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【特集】デンマークブランド対決!機能性抜群の2機種、Bang & Olufsen E8 2.0 vs Jabra Elite Active 65t 徹底比較!快適性で愛される北欧のフルワイヤレスを解剖する![完全ワイヤレス深掘り]



Bang & olufsen E8 2.0
Jabra Elite Active 65t

 

 

 デンマークってどんなイメージ持っていますか?北欧の国ってのはわかりますけど、日本ではなかなかニュースに出てこないので、あまり興味関心がない方が多いかも知れませんが、その面積は北海道の半分程度、人口は北海道と同等くらい、緯度は北海道より北で樺太と同じくらいです。

 そんなあまり馴染みのないデンマークですが、完全ワイヤレスイヤホンの業界では大きな存在感を放っており、世界中の評論家が「デンマークブランド侮るなかれ」の声を上げています。今日紹介するBang & Olufsen E8 2.0Jabra Elite Activer 65tはその完成度の高さと使い勝手の良さから多くのファンを獲得しており、世界中のオーディオ批評家とファンにデンマークブランドなしにはフルワイヤレスは語れないだろうと思わせるほどです。

 さて、この2ブランドをざっくり紹介すると、Bang & Olufsenは高級オーディオで有名なデンマークブランド、Jabraは元々アメリカのブランドですが、デンマーク企業のGreat Nordic(Great Northern)の傘下に入り、そのヘッドセットブランドになっています。

 日本ではあまりデンマークのオーディオブランドは知名度が高くないので、今日はデンマークブランドの凄さを実感した感想を紹介したいと思います。

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【比較ポイントその1】装着感「甲乙付けがたし」

 まず装着感ですが、それぞれのイヤホンの付け心地は比較的似ています。Jabra Elite Active 65t(EA 65t)のほうが若干大きく、密閉性が高い印象を受けます。そのため耳栓のような圧迫感はEA 65tのほうが若干強いですが、耳当たりはBang & Olufsen E8 2.0(E8 2.0)より優しい感じがあり、甲乙付けがたいです。

 操作をするときの耳への当たりも両方とも痛い感じはありませんので、長時間使用でも負担感はありません。

 ただし、大きさ的にはEA 65tのほうが大きいことは事実なので、耳に干渉しやすいところはあります。「EA 65tは少し大きくて収まりが悪い」という話は多くはないですが、ポツポツとは見かけるので、うまく収まらないという人はそれなりに多いかも知れません。

 E8 2.0のほうがその点、装着感の万能性は高いと思います。

 

【比較ポイントその2】外観「デザインはどっちも秀逸」

 E8 2.0は完全ワイヤレスイヤホン全体を見ても、外観の高級感はピカイチです。とにかくオシャレで所有欲を満たしてくれる完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら、現状最も有力な選択肢になり得ます。

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 以下はバング&オルフセン公式の使い方説明動画ですが、デザインのかっこよさを堪能できます。

 

 しかし、もう一方のEA 65tもE8 2.0の放つラグジュアリーな高級感とは違う、洗練されたレーシングカーのようなデザインにかっこよさがあり、完全ワイヤレスの中では人気があります。

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 日本のメーカー品ではなかなかここまでかっこいい機種はなく(というか管見の限り、この2機種以上にかっこいい日本製完全ワイヤレスイヤホンをまだ私は知らないのですが)、販売店ではこのデザインに惹かれて思わず手に取ってしまうと思います。

 

【比較ポイントその3】アプリと機能「機能性において現状最強のEA 65t」

アプリ「驚くほど多機能な『Jabra Sound+』」

 この2つのイヤホンにはそれぞれ連携するandroid/iOS用アプリがあります。両者ともイコライザーとヒアスルー制御など人気があり、使い勝手の良い機能を搭載しており、実質的な使い勝手にはほぼ優劣がありませんが、アプリの機能はEA 65tの付属アプリ「Jabra Sound+」のほうがより多彩です。

 

