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【ポータブルミュージックプレーヤー AGPTek A16T レビュー】AGPTek版Victure M5Xといった仕上がり。AGPTeKらしく有線での音質は優秀だが、ワイヤレスでの音質と操作性は相変わらず一段劣る。バッテリー持ちは良く、低価格では使い勝手は良い。

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AGPTek A16T

AGPTek A16T

AGPTEK Bluetooth4.0 MP3プレーヤー スピーカー搭載 HiFi音質 デジタルオーディオプレーヤー タッチパネル 歩数計 合金製 内蔵8GB 最大128GBマイクロSDカード対応 A16TB ブラック

 

 

 今回紹介するミュージックプレーヤーはAGPTek A16Tです。

 以前紹介した同じAGPTek M30とほぼ同じ価格帯の機種で中身もほぼ同じと思われますが、外観と機能面で差があり、使い勝手は少しだけ異なります。どちらかといえば、この価格帯で競合する人気製品Victure M5Xの対抗機という側面が強く、デザインや機能はこちらに寄せている感じです。おそらく購買層が被ると思われるこの2機種を念頭に比較レビューするような形で紹介していこうと思います。

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【1】外観/操作性「コンパクトで携行性に優れる。Victure M5Xとは大きさ/重量感ともにほぼ同等」

 デザイン的にはVicture M5Xとよく似ています。細かなデザインや色は違うので、それぞれのデザイン的な特徴の差は探せば見つかり、例えば前面右下と左下のボタンを見れば、M5Xがこれらを録音機能などに当てているのに対し、A16Tは音量操作に当てています。実はM5Xにだいぶ慣れていた私はこれに最初結構戸惑って、M5Xでは上下ボタンが音量操作になっていたので同じ感覚で上下ボタンを押しても音量操作ができないのでちょっと困りました。

 M5Xの左下に録音ボタンというデザインはカスタマーレビューでも押し間違いやすいという指摘があるので、場合によってはA16Tのデザインの方がユーサビリティは上かもしれません。私はM5Xで録音ボタンを押し間違ったことがないので、ここらへんは人によるとは思いますが。

Victure M5Xとの比較

Victure M5Xとの比較


  液晶の解像度は高くはなく、Victure M5Xとほぼ同等です。若干M5Xより解像度が高いような気がしますが、数ライン液晶の境目みたいなのがあって、よく見るとそこの部分はガタガタしています。ジャケット絵にこだわらない人には問題ないでしょうが、ジャケット絵にこだわるなら、この価格帯の中華製品は選ばない方が良いです。

 

 インターフェースは表面のタッチパネル部分で曲操作の大部分を行います。側面に電源ボタンがあり、これだけ押しボタン式の物理インターフェースです。インターフェースの反応は悪くありません。

 インターフェースに関しては上下ボタンが音量調整と併用されないのだけ少し珍しいような気もしますが、違和感少なく使えます。同じAGPTekのM30は再生/停止ボタンが一番下にあったのですが、この機種は一般的なプレーヤーと同じように真ん中にあるので、標準的な操作感に近いです。

 

バッテリー持続時間は低価格最長クラス

 バッテリー持ちは同価格帯の機種でも最長クラスで有線での音楽再生で連続40時間、スピーカー使用で13時間、bluetooth再生で10時間となっています。これはライバルのVicture M5Xに匹敵するスペックで、やや劣りますが実質的な差はほとんど感じません。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61usyf5mFWL._SL1100_.jpg

 

128GBまでの増設ストレージに対応

 AGPTek製品が今のところライバルのVicture製品に勝っているのは、ストレージ周りの性能です。Victure M5Xは追加ストレージはmicroSD 64GBまででしたが、AGPTek製品は128GBまで対応しています。より高音質なファイルをたくさん入れられるのはAGPTekの強みで、音質も私の個人的な評価ではありますが、Victureよりパワフルなので、M5Xよりはヘヴィなユーザーの需要に応えることが可能です。

 

【2】多彩な便利機能

 ライバルのVicture M5Xほどではありませんが、この機器には便利な機能がいくつか付いています。

  1. スピーカー機能
  2. ボイスレコーダー機能
  3. FMラジオ機能
  4. 歩数計などのその他機能

 まずこの機種はスピーカー機能を備えているので、イヤホンなしに音楽を楽しむことが出来ます。小型の割にはそれなりにパワフルなスピーカーで音質的にはスマホくらいの品質はあり、結構聴き応えがあります。最大音量にすれば、スマホの着信音ちょっと小さめの音くらいにはなります。ちょっと生活音があるくらいの環境で音を聴くには充分です。

