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【完全ワイヤレスイヤホン audio-technica ATH-SPORT7TW レビュー】音質的にはATH-CKR7TWと同じく清潔感に優れる。良好なフィット感と洗練されたインターフェースによる使い勝手。コスパは良好

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audio-technica ATH-SPORT7TW

オーディオテクニカ 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン(グレー)audio-technica ATH-SPORT7TW-GY

 

おすすめ度*1

audio-technica ATH-SPORT7TW

ASIN

B07H95NRHV

 丸っこく耳当たりが良いので、収まりが良いハウジング。重心も比較的安定している。

 遮音性はあまり高くなく、周囲の音は結構聞こえ、没入感は高くない。この機種にはヒアスルー機能がついているが、OFFでも比較的周辺音は聞こえ、ONにするとよりスカスカになって聞こえるようになる。

 aptXには対応しない。通信品質は比較的安定していて、途絶はない。ただし若干の遅延は恒常的に見られ、動画鑑賞では少し不自然に感じやすい。音楽鑑賞はほぼ問題ない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、日本語説明書。

 インターフェースは徹底的に絞り込まれており、無駄を排している。ペアリングボタンもなく、自動ペアリング&自動接続でヒアスルー機能のON/OFF以外はほぼ操作の必要なく使える。

 

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【2】音質

 旭化成のDAC「AK4375」を搭載しており、高音質を謳っているが、これはATH-CKR7TWと共通。若干の調整を加えているのかも知れないが、実際ほとんど音質の差を感じない。CKR7TWはaptXに対応している分、解像度面で若干の差が感じられるような気がすることは事実だが、傾向としてはほぼそっくりで、抜けが良く、見通しに優れた清潔感のある音場表現が爽快で気持ちよい。比較的エッジ感良くシャープな音の傾向ではあるが、抜けが良いので耳に刺さらず、後味はさっぱり。臭みが少ないので聞き疲れしにくく、長時間聴いていても不快感が出にくい。オーテクらしい清涼味のある音質で、個人的には好みだ。

 

[高音]:清潔感重視で突き抜け感もそこそこ。サラッとシームレスにまっすぐ抜ける(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音の傾向としては若干煌めき感が出る。厚みはそれほどなく、輪郭感をだしつつスッキリ抜ける清涼感のある音。無機質感は少しあるので、アコースティックな曲だと若干人工的に思える場面はある。

[低音]:100hz~40hzまで厚い振動。30hzから沈み、20hz以下はほぼ無音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音場の見通しは良い。全体的にスッキリしていて、圧迫感がなくスムース(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは表面の爆発力高め。音の端はシャリシャリシャープで輪郭感が強く、バシンバシンという鋭い音。印象的にCKR7TWより少しだけ尖って聞こえるが、大差はない。ハイハットもシャープに尖る感じで聞こえる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:爽快感のあるさっぱり味。息は少し尖りやすい。スッキリさらさら抜けるシームレスな伸び方をする。

 

【3】官能性

 rionos「ウィアートル」は音味がボーカル・楽器問わず全体的にサラサラとしていて耳当たりが良い。煌めき感もそこそこ出るので、この曲のグロー表現は味わいやすい。全体としてスッキリした後味で聴かせるので濃厚味は少し薄いかも知れない。

 飯島真理「愛・おぼえていますか」のドラムはウェットで粘りを感じ、固着感がかなりある、ズチャッとした音。それでも抜けが良いので耳に必要以上に粘らず、後味はスッキリしていて、リズム感のメリハリが利いている。パーカッションは少し精彩強めに感じ、ボーカルに被さる場面が多い。キーボード音は少し無機的で人工的に思える。

 伊藤美来「Rouge Back」は比較的煌めき感をうまく出しながら、後味スッキリで味わえるので、爽快味が強い。金属色の強いシンバルが華麗さを加えてくるので、色彩感もきれいでおすすめ。

 Choucho「flyleaf」は見通し良くスッキリしている。ドラムセットがパッスンパッスンシャンシャンと、妙に抜けよく軽快で明るく、色彩感に満ちていて楽しい。ピアノはほどよく煌めき感を強調しており、こちらも少し明るめでウキウキしている。ボーカルも清潔感が感じられて抜けよくサッパリしている。

 

【4】総評

 音質的にはオーテクらしい爽快感のある聴きやすい音で、一見淡泊だが、聞き疲れしにくいのに音像ははっきりしている清涼感のある音。同時発売のATH-CKR7TWと音質面での実質的な差はあまり感じられないので、廉価に済ますならこちらを選ぶと相対的に満足度が高いかも知れない。

 使い勝手の面でも、ATH-CKR7TWよりもさらにインターフェースの無駄を無くして、ヒアスルー機能を追加しており、こちらのほうが場合によって優れるところもある。連続再生時間だけはCKR7TWが6時間を謳うのに対し、こちらは3.5時間で短いところをどう思うかだ。こちらはaptXに対応しないという点もディスアドバンテージではあるが、正直なところaptX非対応でも音質的な遜色はあまり感じなかったので、個人的にはコーデックの有無は無視して機能性の違いで選ぶと良いと思う。

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【5】このイヤホン向きの曲

 爽快感を味わうなら、この曲がオススメ。力強いボーカルがスッキリ抜けていく突き抜け感は最高。ギターのエッジも良く、ドラムの爆発力も強い。この調子だとハイハットはうるさげに来るかと身構えたが、思ったよりおとなしく、臭みは強くない。パワフルスッキリな清涼感溢れる仕上がりになっている。

 

 ギターは輪郭感よく色彩もよく出るが、抜けはスッキリで重たくならず、軽妙なこの曲の雰囲気が良く感じられる。ボーカルもサラサラしてスッキリしている。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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