Bang & OlufsenJabra Sound+

 上の画像は左がE8 2.0付属のアプリ「Bang & Olufsen」で右がEA 65tの付属アプリ「Jabra Sound+」です。どっちもイコライザーやヒアスルーを備えていますが、「Jabra Sound+」はアプリ自体のデザインのカスタマイズができたり、マイク品質を調整する機能や、リラックス音を流してくれる「サウンドスケープ」機能、歩数計を備えているので、より楽しめるアプリになっています。

 とくにマイク品質調整機能はユーザーや評論家から高い評価を得ていて、結構周囲がうるさいところでもボイスをきれいに相手に届けることができるので、この機種がビジネスパーソンに広く支持されている理由の一つにもなっています。

 

 以下はJabraが業界最強と豪語するマイク品質のプロモーション動画です。

 

イコライザー「どちらも直感的だが、堅実に使えるのはEA 65t。面白いのはE8 2.0」

 イコライザーのデザインはそれぞれ異なります。

 E8 2.0は丸を動かして音質の印象を変化させる形式で、多彩な色合いを楽しむことができます。(画像左)

 一方、EA 65tのイコライザーは音域を調節する伝統的で一般的によくあるタイプのもので、堅実でわかりやすいデザインです。(画面右)

 よりオーディオファンとして楽しめるのはE8 2.0のほうですが、使い勝手はそれぞれなので、イコライザーを重視しているなら、好みに合った方を選ぶと良いと思います。

E8 2.0のイコライザーEA 65tのイコライザー

 

 どちらの機種もイコライザーの音質設定は本体に記録されるので、一度設定すればアプリの使えないDAPなどでもイコライジングした音質で楽しめます。

 

ヒアスルー「精度ではEA 65tが優れる」

 ヒアスルーの機能についてはおそらくマイク品質の差でEA 65tに一日の長があります。

 

 どちらも人の声はよく聞こえる調整になっていて、ほとんど優劣はないのですが、私の使用感ではEA 65tのほうが人の話し声やテレビの音声はよく聞こえます。EA 65tのヒアスルーは少しザラつく印象を受けますが、声の特徴を捉えやすく、クリア感は高いと思います。E8 2.0のヒアスルー音は輪郭を強調するところがあって、瑞々しく聞こえますが、時々輪郭が明瞭すぎてギャンギャンした印象を受けるところがあります。

 ヒアスルーに関しては両者は傾向が少し違う音なので、店舗での試聴時に試してみて、好みなほうを選ぶと良いです。

 

充電「E8 2.0はワイヤレス充電対応」

 もう一つ重要な相違として、E8 2.0はQi規格のワイヤレス充電に対応しています。対応する充電器が必要になりますが、これは大変便利です。

 

接続「EA 65tはマルチポイント対応」

 一方、EA 65tはマルチポイント対応で一度に2台の機種に同時接続可能です。スマホと別の機器に同時に繋いで、通話を待ち受けできるのがうれしく、ビジネスパーソンがこの機種を好むのはこのマルチポイント対応だという点も大きいです。私の場合は2台のDAPにつないでいろいろ楽しんでます。

 

【比較ポイントその4】通信品質「EA 65tのほうが安定」

 通信品質について、E8 2.0には注意が必要です。この機種はスマホやタブレットに専用アプリを入れて使えればだいぶ通信品質が安定するのですが、私の環境では、アプリなしでDAPに接続したところ、通信品質があまり安定しませんでした。

 EA 65tはアプリなしでも通信は安定しており、E8 2.0のような露骨な不安定さを感じません。

 

 E8 2.0の通信品質についてはDAPごとに詳しく比較した記事を参照してください。

www.ear-phone-review.com

 

