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【特集】名曲「街路、ライトの灯りだけ」を聞き比べて、味わう!ミドルエントリー~ミドルクラスのDAP 6機種の表現力の違い。

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ガールズブルー・ハッピーサッド

ガールズブルー・ハッピーサッド

 

 

 ウェーイ!皆さんお元気ですかー!?私は元気でーす!ついに発売されたんですよ、私の大好きな三月のパンタシアのニューアルバム「ガールズブルー・ハッピーサッド」がね!

 限定版CD予約するか迷ったんですけど、最終的にSONYの音源サイトmoraからハイレゾ音源版を入手することにしました。以前はMV目当てで限定版CD買ってたりもしたんですけど、どうも最近のDAPはビデオ再生できなくなってきてるんで、MVの需要は私の中では下がってきてることもあってスルーしました。以前はノートPCにMV入れて外出先で楽しんでたりしたんですけど、今はPC持ち運ぶこと自体稀になってきてますし、よく考えると最近MV見てないなぁって思います。

 

 まあ脇筋に離れる話はここまでにして、とにかくこのアルバムはやべぇ!発売からずっと聞き続けてますけど、飽きが来ません。目下このアルバム曲を中心にプレイリスト再構築中。

 いろいろ聴いてみた感じ、手持ちのイヤホンの中ではやっぱり私はJVC HA-FX1100のライブ感満載の音がお気に入り。あとは店頭でこの曲をいろいろな機種で聞き比べていて、今のところ私の大好きなSOLID BASSシリーズ、audio-technicaのATH-WS1100の音がお気に入りで、価格調査なんかを進めているところです。手持ちのWS550も価格の割にこの曲を重量感のある感じで聴かせてくれますけど、やっぱりWS1100は高い評判の裏付けを感じさせるメリハリ感のある表現力で別格。WS770と比べても価格差以上の音質差を感じます。

 WS770はシリーズでは異端児的で、妙にウォームな感じのある音を鳴らすんで、SOLID BASSの正統派のメリハリ感がある音が好きな人には微妙に思われるところもあって、どうもいまいち人気が出てない気がしますね。開放型っぽい音でマイルドだからいいってのもあるんですけど、それならSOLID BASSでなくても~ってなりそう。

 WS1100は店舗の在庫数なんかを確認する限り、人気は落ち着いてきている機種なんで、そろそろ安くなってくることを期待してるんですけど、今のところ値段は高度に安定してて、目立った安売りはなさそう。

 関係ないけど、最近安売りされているヘッドホンと言えば、私の愛するJVC HA-SW01がおすすめ。今月いきなり2万円近く下がって底値圏に入ってます。

 

 で、イヤホンについては今のところJVC HA-FX1100が私のイチ押しって感じで、ヘッドホンならATH-WS1100が有力候補かなぁって思うんですけど、じゃあデジタルオーディオプレーヤー(DAP)はどうだろって興味を持ったので、今回聞き比べを敢行してみました。まあGRANBEATのレビューのために音質比較しておきたいってのもありました。

 

【聞き比べるDAP】

 あまりに型落ちすぎるSONY NW-A27は抜かして、以下の6機種を聞き比べします。テスト機としてはJVC HA-FX1100だと外連味がついちゃって、どのDAPでも印象変わらんって感じになりそうなんで、手持ちの中では一番味付け感が少ない印象の上に音像のはっきりしているMUISCMAKER TONEKING BL1を用います。

