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【特集】Bang & Olufsen E8 2.0 vs SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 徹底比較!最強のラグジュアリーフルワイヤレスはどっちだ?[完全ワイヤレス深掘り]



Bang & olufsen E8 2.0
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless

 

 

 今回はラグジュアリーデザインとして人気の高い、完全ワイヤレスの高級機種2機種、Bang & Olufsen E8 2.0(E8 2.0)とSENNHEISER MOMENTUM True WIreless(MTW)を取り上げて比較しようと思います。

 

【比較ポイントその1】装着感「ほぼ同等。E8 2.0のほうが若干快適」

 まずこの2つのイヤホンの装着感ですが、非常によく似ています。おそらくE8 2.0かMTWどちらかのイヤホンが耳に合えば、もう一方も合います。

 MTWのほうが少し角が硬いので、タッチパネルの操作時などに耳に硬く当たるところがあり、若干付け心地がきつく思えると思います。あくまで私の場合ですが、E8 2.0はかなり長時間(5時間以上)装着しても不快感はないですが、MTWは2時間も着けていると若干耳に負担を感じます。

 ただし最終的には耳の形によるところもあるので、付け心地に関してはそれほど決定的な差はないです。

 

【比較ポイントその2】外観「E8のほうがこだわりを感じる」

 以下に比較写真を挙げます。

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 画質があまりよくないので恐縮ですが、MTWはフェルト地をあしらったデザイン、E8 2.0は牛革のデザインになります。

 まず確認して欲しいのは各種認可基準のマークがどこに記載されているかで、MTWは底面、E8 2.0はケースカバー内になります。好みにもよるかも知れませんが、E8 2.0のほうがケース外観に認可基準マークがないので、ケースの材質を存分に堪能できるようになっており、私はこだわりを感じました。

 ケースの内部でもプラスチックを使ったMTWとヘアライン仕上げのアルミが美しく映えるE8 2.0では印象に相当の差があると思います。私はどちらがかっこいいかと言われたら、やっぱりE8 2.0のほうが断然いいですねって答えます。

 

【比較ポイントその3】アプリと機能「総合的にはE8 2.0が優れる」

アプリ「対応OSのバージョンに注意が必要」

 両者連携するandroid/iOS用アプリがあります。両者ともイコライザーとヒアスルー制御など似た機能を搭載しており、若干E8 2.0のほうが詳細に設定できる項目が多いですが、実現できる機能はほぼ同等です。

 注意点は各アプリが対応するOSのバージョンです。MTWの付属アプリ「SENNHEISER Smart Control」はandroid 7.0以降でないと使えません。E8 2.0の付属アプリ「Bang & Olufsen」はandroid 5.0から使用可能です。

 つまり、androidのバージョンが古いスマホやタブレットではMTWのアプリは使えない可能性が高いです。参考までにandroid 7.0のリリース時期は2016年8月22日です。それ以前に発売されたスマホでは対応していないものも多いので、OSのバージョンを確認してから購入されることをお勧めします。

 

イコライザー「E8 2.0のほうが直感性で優れる」

 イコライザーのデザインは両者ともサークルを動かして音質を調整する形式でそっくりです。ただし動かす方向の音質について説明があるE8 2.0のほうが直感的に操作しやすく、使い勝手が良いです。(画像は左がE8 2.0/右がMTW)

E8 2.0のイコライザーMTWのイコライザー

 

 どちらの機種もイコライザーの音質設定は本体に記録されるので、一度設定すればアプリの使えないDAPなどでもイコライジングした音質で楽しめます。

 

ヒアスルー「機能と精度でE8 2.0のほうが優れる」

 ヒアスルーの機能についてですが、MTWはヒアスルーの段階調節ができません。ON/OFF切り替えのみ提供されています。

 E8 2.0は無から音楽の透明率100%まで4段階で調節できます。

 

 ヒアスルーの音質についてですが、音の自然さという点で優れているのはMTWです。ただし、あくまで私の使用感での話ですが、音楽との共存性があまり高くありません。衣擦れのような風切り音に近い高い音も露骨に聞こえる印象があります。人のスピーチを聞き取る精度で言えばE8 2.0のほうがしっかり聞こえます。

 しかしE8 2.0の音には明確な欠点があり、輪郭感と明るさが強調されるので、大音量のテレビのようにギャンギャンした音に感じやすいところがあります。人によっては苦手という人がいるかも知れません。