【比較ポイントその5】連続/最大再生時間「専門家が驚いたEA 65tの再生時間」

 イヤホン単体の連続再生時間ではEA 65tの優秀さが光ります。公称で5時間の連続再生時間を謳っている機種ですが、この機種とほぼ同じ仕様の下位機種、Elite 65tをフランスのオーディオガジェットレビュアーが計測したところ、なんと6時間27分というスペック以上の記録を達成し、その設計の素晴らしさに賛辞を送っています。私の使い勝手でも、EA 65tは5時間以上充分音楽を聴ける印象で、かなり使い勝手は良いです。

www.01net.com

 

 E8 2.0についてはイヤホン単体の連続再生時間は4時間ですが、私の使用感だとおそらく3時間半くらいは充分持っているなぁという印象です。

 

 ケース込みの最大最大再生時間はE8 2.0が16時間、EA 65tが15時間です。

 

【比較ポイントその6】音質「どちらも透明感重視。低域やシャリ感の差で分かれる。より清潔なE8 2.0とよりソリッドなEA 65t」

 少なくとも中高域の印象に関しては両者は音質的にとてもよく似ています。どちらも透明感を押し出したクリア感を重視した音質傾向で、ピアノや高域弦楽の表現の方向性はよく似た印象を受けます。しかし、低域と金属光沢などに関わる音のシャープネスの出し方が異なるので、パーカッション周りを中心にだいぶ異なる印象を受ける部分もあります。

 

  EA 65tの音はE8 2.0よりシャープネスが強調されており、たとえばシンバルの音はよりザラついて聞こえやすい傾向にあります。低域は中高域の発色を阻害しない、締まった黒みのある音ですが、そのおかげでE8 2.0に比べて低音と高音のコントラストが強く感じられるところがあって、人によってはE8 2.0よりもむしろ高域が明るい印象を受けるかもしれません。ドラムセットが活き活きして感じられやすいので、ロックやJAZZではスパイシーさ、風味においてE8 2.0より刺激的に感じられるところがあり、こちらの音をより楽しいと感じる人も多いと思われます。個々の音に個性があり、シャープなエッジと色味の違いがわかりやすい音で、ソリッド感が強く思えます。

 E8 2.0の音はそれに比べると純粋に中高域の透明感とさわやかさを味合わせる素直な傾向の表現ではあり、黒みや厚ぼったさ、ザラザラ感を感じさせるものがほとんどありません。音場が広く見通し感がよくて、音の定位感も明瞭で晴れやかな表現力は素晴らしいのですが、一方で一聴した印象では捉えどころがない感じがするのも事実で、刺激が少なくてつまらないと感じる人も多いかも知れません。

 

 どちらかといえば音の特徴を捉えやすいのはEA 65tで、そちらのほうが、なんか演出感が強く感じられるけど、楽しい音だと感じる人が多いんではないかと思います。ただ曲によっては臭みというか外連味みたいなものが出やすいことも事実で、モサモサしたりシャリシャリしたり、あまり自然な印象を受けない音がする感じもします。

 

 ここでは実際にE8 2.0とEA 65tを聞き比べた官能性比較をしますが、今回選んだ課題曲は基本的に私がE8 2.0で聴き応えがあると評価した曲で、どちらかといえばE8 2.0に分がある勝負になるかも知れませんので、その点だけはあらかじめお断りしておきます。テスト機はE8 2.0の音を楽しむDAPとして、個人的にイチ押しの「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1」を用いています。

www.ear-phone-review.com

 

Rasmus Faber「Rise[Vocal version]」

  私の大好きなRasmus Faberさんの曲です。この曲に関してはどちらも高域のさわやかな透明感を味わえますが、聞き比べれば低域と効果音周りにはっきりと差が感じられます。

[E8 2.0]こちらは個別レビューで詳しく紹介しましたので、詳細は繰り返しません。このイヤホンはこの曲の中高域の透明感とさわやかさをとことん忠実に聴かせてくれます。この曲の熱気感はほぼ感じられませんが、透明感全振りのサウンドは異様に爽快で気持ちよく、正直これ以上の音はなかなか味わえません。完全ワイヤレスとは思えない見通し感の良いサウンドも中毒的で、音像が明確で音の立ち上がる様子や定位感を楽しめる仕上がりになっており、こうした空間的な妙味に解像度を感じる人にはおすすめです。

