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【完全ワイヤレスイヤホン JBL TUNE120 TWS レビュー】音やサイズ感は悪くなさそうだけど、DAPで相性問題頻発。途切れもやや目立った。うーん。

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JBL TUNE120 TWS

JBL TUNE120 TWS

JBL TUNE120 TWS 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth対応 ブラック 【国内正規品/メーカー1年保証付き】

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感も良い。通信関係は相性問題あり」

おすすめ度*1

JBL TUNE120 TWS

ASIN

B07SX688VH

 思ったより少し大きめだけど、装着感は良好。遮音性もそこそこ。音漏れ少し。

 

 通信コーデックはたぶんSBCのみ対応。

 おそらくこのイヤホンの通信チップはJBL Endurance PEAKと同じ系統のものを使用していて、通信関係に相性問題が発生する。

 具体的にはONKYO GRANBEATで露骨に左右が音ズレする。SONY NW-A55では音量調節ができないので、ひたすら爆音で聴くしかない。通信品質もあまりよくなく、左右で結構途切れる。FREE Xの堅牢性はどこいった?って印象。

 一時期FREE Xが1万円を切って同じ価格くらいで買えたんだけど、TUNE 120が出る前くらいに、おそらく差別化のために値段が上がってしまった。しかし、FREE Xのほうが通信の堅牢性も高い印象だし、通信の相性問題がそれほど発生しないから、個人的には多少音質が違っても値段が高くてもFREE Xをおすすめする。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「スペック平凡」

 付属品はイヤーピースの替え、USB充電ケーブル、専用充電ケース、説明書。

 

 イヤホンの連続再生時間は最大4時間。ケース込みで最大16時間。

 

 防水性能なし。

 

JBL TUNE120 TWSJBL TUNE120 TWS

【3】音質「JBLらしく手堅くまとめたやや明るめの弱ドンシャリ系」

 今回のレビューでは基本的にAstell&Kern a&norma SR15をメインに使ってテストした。既述の通り、本来メインとして使っているONKYO GRANBEATやSONY NW-A55は相性問題があってまともに使えない。なので、SR15オンリーに近いテストになっているため、SR15の音質に引きずられている可能性がある点は注意してほしい。

 音質的には少し明るめでディテールを感じさせる高域と、かなりしっかりしたボディを持って重厚感を出す低域が特徴的。たぶんライバルはJVC HA-LC50BTになると思うけど、音質傾向の全体的な方向性はよく似ていて、分解能や低域の重みでHA-LC50BTが勝り、明るさでこちらが勝つといった案配かな。ただHA-LC50BTにはイコライザー機能もあるから音楽的な楽しみの面ではあちらが上位。

 

[高音]:高域は刻みが良く、音の分離を強調するハイファイ系サウンドだが、明るさは適度に抑えられていて、うるさげな感じはない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域は引っ込み、ボーカルはフルボディでは聞こえてこず、やや細く、明るめに感じる。適度な清潔感を意識していて、中高域の音色が鮮やかで、ギターの刻みが明るくきれいに聞こえてくる。

[低音]:100hz~40hzまでしっかりした太い振動。30hzで沈む。20hzでほぼ無音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:聞き比べて見ると、JVC HA-LC50BTの方が音の分離が良い印象を受け、色味の差のせいだろうが、中高域でややガチャガチャする。ロックを聴くと、ギターやシンバルにボーカルが少し埋もれる印象を受ける(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは鼓面はパリパリ。肉はほどよく詰まっているが、明るめのパツンパツンした音で快活。ハイハットはドライでシャリっとした手応えもしっかりしており、刻みが良い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは少し細め。やや明るく、中域の真ん中付近はやや引っ込んでいるのか、ふっくら感はあまりない。

 

【4】官能性「温かみのある聞き心地でほんわか楽しめる」

UVERWorld「CORE PRIDE」

 金管音は明るめだけど、渋みみたいなものもちゃんと感じられるのでスパイシー。ギターも鮮やかに色づくが、温かみのある音になっている。ボーカルは少し細い。ドラムは鼓面の弾けも良く、火力が乗っていて、力強く躍動的。ボーカル周りだけは少し混雑していて、ハイハットがボーカルに被さる感じが少しある。

