新しい企画特集記事です。コンセプトとしてはまず第1回(この記事)で最もおすすめの機種を紹介し、次回以降それぞれの機種の代替案を紹介するといった形で、列伝風に現状のフルワイヤレスを紹介していこうという壮大な構想をぶち上げました。併せて評価基準も普段のオススメ度とは異なる指標で細分化してみました。
しかし、この記事に着手してからすぐに、インフルエンザにやられてしまいました。
たまたまその日、マックでダブダブチとマックナゲット5個入り、ホットアップルパイ、シャカチキをドライブスルーしたら、家に帰って袋を開けるとチーズバーガー2個、三角チョコパイ×2、マックナゲット5個入りになっていたという謎現象があって、マックの人に届け直してもらったら、余分な三角チョコパイやチーズバーガーも召し上がってくださいとサービスされました。え?でもなんかこれ、多くない……?ダブダブチ、チーズバーガー×2、三角チョコパイ×2、ホットアップルパイ、シャカチキ、ナゲット5個……。
知ってか知らずか、長期株主でもある私に対する優しい心配りをしてくれるマックに感謝なのですが、残したら悪いと思って無理して食べたら、さすがに量多すぎて胃が容量オーバー。痛くなってきたので早めに布団に入って横になっていたのですが、夜中になると寒気でブルブル震えが止まらなくなり、おまけに腹の中身が胃液を含んだまま膨張した感じになっていて、嫌な予感が。
風邪薬と胃腸薬を戻さないよう慎重に飲んで、様子を見ていましたが、案の定、その後すぐに吐瀉する事態に。発熱もひどくて結局2日間グロッキーしてました。多めに頂いたマックはすべて吐瀉物となって出て行きました。この展開は予想できなかったです。
まだ妙な寒気は消えないので万全とは言えませんが、その間音楽を聴きながらいろいろ構想を温めることができ、この企画特集を楽しいものにしたいと思っています。今まで伝えきれなかったかも、わかりにくかったかもと思う部分も再検討しながら、よりわかりやすく製品の特徴が把握できるような特集に仕立てていきたいと思います。
さて、この記事では普段のレビュー記事とは異なる指標を用いて各製品の音質をより直感的にわかりやすく理解できるよう心がけました。既存記事のオススメ度とは異なります。新たな指標の意味については以下で説明します。
- コスパ……コストパフォーマンス。一般的な実売価格から見てお得かどうか。
- 通信品質……通信の安定性。途絶・遅延などがあるかどうか。星が多いほど途切れず、遅延しづらい。
- 高域……高域ののびやかさ、透明感、煌めき感、発色の良さ。人によって解像度感に大きく影響する。
- 中域……中域の充実感、高域低域との連携性、奥行き感。
- 低域……低域の厚み、深さ、重み、存在感。
- 暖色感(調和性)……音に孤立感がないか、膨張感があって調和的か。星が多いほどウォーム、少ないほどクール。ウォームな音は聞き疲れしにくい。
- コントラスト……低域と高域の明度差。星が多いほどコントラストが高く、音響に締まりがある。ドンシャリ系の音はコントラストが高くなる傾向にある。人によって解像度感に大きく影響する。
- シャープネス……音の輪郭感。星の数が多いほど音にソリッド感が出て、粒立ちを感じるが、端でシャリシャリ尖りやすい。人によって解像度感に大きく影響する。またシャープネスが強いとなめらかさが減って、全体の音質がドライに感じられるところもある。
- 音場……音場の広さ。星の数が多いほど広い。人によって解像度感に大きく影響する。また音場が広いと聞き疲れしにくい。
- ボーカル……ボーカルの分離感。星の数が多いほどボーカルの分離が良く、明瞭に歌詞が聞き取れる。
- バッテリー……数値で表記。イヤホン単体の連続再生時間/ケース込みの最大再生時間。
- 防水性能……IPX数値で表記。不明なものは不明と表記。
音質傾向については、解像度という言葉がよく用いられますが、私がレビューをいろいろ読んだ経験から言えば、その意味するところは一様ではありません。コントラスト感のある音をメリハリがあって解像度が明確だと感じる人もいれば、シャープな音を見通しが良いので解像度が高いと感じる人もいますし、同じように音場の広さからくる見通しの良さを解像度に直結して考える人もいます。またコントラスト感に関わると思うのですが、高域の透明感や発色の良さに解像度を感じる人もいます。そこで解像度に関わる指標を細分化しました。
「コントラスト」と「シャープネス」については以下の記事で補足説明しました。併せてお楽しみください。
真っ先に検討すべきフルワイヤレス3機種
NUARL NT01AX「コスパ最強」
NUARL 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth5 高音質HDSS採用 IPX4防水 最大再生時間35時間 片側紛失サポート有 マイク・リモコン付 NT01AX ブラックゴールド
「音質は最強クラス、スペックも最強クラス。それで2万円以下。フルワイヤレスイヤホンとしては最強のコスパを持っている機種」
- 最新チップ採用で長い連続再生時間を誇る
- 完全ワイヤレスとは思えない立体感のある優れた高域表現
- この品質で2万円以下のリーズナブルな価格設定
