年の瀬とはいえ、まだもう少し今年が続きますが、せわしない一年がほぼ過ぎようとしています。今年は大変お世話になりました。皆様からの日頃のご愛顧にいつも感謝しております。
今年も様々なオーディオ製品を紹介させて頂きましたが、その中から誠に勝手ながら、「audio-sound @ hatena ベストバイ大賞 2018」を選定させて頂きます。私個人の主観的な好みも色濃く反映されておりますが、本レビューブログの今年の総括として、お楽しみ頂ければと思います。
ハイエンド(2万円以上)
ベストバイ金賞「Jabra Elite Active 65t」
世界中の評論家が絶賛し、ユーザーからも圧倒的支持を集める使い勝手の良さ!
なんだかんだいって、最も満足度の高い買い物をさせてもらったと思っているのが、このJabra Elite Active 65tです。音質的にはどうかなと思う部分も多いですが、使い勝手は文句なく最高です。この製品は完全ワイヤレスにとって最も大事なのは使い勝手だということを私に教えてくれました。下位機種のElite 65tも使い始めはあまり気に入っていなかったのですが、安定した使用感でいつの間にか私の外出時のレギュラーポジションに入っていました。多くの人が魅了されるわけです。
ベストバイ銀賞「BOSE SoundSport Free」
誰もが認めるBOSEサウンドを完全ワイヤレスで実現したという驚き!
使い勝手はイマイチなところもあり、何よりデカイという欠点もありますが、個人的に音質が好きで、そのパワフルサウンドに魅了されました。価格もこなれてきており、コスパの大変良いイヤホンです。なんだかんだいって、使いやすいBOSE。今年は音質面で優れた機種も増えましたが、ほとんど3万円以上という価格が強気なものばかり。それらをラグジュアリーとして楽しむにはいいですが、音質は日々向上しますから、今完全ワイヤレスイヤホンに3万円以上出す必要はありません*1。量感のある音でBOSEは充分に満足させてくれます。この価格でこの音質というお得感が最大の魅力です。
ベストバイ銅賞「RHA Trueconnect」
新たな可能性を示したソリッドな音質に、RHAファンも度肝を抜かれた!
銅賞候補はいくつもありました。しかし、最終的にはコスパと使い勝手でこのRHA Trueconnectを推します。音質は独特で万人受けしないところもありますが、ソリッド感があって高い解像度感のある音です。Airpodsにリスペクトしたようなデザインも好みを分けるところはありますが、装着感は非常に良いです。代替品の少ない音質、総合的な使い勝手とコストパフォーマンスの良さで選びました。
ミドルレンジ(1万円以上)
ベストバイ金賞「JVC HA-XC70BT」
手ごろな価格で上位機種を圧倒する低音を実現するパワフルエンジンを搭載!
エクストリームバスパスポートの奏でる低域は完全ワイヤレスとは思えないほどの量感です。最近の「ハイファイ志向」にはやや逆行していますが、熱く重い量感のあるサウンドで上位機種に負けないライブ感のある音を奏でます。必要以上にデカいケース、ややゴツすぎる外観と装着感など、使い勝手にはやや人を選ぶところもありますが、音質を考えるとコスパは素晴らしいです。
ベストバイ銀賞「SOL REPUBLIC Amps Air 2.0」
使い勝手とデザイン、バランス感覚の良い音質と三拍子揃った名機!
小型で耳への収まりもよく、長時間聴けるほどの大容量バッテリーケースで、しかも価格はかなり安めです。防水性能はあまり高くなく、イヤホンの連続再生時間も短めですが、低域から高域までそれぞれに存在感があるコントラスト感の高い音質で充分満足に聴かせてくれる機種です。高域の鮮明度に優れているので、HA-XC70BTよりこちらの音を好む人も多いと思われます。
ベストバイ銅賞「JBL FREE X」
徹底的に品質改善に取り組み、栄光を取り戻した復活モデル!