 2.の録音機能もまあまあ便利と言えば便利で、小型ボイスレコーダーとして使えます。はっきり言って音質はよくありませんし、指向性も悪く、ノイズキャンセリングもないのでおまけ機能としての側面が強いですが、コンパクトで目立たないので使い勝手は良いです。

 3.のFMラジオ機能については、個人的な経験上、中華製プレーヤーのラジオ機能はほぼ使えないレベルと考えた方が良いことを知っているので、ついているだけマシといった程度に考えると良いです。

 ほかに歩数計機能や電子ブック・画像・動画鑑賞機能がありますが、これらは使い勝手・画質あらゆる面で格安スマホやタブレットに劣りますので、実用性はほぼありません。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61EcRarNRuL._SL1100_.jpg

 

【3】有線で聴く場合、充分に本格的

  制御ソフトウェア(OS)の大部分はたぶんVictureや他のAGPTek製品とほぼ共通で、中華低価格品のスタンダードOSを積んでいます。ただファイル対応についてはハードウェアに依存するらしく、OSが一緒でも実際に再生できるファイルは異なります。

 この機種の場合、ファイル対応形式は3.5mmAUXで聴く場合と、ワイヤレスで聴く場合は異なります。amazon商品ページの公式商品説明での対応ファイルはMP3 / WMA / APE / FLAC / WAV / DRM / ACELP / OGG / AAC-LCとなっています。全てのファイル形式を試したわけではありませんが、私がテストして確認した範囲では、有線接続時はm4aも一応再生されます。タグ処理が正常にされないのかm4aファイルを再生すると、アルバムアートが崩れてしまうようですが、音楽は正常に最後まで再生されました。ワイヤレス接続時はm4aファイルは無視されて再生出来なくなります。

 flacファイルに関しては、再生はハイレゾ対応ではないと思いますが、ハイレゾで録音されたflacファイルの再生には対応しています。低価格中華製ミュージックプレ-ヤーではflacに対応していても、ハイレゾファイルは再生出来ないというものが多いですが、こちらはハイレゾファイルでも再生は出来ます。ハイレゾ相当の音質で再生しているわけではないと思いますが、ワイヤレス再生でも正常に再生されました。

 

【4】音質「有線の音質はパワフル。ワイヤレスはひどい」

 この機種の傾向は同じAGPTekのM30と似ていて、m4aファイルについての挙動の差はあるので完全に一致しているわけではないようですが、おそらくワイヤレスチップは共通、音響部分もほぼ共通と思われます。

 3.5mmプラグから有線イヤホンで聴いた感じ、音質はかなりパワフルで低価格モデルにしては聴き応えがあるのはM30と一緒です。かなりハイスペックな高級イヤホン相手でもパワー負けしないところはあり、インピーダンス50Ωくらいまでの機種相手なら充分鳴らせます。低価格なポータブルプレーヤーの中では音質面でだいぶ聴き応えがあり、ハイレゾ相当のFLACファイルも再生だけはできるので、価格の割には満足感があります。

 

 一方でワイヤレス接続はM30と同じくひどいの一言です。ライバルのVicture M5Xが有線接続の音質は比較的価格なりでワイヤレスの方が優れているくらいに思えるバランスだったのに対し、こちらはワイヤレスで聴くのはもったいないレベルです。

 M30のところでも説明しましたが、Bluetoothのバージョンは4.0でちょっと古めかだいぶ低品質のワイヤレスチップを使っているらしく、とにかくノイズがひどいです。さらにはワイヤレス接続時はパワーをそっちに持って行かれるのか、反応が全体的に悪くなり、アルバムアートの表示も遅くなり、さらに操作に反応している間、音が途切れて曲が聞こえないなどいろいろ不満があります。

 ワイヤレスオーディオプレーヤーを買うなら、圧倒的にVicture M5Xのほうが快適で音も良く、こちらはとても使い物になりません。

 

【5】総評「有線イヤホンを楽しむなら低価格最強クラス」

 結論はM30とほとんど一緒で、有線イヤホン向けの低価格ポータブルミュージックプレーヤーとしては魅力がありますが、無線機能は古く低品質で使い物になりません。128GBまでの大容量microSDに対応していることを生かして、有線イヤホン向けの傾向音楽プレーヤーとして使うのが良いでしょう。

 有線向けとしては、ライバルのVIcture M5Xより安く、音質も優れていて、スペックはバッテリー周りは少し劣るくらいで、ストレージは格上という感じになり、コスパは勝ります。

 

 

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