ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー 重低音モデル SRS-XB20 : 防水/Bluetooth対応 ライティング機能搭載 ブラック SRS-XB20 B
おすすめ度*1 |
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ASIN |
SONY製のミドルレンジコンパクトワイヤレススピーカー。置き換え機種としてSRS-XB21がすでに発売されており、そちらのほうが安く手に入る場合もある。
LDAC対応。通信性能は安定している。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品は充電用USBケーブル、マニュアル。
【2】音質
音質的にはドンシャリ系。後継機種のSRS-XB21に比べると、出力がよい分、メリハリを感じる。高低の立体感では、SRS-XB21のほうが突き抜け感を感じてより攻撃的なのだが、音場の印象では、XB20のほうがより広い印象を受ける。低域でもXB21がどうしてもブーミーな感じがあるのに対し、XB20のほうがまとまりがよい音に感じる。瞬発力ではXB21のほうに分がありそうで、よりドンシャリチックでキレの良いサウンドを求めるなら、XB21がよい。こちらはより落ち着いたJAZZなどにも対応可能な、懐の広い音響になっている。
[高音]:そこそこの突き抜け感(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:弦楽は少し落ち着いている。煌めき感少なめ。ピアノ音は厚みがあるが、曲によって温度感が冷たく思える時がある。全体的な印象はややドライ。
[低音]:低音の厚みは良い。ベースの深さもそこそこ感じられる。100hzから厚みのある振動。40hzから沈む(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:奥行き感は感じやすい。高低感はほどほどにダイナミック(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラムは爆発力強め。地熱感と粘りがあり、バツンバツンとした厚い音。ハイハットはやや粗い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:比較的自然に伸びてくる。
【3】官能性
SPYAIR「Samurai Heart」は結構相性がよさそう。全体の印象として十分な重厚味とパワフルさが伝わるし、ギターのエッジもドライに出て、なかなかにロック。ボーカルも力強さを維持しつつ、よくしなって伸びる。
村松崇継「Starting Over」は前面に出るパーカッションと低域が、少しピアノを隠しがち。弦楽の伸びやかさはなかなかにダイナミックで申し分ないように思うが、ピアノが若干無機的で冷たく聞こえるかも知れない。
Ne-Yo「Because of You」は音がスムーズに出て、ボーカルの声色にもドライな色味が出て色気を感じる。クラップ音もそこそこ輪郭が良く、リズム感は明瞭。
【4】総評
単純に販売価格だけ見ると、SRS-XB21のほうが安めでコスパ良さそうに見える。しかし、デザインや音質は個人的にSRS-XB20のほうが好み。SRS-XB21はザ・ドンシャリという感じなので、味わえる曲の幅はこちらのほうが多い気がする。デザイン的にもXB21はややチープで1万円クラスのスピーカーには見えない。スピーカー出力の差が影響しているのか、表現的にもXB-20のほうが安定感が高い印象がある。若くはっちゃけた感じのXB21に対して、こちらは少しばかり兄貴分的な落ち着きを感じる。
【5】このスピーカー向きの曲
ボーカルの伸びはきれいに出て、パワフル。楽器音は落ち着いていて、若干暗めの重厚感を出してボーカルを浮かび上がらせる。この曲に求められるような、メリハリ感はそれなりによいように思える。
サイケデリックとアコースティックなJAZZが融合したような、独特の表現を持つ曲。アコースティックな弦楽の太さとのびやかな音には生々しさがあり、サイケデリック感の強い低域も厚く出て重厚感と推進力を出す。曲の骨格をしっかり感じさせてくれる。
ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー 重低音モデル SRS-XB20 : 防水/Bluetooth対応 ライティング機能搭載 ブラック SRS-XB20 B
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。