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【完全ワイヤレスイヤホン SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0 レビュー】Pioneer SE-C8TW V5.0とでも言うべき製品。Bluetoothのバージョンと充電ケースの形状が異なる以外は、音質・使い勝手は完全に相似

SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0

SOL REPUBLIC(ソルリパブリック) 完全ワイヤレスイヤホン AMPS AIR2.0 Bluetooth 5.0対応 IPX4防水仕様 連続再生約3時間 最大45時間再生 スマホ充電約1回可能 2200mAh SBC対応 ブラック 【国内正規品】

 

おすすめ度*1

SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0

ASIN

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 若干造型が異なるものの、イヤホン本体は非常にPioneer SE-C8TWと似ているので気になっていた機種。結論から言うと、個人的に使ってみた感じでは、音質や使い勝手など明らかに出自的には近縁関係にありそう。音質の傾向は完全に似通っている。

 AAC対応。aptX対応ではないが、通信性能面では、まれに音飛びが見られる程度で遅延・途絶はほとんどなく、安定している。

 Bluetoothのバージョンは5.0。SE-C8TWは4.2だ。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。

 充電ケースまわりのスペックはSE-C8TWより優れており、SE-C8TWが充電2回分だったのに対し、こちらは15回対応を謳う。

 注意点としては先代のAMPS AIRやSE-C8TWは、ともにバッテリー関係で問題をよく指摘されており、充電電極部分の接触が悪かったり、なにかと不具合が発生しやすかったということ。AMPS AIR2.0については発売から時間が経っていないこともあり、不具合に関するレビューはまだ蓄積されていないが、見た感じ充電電極回りに手を入れた感じはあまりないので、この問題は再発するかも知れない。

 明確な改善点としては充電ケースのヒンジの噛み合わせが硬くなり、前機種で見られた、ケースが勝手に開いてイヤホンがこぼれてしまう事故は減った。

SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0

 

【2】音質

 音質傾向的にはSE-C8TWにかなり似た、ややグレーで黒味を利かせる、量感のある低域が魅力。印象的にはこの低域でぐっと音楽に引き込んでくるインパクト感はまさにSE-C8TWとそっくりだ。もちろん高低のダイナミックで勢いのある中高域表現も健在で、力強さのある音楽でR&B、JAZZから、ロック、ダンスミュージックまでパワフルに肉厚に聴かせる、比較的万能に近い表現力が魅力だ。

 

[高音]:刺さらない自然なふっくら感とのびやかさのある音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノ・弦楽とも色づきよく厚みもあって存在感良好。弦楽は高域ではやや細く思うが、よく伸びて突き抜け感に貢献しており、ダイナミックな表現に貢献している。金管音にも太い色気が出やすく、JAZZ味も十分。

[低音]:完全ワイヤレスにしては量感がよく感じられるので引き締まる。グレーな色合いを感じさせる黒味の強い音で、ブーミーな振動感もある。太い音。40hzまでしっかりした振動感のある音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域の足場と弦楽の奥行き感が鮮明で、空間は広く感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは衝撃力と重量感のバランスが良く、勢いがあって楽しい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはつややかな甘味と自然とふっくらした豊満さがある。伸びやかさも良好。

 

【3】官能性

 小田和正「風と君を待つだけ」では確かな深掘り感のあるベースが黒みを出し、中高域の透明感を引き立てる。力強く伸びるボーカルは透明さのある残響感を残しながら、しなやかにサビで抜ける。あるいはより低域の重厚感が強い「たしかなこと」などもよい。

 黒く引き立てる低域としなやかさのある声色表現のおかげで、アニメ系のボーカルにかなりの鮮明さが出る。たとえばClariS「コネクト」。ドラムの反響感も良く床面に爆発力を感じる。重厚味と躍動感のよい楽器音がまず力強い音場を十分意識させて惹きつけてくるが、その密度ある空間に展開される甘味を持ったつややかさのある脂ののったボーカル表現が秀逸。SE-C8TWと同じように、背景の暗闇をしっかり塗った上に音を散りばめる鳴らし方をするので、音の発色が良く、ダイナミックに感じやすい。

 傾向としては骨太な方なので、たとえば秦基博「Rain」などはかなり重厚。足場をしっかり意識させるベース音の上にしっかりと根を下ろした楽器音は、そこから上方向に天を仰ぐように伸びる。ボーカルもやや肉厚に、しっかり近く聴かせてきて、高域ではやや明るめの色彩を浴びて清涼な色彩感を出す。低域付近の暗さと高域の明るさのコントラストは比較的よく感じられる。これが音楽表現にダイナミックさを加えている。

 飯島真理「天使の絵の具」は個人的に、このイヤホンで聞いて欲しい曲だ。熱量のある、しかし黒く染めるドラムが引き締める力強い足場を持ち、黒光りしてビター味をたっぷり加えるベースの織りなすキャンバスの上に、ややJAZZ味を感じさせ煌めくピアノとともに甘いボーカルがほんわり浮かび上がる。ドラムが力強く弾みを増すと、その推進力を受けてボーカルも、当初のはかなさを感じさせた印象を忘れさせるほど鮮烈に色めき、天高く元気に伸び上がる。ラストのギターソロもエッジが利いていて、すごくいい。この曲の情緒感に見事に寄り添っている。

 

【4】総評

 SE-C8TWと変わらず音質面では価格帯最高クラスの表現力を維持している。使い勝手の面ではまだまだ保留点は多いが、充電ケース容量などはこちらの製品の方がスペック上勝っており、価格差を考慮してもコスパの良さを感じさせる。2018年10月現在、SONY製のDAPはまだBluetoothのバージョンは4.2なので無理してこちらを選ぶ必要性はないが、iPhoneユーザーならその恩恵を受けやすいかもしれない。

SOL REPUBLIC AMPS AIR2.0

 

【5】このイヤホン向きの曲

 黒めの楽器音と甘いボーカルのコントラストを味わえる曲と言えば、これしかない。期待通りに圧倒的なコントラストで、ボーカルの甘さが最高に引き立っていて、コケティッシュで味わい深い。

 

 音にしっかりとした厚みが出ないと、やや軽っぽくなるゲームミュージック。確かな厚みと躍動感の表現でこの曲をなかなか気持ちよく聴かせてくれる。

 

 黒味のある楽器音とボーカルの対比が楽しめると言えば、この曲もそう。ドラムの圧倒的な衝撃も乗った黒い重厚音がとにかく支配的な中に、ボーカルがかなり鮮烈に浮かび上がる。

 

 Aimerの曲でも「六等星の夜」とか「StarRingChild」、「RE:I AM」みたいな黒味の中に煌めき感を生かしている曲に合っていると思うが、個人的にはこの「ポラリス」がおすすめ。Aimerの中でも群を抜いて好きな曲だってこともあって甘い評価なんだろうけど、ドラムが黒く塗り上げる空間に浮かぶ濃厚なピアノ音が最高にかっこよくて、最初はやや重たげにのしかかってくるボーカルが、サビではダイナミックに、しかし重みを残しつつゆっくりと濃厚に上方向に想いのたけを開放していく流れに最高のカタルシスを感じる。コントラスト感に優れたこのイヤホンは、そのカタルシスをかなり明瞭に感じさせてくれる。

 

SOL REPUBLIC(ソルリパブリック) 完全ワイヤレスイヤホン AMPS AIR2.0 Bluetooth 5.0対応 IPX4防水仕様 連続再生約3時間 最大45時間再生 スマホ充電約1回可能 2200mAh SBC対応 ブラック 【国内正規品】

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。