Westone ウェストン W40 ユニバーサルイヤホン 4バランスドアーマチュアドライバ IEM WST-W40
おすすめ度*1 |
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ASIN |
比較的小型のハウジング。装着感は個人的には良い。ときどき装着感が緩いというレビューも見るが、私にはそんなことはなかった。むしろきつすぎないほうが好みだし、標準ケーブルでも撥ねたり邪魔になることもなかった。耳穴をしっかり塞ぐせいか遮音性は結構高い。開封時に装着されているシリコンイヤーピースだと音漏れはやや目立ちやすい傾向にはあるので、イヤーピースは付属している低反発系のものを使って耳を塞いだ方がいいかも知れない。
※これは旧版のレビューです。2019年に発売された新モデルについては以下を参照してください。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品は大量のイヤーピースの替え、ケーブルの替え、キャリイングケース、説明書。標準ケーブルは細めでしなやか。タッチノイズはない。リケーブル可能。
【2】音質
音質的にはバランスドアーマチュアモデルらしく刻みの良い瞬発力と繊細と言える色彩感を持っているが、色味は比較的柔らかく抑えられており、ギラギラする形では出さない。音の表現としては細めな印象となるが、低域には比較的厚みがあり、重厚感の表現は充分。膨張感はあまりないタイトな音なので、ダイナミックタイプの太い低域音になれていると違和感を感じるかもしれないが、芯に固着感があってリズムのまとまりがよい。だが、音の輪郭感は柔らかく調和的で、硬く自己主張が強い印象は受けない。耳に優しい、ややしっとりとした典雅な音を奏でつつ、スピード感のある曲にもついていく瞬発力を持っているバランス感覚が最大の魅力。スピード感からくる迫力はないわけではないが、音の厚みは強みといえるほどのインパクトはないので、迫力で勝負する機種ではない。
[高音]:なかなかの煌めき感と透明感も出るが、印象的にはより清潔感が強い。そのため煌めき感の強い場面でも後味に清涼感があってスッキリ、自然に味わえる。抜ける感じは上の空間に吸い込まれるような感じが強く、突き抜け感もなかなかに出る(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:繊細で緻密に感じる。しかし、個々の音の自己主張は強くなく、空間に調和的。弦楽はのびやかでやや細いが、ヒステリックさのない柔らかなしなやかさを持っており、色彩感も良い。印象としては、太いとは決して言えない音であるにも関わらず、空間に少し膨らんで豊かに広がって聞こえるように感じる。空気感がそう感じさせるのだろう。ピアノは温かな色合いで透明感はやや強め、キラ味は抑えめで太い音ではないが大人びた印象を受け、有機的でやはり不思議と厚みが感じられる。バランスドアーマチュアらしからぬ風味を感じさせる音で、ただ分解能が良いというだけのものではないことは確かだ。分解能ばかりに気を配って、やたらと緻密感にこだわる音に慣れていると、一見おとなしめで面白みが足りないように思えるだろう。繊細な音が淡い空気感をまとって聞こえる、そんな音。
[低音]:中高域に比べると厚く、下から包むくらいの幅がある。空気感はあるが膨張感のある音ではないので、空間全てを包み込むほどのものではない。振動は芯が太い音で30hzまで鮮明。20hzではほぼ無音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:繊細で緻密な表現と、そうした音が醸す空気感によって、空間はかなり広く感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラムは爆発力と地熱感のある音で熱い。地熱は沸騰するような膨張感はなく、まとまりのよい厚みのある音の直下に熱気を出す。燃料効率が良い火力を感じる。シンバルの粒感もキラ味は強くなく自己主張は必ずしも強くないので、ドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:傾向としては細いほうではあるが、印象的には空間への広がりが感じられ、弱々しい感じは全くなく、男性ボーカルが中性的に、なよなよして聞こえる感じはない。ほどよく調和的で、スムースかつしなやか。のびやかな女性ボーカル曲にめっぽう強い。
【3】官能性
TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」ED「ここから、ここから」