正直に言いますが、これはまだレビューしておらず、手に入れたばかりで充分に音質や使い勝手を吟味していないので、銅賞としてます。本当はまだレビュー前なので、おすすめするか迷いました。前機種JBL FREEにあった通信品質上の問題点を見事に改善してきた機種です。ネット上の評判も良く、今のところファーストインプレッションもよいので、この場を借りておすすめしたいと思います。
ミドルエントリー(5000円以上)
ベストバイ金賞「iKanzi X9」
重厚な音作りで格上機種を下克上するパワフルモデル!
amazonで今のところ最大クラスの人気を誇るイヤホンと言って過言ではありません。モノ雑誌では不思議と酷評されている機種ですが、私の使用感を述べれば、品質的な安定感と量感のある低域を中心とした音質は満足度が高いです。モノ雑誌が不思議と推しまくる「HAVIT G1」と比べても、装着感、バッテリー容量、防水性能などすべて勝っており、低音重視の音質的な傾向も似ていて有力なライバルです。個人的にHAVIT G1も良い機種なので推してますけど、それ以上に某人気モノ雑誌のこの機種へのヘイトを物ともせず、堅実な人気を誇るその生命力に刮目し、これを金賞とします。むしろ某モノ雑誌の「HAVIT G1」への入れ込み具合がハンパなくて、ドン引きしてます。売り込みが強すぎるという意味で、もしかすると中華のステマレビューよりやばいかもしれません。
ベストバイ銀賞「Anker Soundcore Liberty Air」
付け心地も音質もAir!カジュアルな使い勝手が心地よい!
この機種については手に入れたばかりでここで紹介するのが適切か迷いました。私はこの機種のレビューを掲載しており、充分な品質を感じますが、慎重にほかのレビューも確認し、海外のレビューもよく読み込んだうえで、ここに紹介することに決めました。まだ評判が定まっている機種ではなく、私自身充分に使い込んでいるとも言いづらいのですが、音質は鮮明で透明感があり、中高域を気持ちよく聴かせてくれます。装着感は軽く、ケースからの取り出しもスムーズで使い勝手が良いです。Ankerのlibertyシリーズはいろいろ機種がありますが、総合的に私の好みに合い、使用感が一番良かったのでこれを推します。
ベストバイ銅賞「SoundPEATS Truengine(改良版)」
2ドライバーが奏でる本気モードの音楽!量感は価格帯最強!
この機種は当初いろいろ問題が指摘され、改良版が出されました。私のレビューは改良版に準じています。購入時には商品ページに音質改善版とか改良版とか書かれているかよく確認してください。低価格完全ワイヤレスにしては珍しく、2ドライバーを搭載し、低域から高域までパワフルな表現力のある音響が特徴です。やや音場の密度感が高く、窮屈な印象を受けるところはありますが、量感は圧倒的です。上位機種にも負けない力強いサウンドで確かな満足感を与えてくれます。
エントリークラス(5000円以下)
ベストバイ金賞「ifancier KD-66」
バランスの良い音質と総合的なスペックの良さが光る!
ペアリングに時間がかかったり、接続が自動でないなどいろいろ不便なところはありますが、防水性能やケース込みの最大再生時間が長く、総合的な使い勝手は悪くありません。それ以上に評価すべきは音質で、低域から高域までバランス良く、発色もなかなか良い瑞々しい音を奏でます。音質傾向は優等生的でどんな曲でもそれなりに聴かせてくれるので、満足度は高いです。5000円を切る価格で、ここまで優れたバランス感覚を持つ機種が手に入るなんてちょっと驚きです。
ベストバイ銀賞「TIAMAT Thor」
ワイヤレス充電機能と本格的なドンシャリサウンド!尖った個性が物欲を刺激する!
低価格ながら、ワイヤレス充電のQiに対応するなど、個性が光ります。音質は本格的なドンシャリで、低価格でロックサウンドを楽しむには有力な選択肢です。イヤーピースがデカいなど、使い勝手の面では必ずしも万人向けとはいえませんが、尖った個性に独特の魅力があるのは事実。防水性能も高く、スペック的に上位機種に劣りませんので、低価格だけど人とは違う機種を持ってみたい男心をくすぐるところがあります。
ベストバイ銅賞「SoundPEATS TrueFree」
安定した使い勝手と音質を低価格で実現!コスパ優等生の入門機!
低価格ではコスパが良く、音質と使い勝手が安定している機種。とにかく価格が安めで入門用に最適です。ケースが開放型で取り出しが硬いなど若干使い勝手に難がある部分もありますが、総じてバランス良く仕上がっており、機能面で不足感を感じさせません。完全ワイヤレスイヤホンに興味を持ったら、これを選んでみてはどう?と真っ先におすすめできる機種であることは間違いありません。
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*1:これ以上の音質を求めるならば、1万円台の良質なBluetoothレシーバーと有線イヤホンを探した方が幸せになれると思います。それにJVC HA-FD02BTとJVC HA-FW02BTを忘れていませんか?