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【特集】名曲「We Laugh We Dance We Cry」を聞き比べて、味わう!低価格完全ワイヤレスイヤホン6機種のリズム感と鮮明度を比較する

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ウィ・ラフ・ウィ・ダンス・ウィ・クライ

ウィ・ラフ・ウィ・ダンス・ウィ・クライ

  毎回、私が愛する名曲を紹介するとともに、オーディオ製品を聞き比べようという不定期企画です。以前から同様の企画記事をゲリラ的に掲載しておりますが、一応この形式として定まったシリーズものとしては2回目という位置づけでございます。

 どちらかといえば、私自身がイヤホンごとのプレイリスト作成の参考用にメモを残す感じの記事なので、若干誰得感が漂う企画でありますが、しばしお付き合いくださいませ。

 

 

【試聴する完全ワイヤレスイヤホン】

 前回同様、今回も6機種ほど完全ワイヤレスイヤホンを取り上げます。ラインナップも前回同様、すべて家電量販店など実店舗では見かけないamazonや楽天などの通販サイトでしか手に入らないものばかりです。今回も例の如く、通販専売のモデルの中でもマイナーな部類の機種を選りすぐりました。ほんと、誰得。

 取り上げる機種は、どれも普段使っている機種しているばかりです。今回の機種は以下に列挙いたします。

  1. CANAVIS J29
  2. ifancier KD-66
  3. JuLong i7plus
  4. KOMODO U10
  5. Qitian T3plus
  6. VAKER MB2

 今回の曲はテクノハウス系の曲になります。若干傾向に合わせて機種を選び直しております。

 

【音質比較レビュー】

課題曲について

 今回の課題曲はラスマス・フェイバー(Rasmus Faber)のアルバム「ウィ・ラフ・ウィ・ダンス・ウィ・クライ」収録のアルバム表題曲「We Laugh We Dance We Cry」です。

 このブログを比較的よく読まれている読者の方ならおわかりと思いますが、私は比較的熱心なJVC党です。このアルバムはJVCの「ビクターエンターテイメント」レーベルから発売中です。ラスマス・フェイバーのアルバムの中でも1,2を争う秀逸な出来ですので、興味を持った方はお買い求めください。あなたのプレイリストに入れておいて、損はないです。←宣伝

 さて、ラスマス・フェイバーというと、最近はTVアニメ「はるかなレシーブ」の劇伴曲も手がけています。「きらファン」プレイヤーである私としては、大好きな作品にラスマスの楽曲が採用されていると言うだけで幸せ一杯。アニメも素晴らしく、楽しめました。こちらのサントラも秀逸で普段から愛聴しています。←宣伝

www.harukana-receive.jp

 

 だいぶ話が脱線しました。下の動画が今回の課題曲のPVです。比較的緻密な表現で低域の床面あたりから、ぎっしりとした密度のある表現が楽しい曲で、色彩感に優れた音楽空間に包み込んでくれる名曲です。手持ちの中では、気分にもよりますが、中高域の刻みが良いJabra Elite 65tか、より色味の着いたRHA TrueConnectがよく、あるいはさっぱりした感じで聞かせるaudio-technica ATH-CKR7TWも悪くないと思っています。なんとなく私の思い描くサウンドイメージが伝わったら幸いです。

 曲の話はここくらいまでにして、早速聴いていきましょう。

 

CANAVIS J29

CANAVIS J29

  低価格ワイヤレスイヤホンの中ではドンシャリ系統の最右翼に属すると言っても良い、パワフルでエッジが鋭く、コントラスト感のある音を奏でる製品です。この曲を聴いてもその魅力は十分に感じられ、比較的黒みのある硬めな低域表現の上に、光沢感とエッジ感に優れた音を散りばめてくれて、率直に言って楽しい。

 やや音圧が強く、聞き疲れしやすいところはあるものの、かなり引き締まった印象を受け、素直にかっこいい鳴らし方です。低域の重量感をしっかり出してくれるので、浮ついたところもなく、衝撃音も重みのある爆発力を感じさせ、タイトな印象を受けます。これは素直に爽快で気持ちいい。

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ifancier KD-66

ifancier KD-66

  さきほどのCANAVIS J29に比べると、音の光沢感が強く、やや瑞々しい感じです。なにより低域のブーム感に透明に近い薄い振動の張りがあり、鮮烈な色彩感を感じさせ、立体感もいいです。やや音場は狭く、窮屈な感じはありますが、音の奥行き感は鮮明で、身体ごと音楽空間の中に吸い込まれていくような充実感があります。硬くてタイトなのに膨張感も感じられるデジタルドラムも最高。