 最終的には何の音を聞き取りたいかというところになりますが、私の印象では、人のスピーチであればE8 2.0、道路状況などの周辺音であればMTWのほうがよりわかりやすいかなと思います。

 ただしE8 2.0のほうは段階調節ができますから、好みにより合わせやすいです。

 

充電「E8 2.0はワイヤレス充電対応」

 もう一つ重要な相違として、E8 2.0はQi規格のワイヤレス充電に対応しています。対応する充電器が必要になりますが、これは大変便利です。

 

【比較ポイントその4】通信品質「MTWのほうが安定」

 通信品質について、E8 2.0はアプリが使えればだいぶ通信品質が安定するのですが、私の環境では、アプリなしでDAPに接続したところ、通信品質があまり安定しませんでした。

 MTWはアプリなしでも通信は安定しており、E8 2.0のような露骨な不安定さを感じません。

 

 E8 2.0の通信品質についてはDAPごとに詳しく比較した記事を参照してください。

www.ear-phone-review.com

 

【比較ポイントその5】連続/最大再生時間「E8 2.0のほうが優れる」

 E8 2.0とMTWですが、イヤホン単体での連続再生時間は公称4時間と差がありません。MTW固有の問題として、左右のイヤホンバッテリーの消費差があることが知られており、ファームウェアで改善されつつありますが、まだ完璧ではありません。私の印象ではMTWのほうが若干短い印象ですが、以上の特性に引っ張られて実際以上に減りが早いと感じている可能性がありますので、決定的に短いとは言いづらいです。

 ここらへんは使用状況によるところもありますが、どちらも3時間は充分持つと思います。

 

 ケース込みの最大最大再生時間はE8 2.0が16時間、MTWが12時間です。

 

【比較ポイントその6】音質「透明で清潔なE8 2.0、ウォームで濃厚なMTW」

 音についてのイメージは人それぞれで、たとえば「豊かな音とは何か」という答えも各人でかなり異なると思います。したがって、わかりやすく音質を色分けすることは簡単なことではないです。

 なので、あくまで私の観点で切り分けた説明であるということを考慮して頂いて読んで頂きたいのですが、おそらくE8 2.0とMTWでどっちが「豊か」な音かとなれば、多くの人がMTWだと答えると思います。

 

  MTWの音には一定の膨張感があってふくよかさを表現でき、高域の色味はやや落ち着いて暗いところはありますが、つややかな光沢感を感じさせるところがあり、低域では床面に自然に広がっていく音を感じることができます。

 E8 2.0の音はMTWに比べると音の輪郭感と透明感を前面に出した、クリアな印象の高い音で、清潔で晴れやかな空間を感じますが、MTWのような音が空間に広がり溶け込むような充実感は得られにくいです。

 

 私の印象ではおそらく多くの人がMTWの方がより自然に近く、聞きやすく優雅だと感じて好ましいと評価すると思われ、どちらかといえば万人向きなのはMTWだと思いますが、具体的にE8 2.0とMTWの音についていくつかの曲を聞き比べてみたいと思います。

 今回選んだ課題曲は基本的に私がE8 2.0で聴き応えがあると評価した曲で、どちらかといえばE8 2.0に分がある勝負になるかも知れませんので、その点だけはあらかじめお断りしておきます。テスト機はE8 2.0の音を楽しむDAPとして、個人的にイチ押しの「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1」を用いています。

 

RUANN「There's No Ending」

 少し情報量が多いエレクトロダンス色の強い曲です。シンセ音の透明感を味わうにはE8 2.0は非常に優れたところがあり、その爽快で清潔な音楽を私は高く評価しています。

[E8 2.0]この曲についてはE8 2.0の個別レビューで語り尽くしたので、要点だけまとめます。E8 2.0は透明度と輪郭感の高い音で、音場も広く表現されるので、この曲でも圧迫感を感じさせず、個々の音に焦点がしっかり当たって音像がはっきりとわかる中毒性の高い表現で聞かせてくれます。この曲をクリアでスタイリッシュに味わいたいならE8 2.0は最も有力な選択肢です。そして、このイヤホンの傾向としてボーカルは非常に分離感がしっかりして楽しめます。

[MTW]:E8 2.0が澄みわたる晴天を感じさせる見通しのよい音響を実現していたのに比べて、MTWの音質は若干曇った感じがするかもしれません。シンセの光沢感、デジタルドラムの輪郭感では明らかに劣り、個々の音では明瞭感に欠ける印象を受けます。ただし、低域方向に充実した厚みを感じることができ、曲全体が暖かく穏やかに聞こえてくるところがあります。