最大の魅力の一つが女性ボーカルの表現力にあることは確かなので、そこからまず紹介していきたい。そもそもこのイヤホンで聴いていると、歌っている口の形までイメージされてくるほど、息遣いを繊細に出す器用さがあり、それだけでもすごいところがあるというのは一応前置きしておいた上で、私の大好きなアニソンにTVアニメ「宇宙よりも遠い場所」のED主題歌「ここから、ここから」というのがある。これには主演キャスト4人で歌っているカルテットバージョンとは別に、各々がソロで歌うキャラソン版がある。歌っているのは井口裕香、花澤香菜、早見沙織、水瀬いのりの4人。このうち、井口裕香や水瀬いのりのバージョンは声が明るく甘味が強く、ソロで聴くとやや浮き上がりがちなほうではある。このイヤホンは、そうしたちょっと甘味の強すぎるところを空間にとろかして、空気感に出す形で、まろやかにしつつ、ふっくらとボリューム感を増して聴かせてくれる。カルテットバージョンのこの曲についてはより楽器音に厚みのあるJVC HA-FX1100のような音の方が好みだが、ソロ版はそれでは楽器音が強すぎてボーカルがやや押し負けて苦しく感じるところもあるので、バランス的にW40くらいの見通しのよい感じが良い。
TVアニメ「 宇宙よりも遠い場所 」エンディングテーマ「 ここから、ここから 」
飯島真理「天使の絵の具」
マクロスシリーズの数ある楽曲の中でも、個人的にイチ押しに近いのが飯島真理「天使の絵の具」。「愛・おぼえていますか」もそうだが、飯島真理の声を楽しむならこのイヤホンは個人的にベストチョイスのひとつ。とくに「天使の絵の具」は煌めき感が強く、空間表現が緻密。ボーカルも甘味が強く、やや上気して明るい。広い空間の中にこうした輝きのある音を調和させながら、ボーカルをその中に甘く優しく浮かび上がらせる技巧は実に秀逸。下のPVは中村繪里子によるアイマス版カヴァーになるが、原曲と比較すると中高域の密度感が若干異なるので、これくらいのバランスだとHA-FX1100くらい厚みのある音響の方が充実感は高いように個人的には思う。
結局両方のイヤホンの印象の差は音の厚みとその余韻の空間への広がり、つまり空気感の差に由来しているようで、Westone W40が空間すべてを埋め尽くすような音を緻密に表現するのが得意なのに対し、HA-FX1100は空間の隙間を空気感で埋める方により妙手を持っているという違いである。だから密度が高く音の光沢も強めで、バックコーラスも入るなど、やや過剰な情報量のある飯島真理版ではWestone W40のほうが緻密で繊細に出すので心地よく、逆にHA-FX1100では若干音が窮屈な感じに聞こえ、飯島真理の原曲よりちょっと密度を減らし、煌めき感も抑えた味付けのアイマスカヴァーでは、むしろHA-FX1100のように、もう少し低域の厚みを増してボーカルも膨らませた方が充実度につながって感じられやすい。もちろんこれはボーカルの声色の傾向の違いによるところもあり、高く突き抜け煌めく色の強い飯島真理のクリスタルボイスに比べて、中村繪里子はふっくらしたもちもちパンのような香ばしい甘さを持っている。
THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 3 01天海春香
中島みゆき「あした」「銀の龍の背に乗って」
どちらかといえばウォームなサウンド表現ではあるが、沸騰するほどの熱気のない冷静さを備えた理知的な音響なので、たとえば中島みゆきだと「あした」のような比較的理性的な曲を丁寧に聴かせてくれる。あるいは「銀の龍の背に乗って」といった中高域に一定の密度感がある曲は緻密な背景感を出しつつ、高域までスムースなボーカル表現で気持ちよく聴かせてくれる。コブシというか、声のためがあまり出ないので、パワフルさという面では少しだけいまいちな感じがするのも事実で、中島みゆきの曲を聴くときには厚みや迫力でやや物足りなさを感じることは確か。
a・chi-a・chi「STEP」
a・chi-a・chi「STEP」を聴くには、個人的にはベストチョイスの1つ。HA-FX1100の熱い生命的な表現も味わい深いとは思うが、Westone W40のうららかな温度感でボーカルの透明感をより強く感じさせる表現も満足度が高い。バランス感覚的にはHA-FX1100より明らかに優れており、何もかもエネルギッシュに包み込まずに、熱量の冷めた空間を確保して、適度に温度感を調節しつつ、低域火力の厚みを充分出して、重厚感を失わせない。
花澤香菜「ざらざら」
花澤香菜「ざらざら」も個人的に大好きな曲の一つだが、この曲なんかうららかな温度感で聴かせるWestone W40向きだ。空気感を醸すこのイヤホンの音色の出し方は、こうした曲で充分な厚みと濃密さを出す。ほんわかした曲調であるが、このイヤホンは温かさを消さずにメリハリ感を丁寧に出すので、ただ分厚い音を奏でるよりはよほど引き立つ。同じようなバランスで楽しみたい曲というと、南壽あさ子「みるいろの星」、鹿乃「day by day」なんかかな。実に気持ちよく聴かせてくれる。そういえば鹿乃のアルバムはSonyの音源サイトmoraで絶賛クリスマスセール中である。気になっている人は是非チェックして欲しい。自然な流れでステマしようなんて思ってないよ?