 CANAVIS J29が重厚感で楽しませてくれたとのは少し異なり、クリアな音の定位感と奥行き感で吸引力のある音楽空間を演出するのがこの機種です。個人的には非常に楽しく、中毒的で、この曲の表現としては、低価格では最高と言って良い魅力を出してくれます。大満足。下手をすると、RHA TrueConnectあたりより中毒的。

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JuLong i7plus

JuLong i7plus

 今回取り上げた機種の中では最も音場は広大ですっきりしています。ややスカスカした感じはありますが、圧迫感はなく、やや細めながら音の輪郭感は良好で解像度感は高いです。レーザー光のような独特の光沢感がある音ですが、クリアな印象を受けます。低域は少し深めのところから聞こえてくるので、印象としては落ち着いており、曲全体を俯瞰して見ているかのような立体感があります。

 独特の聴き応えがあることは確かですが、この価格帯では音質的には少し個性的すぎるところがあって、評価に迷います。低価格とは思えない見通しの良い音場表現は凄いのですが、この価格帯の他の完全ワイヤレスイヤホンの音は近めで密度感が高いものが多いので、同列に評価しづらいところがあります。立体的な解像度感はピカイチで、この曲でも妙味があります。好きな人にはとことん愛されそうな音です。

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KOMODO U10

KOMODO U10

 音の鮮明度は今回聴いたモデルの中では最高です。この曲は音場全体の色味がかなり明るく、かなり白味を感じられる味になってはしまいますが、アタック感は強く、音の輪郭感が見事で、緻密感とスピード感はダントツです。低域が硬く、薄っぺらいところがあるので、衝撃音は薄く、デジタルドラムも迫力不足なところがありますが、解像度感は高くて独特の中毒性があります。

 この曲でも刻みの良い分離感で最高にクールな音を奏でてくれますが、個人的な好みとしては、もう少し低域の量感が欲しく、CANAVIS J29やifancier KD-66のほうが好きです。

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Qitian T3plus

Qitian T3plus

 相変わらず低域から高域までバランス感覚は非常に良い鳴らし方です。この曲に関してはテクノ系の曲なので、無機質的な音響表現も合っています。音場は今回の機種の中では最も近く、顔の真ん前に音楽が展開しているかのようです。そこから緻密な音楽空間に一気に包み込んできます。

 曲の表現としては素直で、演出感が少ないデジタル感だけが感じられる音で、この曲を一番無難で丁寧な形で表現している印象を受けます。しかし、個性を感じない音であることも事実で、ifancier KD-66の瑞々しいサウンドやKOMODO U10の鮮烈サウンド、CANAVIS J29のパンチ力とシャープなエッジ感の組み合わされた爽快重厚サウンドに比べると何かが足りません。低域のパンチ力はかなりいいんですけどね。

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VAKER MB2

VAKER MB2

 このイヤホンはどちらかというと色味を抑え、黒めの低域音で引き締めて聴かせてきます。深掘り感もある音で今回の中では一番重厚で満腹感のあるサウンドを奏でます。サウンドイメージとしては完全にBOSE系。粘りと重みのあるドラム表現が耳に固着してしっかり音を聞かせるのが気持ちよく、厚みのある表現で量感にも優れます。

 ダンスクラブで聴くような重厚なクラブサウンドのリズム感とブーム感を味わうなら、このイヤホン。肉厚な低域表現で引き締めて聴かせてくれます。低域ジャンキー向き。

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【総評】

 前回はアコースティックな曲を取り上げたので、今回はデジタル系の曲を取り上げました。個人的にこの曲を聴くなら、この中で一番オススメするのはifancier KD-66です。すべてにおいてバランスが良く、しかも個性的で中毒性のある音。有名メーカーの上位機種とも充分勝負が出来る音です。次点でVAKER MB2。この機種の音は私の低域ジャンキー精神を呼び起こすほどの重厚なサウンド表現で説得力に満ちています。JuLong i7plusの優れた立体感と、ドンシャリ王道のCANAVIS J29、味気ないけどバランス感覚抜群のQitian T3plusはどれも一長一短があります。最後にKOMODO U10は、あくまで個人的な感想ですが、この曲を楽しむには低域がおとなしすぎます。

 今回もここまでで、このささやかなレビュー記事はこれでおしまいです。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事が皆様の参考になり、楽しい音楽ライフにつながれば幸いです。

 あなたが素晴らしい音楽とオーディオに出会えますように。読んで下さった感謝を込めて。

ウィ・ラフ・ウィ・ダンス・ウィ・クライ

ウィ・ラフ・ウィ・ダンス・ウィ・クライ

 

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