NT01AXは2019年2月現在、総合的に見て最もコストパフォーマンスに優れている機種です。Qualcommの最近チップ「QCC3026」を搭載して10時間以上の連続再生時間、ケース込み35時間の最大再生時間を実現しているだけでなく、HDSSという独自の仕様を盛り込んで音質的にも完全ワイヤレスとは思えないダイナミックなサウンドを実現しています。低域の厚みのある表現と、高域のつややかさとのびやかさを共存させている音質は比較的万能に近く、クラシックやJAZZからロック、ポップス、ダンスミュージックに至るまで、完全ワイヤレスとは思えない満足度をもたらしてくれます。
コスパ | |
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通信品質 | |
高域 | |
中域 | |
低域 | |
暖色感(調和性) | |
コントラスト | |
シャープネス | |
音場 | |
ボーカル | |
バッテリー | 10/35 |
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防水性 | 4 |
音質が似ている機種 | |
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使い勝手が似ている機種 |
SENNHEISER MOMENTUM True WIreless「音質最強」
ゼンハイザー Bluetooth 完全ワイヤレスイヤフォン MOMENTUM True Wireless 【国内正規品】
「評論家絶賛の本物の音質。フルワイヤレスの音質を超えたフルワイヤレス。プライスレス」
- 評論家絶賛、ユーザー大満足の音質
- ラグジュアリー感に溢れたデザイン
- コスパはあまりよくない
MOMENTUM True Wirelessは2019年2月現在、音質では他の追随を許さない高評価を博している機種です。その音は、音場重視の鳴らし方で豊かで雄大な中低域を得意としていますので、クラシックやJAZZ、映画音楽などに浸るには最適ですし、意外とさわやかな瞬発力のある音を奏でるところもあるので、ロックやポップスもそれほど悪くありません。ただスペック的には価格の割に見劣りするところも多く、装着感も人を選ぶところがありますから、この機種に関しては値段が値段なだけに、よく店頭で装着感や音質を試してから購入することをお勧めします。
コスパ | |
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通信品質 | |
高域 | |
中域 | |
低域 | |
暖色感(調和性) | |
コントラスト | |
シャープネス | |
音場 | |
ボーカル | |
バッテリー | 4/12 |
---|---|
防水性 | 4 |
音質が似ている機種 | |
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使い勝手が似ている機種 |
Jabra Elite Active 65t「機能性最強」
Jabra Elite Active 65t コッパーブルー 北欧デザイン Alexa対応完全ワイヤレスイヤホン BT5.0 マイク付 防塵防水IP56 2台同時接続 2年保証 【国内正規品】
「ヒアスルー性能や通話品質が高く、バッテリー性能も充分。マルチポイント対応なうえに、付属アプリが優秀」
- 付属アプリが優秀
- ヒアスルー、マルチポイント、通話品質改善、全部入りの多機能モデル
- 音質は独特で人を選ぶ
完全ワイヤレスイヤホンを使い勝手だけで選ぶとすれば、2019年2月現在、Jabra Elite Active 65tに勝る選択肢はありません。Jabraが業界最強を豪語するワイヤレスマイク品質を生かした優秀なヒアスルー品質と通話品質改善機能はヘッドセットとして見た場合、最も素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれます。マルチポイント対応なのもうれしく、たとえばスマホとタブレットに同時に繋いで使い分けたり、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)を聴きながら、スマホの通話に応答するといったことができます。音質はドンシャリで、黒みの強い低域と非常にシャープな高域が共存したコントラスト感の強い音質なため、苦手に感じる人がいるかも知れません。
コスパ | |
---|---|
通信品質 | |
高域 | |
中域 | |
低域 | |
暖色感(調和性) | |
コントラスト | |
シャープネス | |
音場 | |
ボーカル | |
バッテリー | 5/15 |
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防水性 | 6 |
音質が似ている機種 | |
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使い勝手が似ている機種 |
【総評】完全ワイヤレスは使い勝手も音質もよくなっている!
今回紹介した機種は私がとくに普段使い込んでいるほど気に入っている3機種です。どれも優れた点があり、代替が利かないところがあって、レギュラーメンバーとして大活躍してくれています。数ある魅力的な完全ワイヤレスイヤホンの中でも、この3機種はとくに満足度が高く、完全ワイヤレスイヤホンの購入を検討しているなら、真っ先に検討して欲しいと思うイチ押しの機種になります。
まだ予定ですが、次回以降はそれぞれの機種の代替になり得る機種を紹介していく形で特集を広げていこうと思っています。
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