富士葵「はじまりの音」
音のエッジ感は良く、瞬発力があり、緻密な表現も出来るので、クラブサウンド風の曲もキレと見通しよく聴かせてくれる。たとえば富士葵「ユメ⇒キミ」とか。「はじまりの音」っていう曲のカップリングでスピード感のある曲。残念ながらMVはないみたいなので、はじまりの音のMVを埋め込んでお茶を濁す。
fhána「虹を編めたら」「青空のラプソディ」
fhána「虹を編めたら」を聴いてみる。音楽の密度感的には低域から高域までほどよく詰まっており、スピード感が若干感じられるような曲に、このイヤホンは特にしっくりして気持ちよく聴かせてくれる。比較的突き上げがきつい傾向のボーカルではあるが、このイヤホンで聴くとだいぶなめらかでつややか。瞬発力は良いが、音の広がりはなだらかで耳当たりがよく、後味が良いが、その後味も清涼感というよりはほっこりした感じで、耳に温もり感を残すので、この曲の主題から見てもよく似合う。
ほかにfhánaだと「青空のラプソディ」なんかはふさわしい密度感で、このイヤホンの演出的にも曲の主題によく寄り添ってくれると思うが、明るく元気な曲なので、個人的には低域火力はこのイヤホンでは若干おとなしく感じられ、悪くはないが最高クラスの味わいではない。
TVアニメ『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』OP主題歌「虹を編めたら」
TVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』OP主題歌「青空のラプソディ」(アニメ盤)
DAOKO「終わらない世界で」
熱すぎないうららかな温度感と緻密でバランスの良い空間表現力にふさわしい曲と言えば、たとえばDAOKO「終わらない世界で」。これまで見てきたとおり、空間の密度感という面ではこれくらいぎっしりがちょうどいい。さて、この曲を低域火力の強いイヤホン、たとえばHA-FX1100で聴くと、迫力はあるがやや重たすぎるバランスという印象を受ける。いろいろ意見はあるだろうが、DAOKOのふわふわボイスに合った、「ぬくい」感じの温度感を持つのがこのイヤホンというのが私の見解だ。
ほかに同じ温度感で味わいたい曲として挙げるとすれば、たとえばNIRGILIS「sakura」「SNOW KISS」なんかそうかな。
ClariS「STEP」
ClariSの曲は大抵ふんわりスムースに聴かせてくれる。たとえば「STEP」。はっきり言って好みの問題だが、たとえばHA-FX1100のような活き活きした高火力のイヤホンで聴くと、躍動的でライブ感は非常に高く、熱気に溢れ、ボーカルは力強く、迫力があって歌詞を強く胸に押し込んできて、それはそれで感涙できるほどであるが、率直に言って、ClariSの曲にはもう少しスタイリッシュな軽妙さがほしい。W40はそうしたHA-FX1100の圧倒的迫力のある音に比べると、熱気を温もりに、太い声をもう少し細く、でもふっくらと甘味を持たせて、音のそれぞれを細かく緻密に、でも柔らかく、といった具合だ。ライブ会場の熱狂的な雰囲気で味わいたいときはHA-FX1100、スタジオサウンドで聴くような感覚ならW40といった感じ。ClariSに関してはどちらかというと後者のほうが私は好み。
【4】総評
細身でわかりやすい音質ではあるので、モニターライクとかよく言われる系統の音である。歯切れの悪い言い方だが、これには説明が必要だ。モニターライクという言葉を安易に使う人がいるが、私にはあまりその意味がよくわからない。モニターライクと言う言葉を「原音忠実」と言い換える人もいるが、率直に言ってとてもモニターライクとは思えないHA-FX1100も「原音忠実」を謳っており、実際原音の持つ空気感らしきものまで生々しく、はっきりと感じさせるが、あれをモニターライクとは誰も言わない。低域から高域までよく聞こえる音というようなことをいう人もいるが、これもフラットサウンドとどう違うのかわかりにくい。フラットサウンドがバランスの問題であるのに対し、モニターライクは鮮明さの問題だなんていうかもしれないが、鮮明さって何?っていう議題で語り合う必要が出てきそうだ。
私はモニターライクって何?って聴かれたら、基本的に「ほどよく緻密でさっぱりした音」で済ませている。なぜか高音の聞こえが異様に良い系統の音をモニターライクということもあるらしく、率直に言ってよくわからない。いろいろモニターライクについて語る人がいるが、私としてはSHURE系の音とオーテクのSound Reality系の音をモニターライクといえば誰もが納得するだろうと思うので、前者を緻密な音、後者をさっぱりした音と分類して、概ね印象的にこの間に入れば、モニターライクという感じだ。