[EA 65t]:EA 65tの音は透明感を感じるのは同様ですが、もう少し低域の黒みと風切り音のような効果音に乾いた印象を受ける感じがあり、音の表情はより豊かに感じられるところがあります。コントラスト感がより強いので発色が良く感じるところはあり、見通し感ではE8 2.0に劣る印象を受けますが、透明感はむしろ強く感じられるという人も多いかも知れません。

 


TVアニメ「 はるかなレシーブ 」 オリジナルサウンドトラック

 

TVアニメ「やがて君になる」ED「hectopascal」

 この曲は中高域がやや情報力が多く、緻密なバランスになっています。E8 2.0もEA 65tもこういう系統の曲の中高域を細かに表現するのは得意なほうです。

[E8 2.0]:上から下まで透き通ったガラス張りのような感じがあり、低音のデジタルドラムも輪郭が良いサクサクした音で爽快感重視に聴けます。透明感があって瑞々しい印象で緻密な音場も透けるように見通せ、音のキラキラ感が強すぎないので、曲の情報量の多さの割に聞き疲れしにくいです。

[EA 65t]:ボーカルの発色は、透明感全開だったE8 2.0に比べると背景とのコントラスト感がしっかりしていて、同じく明るい色彩ですが、わずかにふっくらして感じられます。低域が下地になって背景に黒みも感じられ、デジタルドラムもエッジ感がE8 2.0よりも強調されてシュワシュワした質感がより強く感じられます。透明感ではE8 2.0に劣りますが、リズムに関わる音は捉えやすくなっており、こちらの音のほうがとっかかりが多くて楽しいと感じる人も多い気がします。

 


TVアニメ「 やがて君になる 」エンディングテーマ「 hectopascal 」

 

東山奈央「月がきれい」

 TVアニメ「月がきれい」のEDテーマです。透明感のあるボーカルとピアノ、ギターの表現がきれいな曲です。

[E8 2.0]:E8 2.0の特徴として弦楽系の音の躍動感が感じられやすいところがあります。この曲では芯が透けるほど細く透明感を伴って伸びる弦楽とピアノの瑞々しい色合いが美しく、しかも低域方向はやや柔らかめですが輪郭感しっかりに音場を支えます。そして、シンバルの清潔な粒の音、アコースティックギターの鮮やかだけどしつこくない金属光沢感で清涼味を感じさせるカッティングなど、清冽な音楽表現で濁りのない空間に惹き込んできます。

[EA 65t]:EA 65tは低域の黒みが出て、透明感が強かったE8 2.0に比べてもう少し深みを感じさせる音になっており、この曲では少し落ち着いた印象を受けます。具体的には弦楽の発色は嫋やかで、芯が伸びる感じが強かったE8 2.0に比べて穏やかに聞こえ、ピアノの色味も黒みから浮き上がるような、若干おぼろげなところを感じさせる音に聞こえます。ギターのカッティング音はだいぶザラっとしており、輪郭の良い音に聞こえますが、E8 2.0に比べて落ち着いた情感でしっとりした印象を受けます。金物もE8 2.0に比べてもう少し硬質で材質感をはっきりと感じさせます。

 


イマココ / 月がきれい

 

【総評】高い機能性と使い勝手の良さでオーディオファンを席巻するデンマークブランド恐るべし!

 この2機種はデザインと機能性に関して、ユーザー・評論家ともに高く評価しており、音質の好き嫌いはあるにしても、使い勝手の面で大きな満足度をもたらしてくれるのでガジェットとしての魅力に溢れています。外観のデザインコンセプトは大きく異なりますし、ラグジュアリーなE8 2.0とスポーツ・ビジネス向けのEA 65tでは製品コンセプトにも差がありますが、どちらも製品としての完成度は高いです。

 オシャレで高機能なデンマークブランド、興味を持って頂けたら幸いです。

 

 

 

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