 もう一つの大きなポイントは、最初のサビ前にある沈み込むベース音で、E8 2.0では沈み込みが充分感じられませんが、MTWでは確かなブーム感を伴ってしっかり沈んでくれます。個人的にこのブーム音はこの曲の味わいに重要だと思っていますので、この音の響き方に満足感を得られるというだけでMTWを選ぶ人も多いかも知れません。実際私の評価でもE8 2.0の音にやや強く惹かれるものの、甲乙付けがたいです。

 


There's No Ending

 

Rasmus Faber「Rise[Vocal version]」

  私の大好きなRasmus Faberさんの曲です。最高にクールで楽しいJAZZダンス曲で普段から聞き込んでいます。

[E8 2.0]こちらも個別レビューで詳しく紹介しましたが、普段からこの曲をいろいろなDAPとイヤホンの組み合わせで聴いている私からしても、E8 2.0の音は驚くべきものでした。とにかくさわやかでクリア、明るい清涼感に満ちた音響で表現してくれるので、一聴に値します。これはやべぇ。

[MTW]:圧倒的クリア感を誇るE8 2.0の鮮烈といってもいい表現に比べると曇って感じられます。一方でE8 2.0では清涼感が強くて、この曲の持つ暑熱のようなホットな表現があまり感じられませんでしたが、MTWでは低域音に地熱感があり、風切り音のような効果音とつま弾くギターの音に暖かさがあって、夏の日射しをしっかり感じることが出来ます。個人的にはE8 2.0の表現が圧倒的にすごいんで、MTWの音もいいけどねって感想になりますが、人によって評価は違うでしょう。

 


TVアニメ「 はるかなレシーブ 」 オリジナルサウンドトラック

 

久石譲「Summer」

 久石譲さんの曲はかなり好きでいろいろ聴いてますが、そんな私の最高に好きな曲の一つがこの「Summer」です。

[E8 2.0]:このイヤホンの輪郭感の高い音でこの曲を聴くと、低域弦楽のバネに驚くと思います。ビヨンビヨンとした弾力を感じさせる音で躍動的です。

 あまり自然な印象を受ける音ではないので違和感を感じる人もいるかもしれませんが、こういう系統の弦楽の音にはプロ評論家でも虜にされる人がいて、実際同じようにビヨンビヨンした弦楽音を出すAVIOT TE-D01bというイヤホンは国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP2019」でワイヤレス大賞を取っています。その評者のコメントを読みましたが、「ボーイングが見える音」と評して弦楽をべた褒めしてました。このイヤホンも同じ系統の弦楽音なので、このあたりを「イイ!」って思う人は必ずいるはず。実際私も好きです。

 高域ではピアノの透明な光沢感、透けるような弦楽がとても清潔で、こんな表現は他のイヤホンではなかなか味わえません。音のダイナミクスも素晴らしく、音場全体が輝いて芽吹くような元気な音を味わうことができます。

[MTW]:しかしMTWの音も捨てがたいのです。明るく透明だったE8 2.0の音に比べて、こちらはピアノや弦楽に温もり感があって暖かく、とてもやわらかで調和的。穏やかな空気感にぽかぽかしたものを感じます。低域弦楽はだいぶ自然に深掘り感を出すので、深煎りコーヒーのような風味を醸し出して、豊かな味わいがあります。こうして2つのイヤホンを聞き比べると、全く表情が違うのに、いやむしろそれだからこそ、甲乙はつけられないですね。どちらもよいです。

 


菊次郎の夏(サントラ)

 

【総評】どちらかを選べと言われても困る

 率直に言って、どちらか1個に絞ってと言われても困ります。個人的にはMTWのほうが万人向きで、曲の対応ジャンルも若干広い印象を受けますが、ONKYO GRANBEAT DP-CMX1とE8 2.0を組み合わせたときの、妙なる音が中毒的で、もはやこれなしの生活に戻れないところもあります。MTWも最初はなんだかなーって言ってましたけど、結局ドハマリしてるところはあり、私は影響されやすいのかも。E8 2.0も第一印象はつまんない音って思う人がたぶん大半でしょうけど、これがどうして、この透明感のあるサウンドに嵌まると、一部の曲は他のイヤホンでは満足できなくなるほど抜けだせません。これはやべぇです。

 


Bang & olufsen E8 2.0
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless

 

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