 


CORE PRIDE

 

Taylor Swift「All Too Well」

 温かみのあるギターの色づきがきれいだったので、この曲なんかいいかなって思って聴いてみたら、かなりいい。ギターのウォームなじんわり感がいいけど、ボーカルも息遣いにライブ感があり、ギターと同じように適度な温もり感が乗っている。低域はやや軽い感じだが、これはSR15の音質特性によるところが大きいかも知れない。中域の清潔感と温度感のバランスが良い印象で、音像を明確に聴かせつつ、聞き心地を維持している印象。ただしシンバルは派手めなので、クライマックスでぶちかますところでは、ちょっと臭みが目立つかなという感じではある。

 


Red: Deluxe Edition

 

SUEMITSU & SUEMITH「Sagittarius」

 明るめだが、明るすぎないので、結構これくらいの煌めき感がある曲でも落ち着いて聴けそう。元々この曲は中高域派手なので、少しそこらへんにガチャガチャ感があるけど、緻密な感じは丁寧に感じられるし、高域に手がかりが多くて楽しく聴ける。ただ低域が少し薄味で頭でっかちな印象を受けるけど、これはやっぱりSR15の音質特性に引きずられている可能性がある。

 


Best Angle for the Pianist-SUEMITSU&THE SUEMITH 05-08-(初回生産限定盤)(DVD付)

 

saya「The Girls Are Alright!」

 シンバルが軽やかに跳ね上がるし、ドラムも軽快さ重視でタンタンパンパン明るく気持ちよく、ピアノも少し浮かれた感じが楽しげ。ベース音は一定程度聞こえて存在感は一応あるけど、深掘り感や厚みはあんまり感じない。ボーカルは少し明るく軽めでコケティッシュ。

 


TVアニメ「 宇宙よりも遠い場所 」オープニングテーマ「 The Girls Are Alright! 」

 

【5】総評「相性問題だけがネック。ていうか新機種出すなら修正しといて欲しいってのが本音」

 結構楽しみにしてた機種だけど、まさかの相性問題が発生。どうもイヤホン側で音量調節できないみたいで、SONY NW-A55だと本体の音量調節も効かないからお手上げ。外出時のメイン機であるONKYO GRANBEAT、SONY NW-A55相手だとまともに使えないのが痛い。返品するしかないかな……。

 ぶっちゃけ相性問題は、ONKYO・SONY側に問題があるとすべきなのか、JBL側に問題ありとすべきなのかは難しいから、この機種を一方的に貶めたくはないんだけど。

 ただJBL Endurance PEAKを店頭試聴したときに、JBLの販売員さんには通信関係の問題点を伝えていて、「上に報告しときます」なんて言ってたけど、あらためて全く同じ問題が新機種で発生するってどうなの?とは思って若干面食らったことは事実。何度かやりとりしてだいたい把握したんだけど、JBLは顧客対応丁寧なんだが、全世界規模で製品展開しているせいか個々の製品のクオリティチェックに脇が甘いところがあったりする感じ。

 あ、でもJBL UA Sport Wireless FLASHのAAC問題でも、「本社に問い合わせて詳しいことがわかったらメールでお知らせします」ってサポートの連絡来てからほぼ半年になるけど、音信不通になってるな。本社に届く前にもみ消されたのかも。担当サポートの頭の中から私の存在が消えてないことを祈りたい。

 

 防水性能がないあたりとスペック的にも平凡な感じで微妙な印象を受ける。音質は悪くないので、店頭でテストして接続相性の問題さえなければ、意外とコスパはいいのかもしれない。でも、これも相性問題なのかも知れないけど、a&norma SR15に繋いでも通信品質はあまりよい印象を受けない。まあどうもJBLはAstell&Kern系のDAPと通信面での相性が良くないらしく、FREE Xでも片耳の途切れが異様に目立つ症状があるのをを思い出した。そう考えると、相性問題だらけだなぁ……この機種。

 

JBL TUNE120 TWS

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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