 どうでもいいけど、このBL1ってイヤホンは中華メーカーの作った低価格の平面駆動型イヤホンなんですけど、音は色味が少なくてとにかくナチュラル。最初は地味に聞こえるんですが、音像の明確さ、音量変化での音像の乱れのなさなどで恐るべき品質を感じさせ、DAPの色味の違いなどはわかりやすいくらい、素直で正統派の解像度感のある音を奏でる機種です。中華イヤホンって言うと、妙な演出感のある多ドラばかりもて囃されてますけど(そしてその大半が妙に遊んでいて気持ち悪い音を奏でたりするんだけど)、全く方向性の違う、このイヤホンの素直で自然な音質にむしろ私は中華メーカーの精髄を感じます。おそらく中華製多ドラの臭みの強い音好きの人には好かれないでしょうし、このイヤホンの音を好きになりそうな人には中華製ってだけで避けられそうなかわいそうなイヤホンですが、ひそかにおすすめ。

  1. SONY NW-A55
  2. SONY NW-ZX300
  3. Pioneer XDP-20
  4. ONKYO GRANBEAT DP-CMX1
  5. ACTIVO CT10
  6. Astell & Kern a&norma SR15

 

【課題曲】「街路、ライトの灯りだけ」

 独特のスピード感のある表現が心地よいスムースポップス曲です。ちょっと硬い反発力で疾走感を出しつつ、柔らかい膨張感を出すドラムが秀逸で、音場がコチコチしすぎない優しい耳当たりで心に馴染んでくるリズム感を作ります。ギターや金物の表現がまた尖りすぎない調和的な楽しいバランスでスピード感を強調しすぎずに胸にしっかり歌詞を沁み渡らせる、間がちゃんと取られていて、充実感のある曲です。これはやべぇ。

 


ガールズブルー・ハッピーサッド (特典なし)

 

【聞き比べ】

SONY NW-A55「ザラザラ感の出るドライな風味」

SONY NW-A55

SONY NW-A55

  今回この曲を聞き比べてみた感じでは、SONY製DAPにはシンバルの粒感に輪郭が強調された、ザラザラしたドライな風味をだすところがあるようで、空気感みたいなものが出るところがあり、ギターの印象も少し熱気が強く聞こえます。その影響なのかボーカルも少しシャギーな印象を受け、ややザラついて感じられます。まあロックっぽい声色ではあります。

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SONY NW-ZX300「黒みが強いビターな本格派ロックサウンド」

SONY NW-ZX300

SONY NW-ZX300

  同じSONY製ですが、下位機種のNW-A55と比べるとより低域方向の締まりが良く、背景に黒い下地を感じさせる音を出します。NW-A55に比べ、ギターやドラムの色味が黒めで深煎り感があり、ビターに聞こえます。シンバルにドライな風味があるのは変わりませんが、音場が若干広く感じるせいなのか、黒みのある低域のおかげでコントラスト感が出たせいなのかはわかりませんが、ボーカルの発色はよりきれいでNW-A55で感じたシャギーな感じは少し減って、より明るくメリハリ良く聞こえる印象があります。全体的にNW-A55から空気感と全体の音の引き締まりがアップグレードされている印象ですが、表現としては濃いめになっており、重たげになっているところがあります。

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Pioneer XDP-20「ドンシャリで楽しく聴かせる」

Pioneer XDP-20

Pioneer XDP-20

  SONY NW-A55に比べると、低域方向がやや強く感じ、この曲だとドラムのドンがボリューミーに聞こえます。ハイハットの粒はやや粗めで、細挽きな感じに聞こえたNW-A55に比べるともう少し粒のまとまりがよく、こちらは空気感になって他の音に被さる感じはあまりありません。正直この差はどっちがいいとは言いづらく、たとえばJAZZではNW-A55のような空気感重視の鳴らし方がよいと思いますが、この曲ではXDP-20くらいのほうがギターやボーカルまわりの発色がよく聞こえる印象がします。私個人の満足度でいれば、この曲に関する限り、NW-A55よりはXDP-20を推します。

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ONKYO GRANBEAT DP-CMX1「メリハリ感と広い音場を共存させる正統派サウンド」

