毎回、私が愛する名曲を紹介するとともに、低価格の完全ワイヤレスイヤホンを聞き比べようという不定期企画です。今回は10回目になります。
毎回名曲をいろいろな中華製格安完全ワイヤレスイヤホンで吟味していますが、最終的にはプレイリスト作成に役立てるための個人的なメモっていう程度の記事です。どうぞくつろいでお楽しみください。
【過去記事】
【特報】日本競馬史上最強牝馬アーモンドアイ、ドバイを制す!
みなさんお元気ですかー!?なんとみんなのアイドル、アーモンドアイがドバイターフぶっちぎりの末脚を見せて1位で制しました!こいつはやべぇ。
心ウキウキしてきちゃったんで、うちのブログでも何か書こう、でも競馬記事とかアレだしどうしよう?って考えた挙げ句、A&norma SR15 ウマ娘 プリティーダービー Special Editionに収録されていた「Make debut!」の聴き比べしようということに決定。
【試聴する完全ワイヤレスイヤホン】
今回取り上げる6種類のイヤホンもいままで同様、手持ちの低価格完全ワイヤレスイヤホンから選びました。ラインナップはメジャーとは言えない製品ばかりです。この記事の趣旨としてはレビューが少ないこういったマイナー機種の情報をなるべく詳しく提供しようという目的でやっていますから、当然の結果です。メジャーな製品にはネット上含めたくさんレビューがありますからね。
ラインナップは前回から少し入れ替えました。
【音質比較レビュー】
課題曲について
TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」のOP曲です。競馬アニメっぽく金管を楽しく響かせつつターフを走り抜ける馬足感のあるリズムに疾走感があって楽しい曲です。一定の重厚感と金管がそこそこかっこよく聞こえてこないと、この曲は楽しめないかな。もちろんボーカルの聞こえがさわやかでないと晴天を感じないので、そこらへんも味わいポイントになりそう。
TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』OP主題歌 ANIMATION DERBY 01 Make debut!
Hihiccup Hi-TWS
重低感はこの価格帯ではかなりあるほうなので、重厚感のあるリズムに精彩があります。金管も下方向に厚みが出て充分膨らんで聞こえるのでパワフルで楽しいです。ボーカルはやや楽器に埋もれるバランスとは思いますが、一体感があって悪くないです。
ifancier KD-66
重厚感がしっかりあったHi-TWSに比べると、低域方向がおとなしく、やや軽めの火力感になります。その分ボーカルが聞こえやすいところはあって、やや清涼感強めにきれいに聞こえますが、一方で解像度の悪さも目立つ感じがあって、シャリシャリした効果音に引きづられて音にカサカサした感じが若干出ています。あと金管が細すぎるかな。
JuLong i7plus
KD-66と同じように軽めの火力感のある中高域の発色の方が強い音を鳴らします。そのためこの曲では少しシンバルと金管が目立ってガシャガシャしやすいところも似ていて、少し鼻につき、うるさげに感じるところはあります。KD-66に比べると音像がまだつややかでこちらのほうが聴きやすい印象があります。
KOMODO U10
この曲に関してはたぶん解像度感は1番。場合によってLEZII A1のほうが高く感じるという人がいるかも知れないので、2番手になるかもしれませんが、中高域の音像の明瞭さはかなりいいです。一方で全体の音がミニチュア的で細い印象を受けるところがあり、金管が細身に縦長に伸びてくる感じは少し好みを分けそう。床面は硬めですが、この曲は元々そんなにドラムが強すぎないので、たぶんうるさくは感じません。むしろリズム感がしっかりして感じられて、この曲の軽快さを気持ちよく感じさせてくれるくらい。
LEZII A1
中高域の見通し感のよさには少し驚きます。ドンシャリ系の音なので、この曲だと少し一部の音が引っ込んでリズムとボーカルが目立ち、楽器音はスカスカするところはあります。ただハイハットの聞こえと金管の聞こえが発色、かなり精彩があり、かつ滑らかで聴き応えがあって楽しいです。低域は厚みが少しありますが、全体的にやわらかく空間を支えていて、聞き疲れはしにくいですが、重低感には欠ける印象です。解像度感は今回の機種の中では1番か2番目に高めです。
TIAMAT Thor
低域ドラムに充分な火力感とハイハットに詰まった粒感があって楽しいです。黒みがしっかりしたタイトな低域が中高域の発色を引き立てるので、この曲はかなり気持ちよく聴けます。金管も渋みのある厚みの出る音で、満足できます。
【総評】
前回に続き、今回の曲でも正統派ドンシャリサウンドでメリハリ感よくTIAMAT Thorを一番に推したいです。曲ジャンル的に相性が良いのもありますが、全体的に音の締まりと発色のバランスが良く、コントラスト感が聴いていて元気に楽しめます。
次に聴き応えがあったのは、Hihiccup Hi-TWSで、重厚感をしっかり出して金管の味わいもよく、満足できます。
迷いましたが、その次におすすめしたいのはLEZII A1です。中高域の見通し感が良く、ボーカルを気持ちよく味わえました。
次はKOMODO U10を推したいです。LEZII A1との差はわずかで、ほとんどの人はこっちの音の方が解像度感が高く感じられるので難しいのですが、やはりちょっと音が細く鳴りすぎてミニチュア的で満腹感に欠ける印象を受けたところが物足りなく、A1より一段下げました。人によっては逆に解像度感でこの機種が一番イイという人も多いでしょう。
続いてJuLong i7plusを推します。個々の音は案外悪くない気もするんですけど、この曲くらいの情報量だとガシャガシャうるさかったので、評価を下げました。
今回一番物足りなかったのはKD-66で、分離勘が悪くて音が混じり合い、ハイハットあたりの音味に影響させて音場全体が妙にカサカサしていたので、印象がよくありませんでした。
というわけで、このささやかなレビュー記事はこれでおしまいです。毎度のことでありますが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事が皆様の参考になり、楽しい音楽ライフにつながれば幸いです。
皆さんの音楽ライフを応援しつつ、今回もお別れしたいと思います。
【関連記事】