方で、ボーカルの透明な声に穏やかで眩い色を重ねる。(池田綾子「sora」)

 

 音のキレが良く、抜けも良いので、こういう緻密な曲も楽しめる。ドラムは軽快。音の混じりやすい曲だが、個々の音の分離感が感じられ、それぞれの音のキレがよいので、密度のある音場を後味よくすっきり開放する。そのため軽快で元気の良い曲が爽やかに、絡まりを感じずに楽しめる。

 

 この曲は冒頭から次々楽器が参加していくが、特に金管の息吹感とドラムの弾みが出ないと盛り上がらない。その点、このスピーカーは小型モデルではかなりの表現力。金管には厚みと色気があって圧も十分、ドラムは重苦しくならない弾みの良い音でしかも衝撃が強すぎず、臭みも少ない。ドラム表面の革張り感も十分で色気もある。そして上に下に元気よくシームレスに踊るボーカルが、なによりこの曲を素敵に楽しませてくれる。このうるさくなったり逆にもっさりしやすいナイーブな、そして私の大好きな曲を、小型な筐体で精一杯頑張って気持ちよく聴かせてくれてありがとうと言いたい。

 

AOMAIS REAL SOUND(C15)

AOMAIS REAL SOUND(C15)

AOMAIS Bluetooth ブルートゥース スピーカー TWS機能対応 10W出力 Bluetooth4.2 24時間 /マイク搭載/ワイヤレス IPX4防水規格 黒

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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