ONKYO GRANBEAT DP-CMX1

ONKYO GRANBEAT DP-CMX1

 これまでのDAPに比べて、GRANBEATは音場がもう少し見通しよく、すっきりとしていて、解像度と音の輪郭の良さ、定位感では一段上に聞こえます。これまでのDAPはどれも多かれ少なかれドンシャリの系統に属しますが、このDAPもドンシャリっぽい印象を受けるとは言え、音場はすっきりとしていてドンシャリ系の音で感じやすい圧迫感がなく、ボーカルの分離感は一番良い印象です。シンバルはだいぶ粒感が粗く、カチカチした固着感の強い硬めの音ですが、ロック系の曲には合う表現なのでこの曲向きと言えます。ライバルとなりうるNW-ZX300に比べると、ボーカルの発色や低域の締まりでは劣り、メリハリ感では負けますが、見通し感は高く、音場全体を見据えた解像度感ではDP-CMX1のほうに軍配を上げる人が多いのではないでしょうか。

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Activio CT10「つややかで甘味の強い鳴らし方」

Activio CT10

Activio CT10

 これまでのDAPに比べると全体的に音の輪郭感はおさえめで、やわらかい感触に聞こえます。個々の音がふっくら優しく、耳当たり良いウォームな印象でつややかに聞こえます。ドラムの鳴り方は膨張感がより強く感じられて丸みを帯びて優しく、ギターもまろみのある音で調和的です。

 

Astell&Kern a&norma SR15「優れた音場表現で優美」

 

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 CT10と同系統の調和的な音をさらに音場を広く感じさせるような鳴らし方です。シンバルの音やギターの音が広く、ドラムの音が深くから聞こえてくるので、とくに低域方向で深掘り感を感じることが出来、JVC HA-FX1100ぐらい低域が濃厚な音を鳴らすイヤホンでは、躍動感がだいぶ増して聞こえます。逆にBL1のような演出感の少ないイヤホンでは音場の割に音が柔らかく聞こえてくるところがあって、物足りなく思うところがあります。GRANBEATやNW-ZX300に比べてガツンとくるところが少ないのは事実で、聞き込みやすい耳当たりの良い音で優美ですが、この曲ではギター以外に外連味を感じづらいところがあります。

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【総評】「一般的なイヤホンとの組み合わせでは、個人的なオススメはSONY NW-ZX300かONKYO GRANBEAT DP-CMX1。XDP-20もいい。ただしJVC HA-FX1100と組み合わせる場合はAstell & Kern a&norma SR15がオススメ」

 一般的なイヤホン・ヘッドホンで聴く場合、たぶんコントラスト感をしっかり出して演出感があるSONY NW-ZX300やONKYO GRANBEAT DP-CMX1が楽しい音だと感じるはず。私もJVC HA-FD01SPやWestone W40など手持ちイヤホンで軽く試してみた感じ、NW-ZX300やGRABEATの聴き応えが全体的に楽しく、とくにWestone W40とZX300の組み合わせはかなりスムーズでメリハリのあるポップスになっていて、楽しい印象を受けました。

 ところがJVC HA-FX1100と組み合わせるDAPとなると話は別で、個人的には圧倒的にa&norma SR15。音の好みもあるんですが、たとえばZX300とHA-FX1100を組み合わせるとドラムのパワフルさはピカイチで、重厚感は最高クラスなんですが、低域がモコモコしちゃってギターもギャンギャンしてしまうところが出ちゃうので、熱気が強くライブ感はありますが、かなりボーカルが押され気味に聞こえます。SR15だと低域がもう少し締まって聞こえてきて、深掘り感も出ており、ボーカルがギターやドラムの熱気を受けながらも押されずにしっかり伸びてきます。

 まあ個人的にHA-FX1100はAstell&Kern系と相性が良さそうな雰囲気はあって、CT10との組み合わせも音が全体的に近いので圧迫感はあるんですが、なめらかに聞こえるのでそれほど聞き疲れしない感じで、ボーカルのつややかさを味わえるところがあります。

 

 

 

 

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