そういうわけで実際モニターライクという言葉はよくわからないし、他人にどういう印象を与えるかわからないのであまり使いたくないけれども、ここまで私の冗長なW40のレビューを読んでくださった方にはW40が「モニターライクだ」と一言で言ってしまっても通じると思っている。
ポイントの一つは「見通しの良さ」。音を聞いたときにどこかの音が充満して支配的な印象がなく、感覚的にバランス良く感じられる。トレードオフとして膨張感は出づらいので迫力は劣りがち。
ポイントのもう一つは「瞬発力」。瞬発力に関しては、エッジをシャープにして歯切れを良くして誇張する方法もあるが、あまりそういうシャリシャリした音をモニターライクとは言わない(まれに言う人もいる)。どちらかというとしなやかに方向転換し、余韻もおとなしく、消失がスムースですっきりした傾向の瞬発力をモニターライクと私は呼ぶ。
そうしたスムースで耳当たりのよい、情緒が安定して聞き心地の良いクレバーな音響表現のものをモニターライクとする私の定義に賛同いただけるなら、まさにこのWestone W40はモニターライクの、一つの王道を行っている。芯は太いが、物腰は優雅で、しかししなやか、慎み深く、慈しみに満ちており、安らぎをもたらしてくれる、そういう安定感のあるパートナー。プライスレス。
――きれいに締めたいところだが、「プライスレス」と言っては見ても、実際お値段は気になるもの。ここで少し野暮な話をすると、この12月に入ってからW40は値下がりして、W30と同じくらいの値段に落ち着いている。セールによっては30000円を切る激安で手に入る場合もあり、そのパフォーマンスを手頃な値段で味わうには今が旬かも知れない。
あくまで個人的に聞き比べての話だが、価格的にもこのイヤホンの対抗馬としては同じWestoneのW30をはじめ、Etymotic Research ER4XR、ER3XR、Klipsch X20i、X12i、XR8iあたりが妥当であろう。どれも緻密感と広い音場表現、温かな色彩感を両立させている。こう言うと、「SHUREは?たとえばSE535 Special Editionなんてどうよ?」という声が聞こえてきそうであるが、私はSHUREのイヤホンはどうもしっくりこないところがあって、試聴はするが選択肢に入れることがあまりない。機会があれば、詳しいそれぞれの比較については語ってみたいとは思う。
元々今も現役で聴き続けているX11i(この機種は壊れやすいという評判があり、販売終了した今、それだけが気掛かり)の代用/アップグレード対象として検討していたのがW40も含めたこれらの商品群で、そのうちER3XRはなぜかあまり評判がよくないので売れ行きが悪いのか、販売店を選べば実売15000円くらいで手に入るので、この中では手頃で、さっさと買ってしまって比較的愛用している。ER3XRのレビューはこちら。私としてはしかし、どうせ買い換えるならもう少し欲張りたく、今年のサイバーマンデーでW30、ER4XR、X12i、X20iあたりを狙っていたが、期せずしてサイバーマンデー前にW40が大安売りされてこちらを入手することになった。候補を絞り決めずにいたが、セールが後押しというかダメ出しをしてくれて、このW40に収まったというわけである。一期一会というべきか。
【5】このイヤホン向きの曲
以前HA-FX1100のレビューでも述べたが、このイヤホンでエド・シーランを聴くなら、「Thinking out Loud」やこの曲のような理知的なサウンドに、個人的に妙味を覚える。この曲は低域ガンガンのイヤホンで聴いても熱気が感じられて味わい深いが、構成としては、感情に流されすぎない、それを噛み締めるような理知的な味があって、熱に浮かされつつも、それに染まりきらない覚醒感が同居しているところがよい。そうするとHA-FX1100の熱気では少しやり過ぎで、ぬるい風呂に浸かるくらいの温度感が望ましい。このイヤホンは厚い低域でしっかり一定の熱情を出しつつ、膨張させないのでそれに支配的されることがなく、刻みの良いギターが常に覚醒感を促して、熱気の中に意識を混濁させない。この半ば覚醒した感覚が実にこの曲に合う。ラストフレーズの最後の一言でハッとさせられるくらいの心地よい没入感を維持してくれる。
このイヤホンについてはすでに言葉を尽くしすぎた気もするので、今回はこの一曲でスパッと終わろう。
Westone ウェストン W40 ユニバーサルイヤホン 4バランスドアーマチュアドライバ IEM WST-W40
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。