WF-1000XM3は高音質!イコライザーでもっと豊かに自分好みに音楽を楽しみましょう!
SONY WF-1000XM3は接続安定性も高く、音質も良好でイヤホン単体としての完成度は非常に高いですが、付属の「Headphones」のイコライザー機能を使えば、さらに音楽を楽しめるようになります。そういうわけで今回は付属アプリ「Headphones」のイコライザーの使い方をご紹介!
イコライザーのいじり方
イコライザー機能を使うにはまず「Headphones」アプリを開き、中段くらいにある「イコライザー」を探し、そこの歯車マークを押します。
すると下のような画面が出てきます。それぞれのスライダーを動かすことで音質調整ができます。
イコライザー各部の説明
イコライザーそれぞれのスライダーを動かすことで音質調整ができます。だいたいどういう変化をするか簡単に解説します。
400hz
音場に温度感と厚みが出ます。ドラムも少し膨らみます。上げすぎると篭もる印象を受けるかも知れません。ロックでライブ感を増したり、ポンポンとした柔らかい音を聴きたいなら、ここを上げると良いです。一方で低域のキレが悪くなり、スピード感が若干遅くなった印象が出る可能性もあります。カットすると逆に音場が清潔になり、音がくっきりすると思います。たとえばEDMやヒップホップなんかで床面のビシバシ感があるスピードの乗った低域を味わいたい場合は、ここをカットしてClearBASSをブーストすると良いと思います。
1khz
ここを上昇させると、全体的に音が張り出して聞こえるようになります。音に包まれたいと思ったらここをいじりましょう。没入感が高まります。とくに通勤時など音楽に集中したい場合に効果があるかも知れません。男声ボーカルも前屈みに聞こえるようになり、女声ボーカルの甘味も増します。逆に下降させると音場が後退し、やや広めに、奥行き感が増して聞こえます。
2.5khz
女声ボーカルを前面に出したいならここを上昇させるのが一番効果的です。ギター音もかなり目立つようになります。また音場の明るさが増します。私はここをブーストして聴くのがかなりお気に入りです。ただし上昇させると男声ボーカルはやや細く感じられる可能性があります。逆に下降させるとボーカルに天井感が出ますが、音に濃厚感が出ます。
6.3khz
金属光沢感に影響します。シンバルのチンチンシャリシャリみたいなのをはっきり聴きたい場合はここをブーストしましょう。また音の艶やかさ、透明感にも影響しており、ここを上昇させるとヴァイオリンや木管、金管の音が明るく伸びるように感じられるはずです。ただし上げると場合によって音にギスギス感が出ます。逆に下げると音がマイルドになり、色味は暗くなりますが、ピアノ音にコクが出ます。好みにもよりますが、JAZZはここを下げると風味が増すかも知れません。
15.6khz
シンバルのシャーンという空気感の広がり、音の抜けに関わります。ここを上昇させると、シンバルの空気感が増して派手さを感じるようになり、音も高く抜けるように余韻が増して繊細に感じるようになります。逆にカットすると音場に安定感が感じられ、低域が相対的に目立つようになるので、低域の重みにリアルさが出ます。
ClearBASS
重低音のドンという音をどれくらいはっきりさせるかに大きく影響します。低域の重心を下げたり上げたり出来ます。「+」で重心が下がり、「-」で重心が上がって感じられると思います。またここを上げるとブンブンという地熱感が出るので、重厚感が増し、クラシックならホールにいるような臨場感が出ます。逆にカットすると、モニターライクになるというか、音場にクリアな印象が増すと思います。
イコライジングの実例
LiSA「一番の宝物 ~Yui final ver.~」
実際にレビューでも紹介したこの曲でイコライジングしてみます。ベースに温かみがほしいので400hzくらいを足してみましょう。だいたい「+5」くらいで。音場にだいぶ温かみが出て、ドラムも少し柔らかくなったと思います。次に1khzを「+3」、2khzを「+6」くらいにしてボーカルを低域に埋もれないように前面に出しつつ、甘味を加えます。
次は一番のポイントになり得る6.3kの調整です。この曲の情感に関わるアコースティックギターです。ちょっと明るくギラギラさせたいなら「+5」以上くらいで。逆にコシのあるポロンポロンした感じにさせ、ボーカルを支えるバランスにしたいなら「-3」くらいにしてみて下さい。聞き比べてよりいいと思った方を採用で。
この曲は明るい感じではないので、15.6kは思い切って下げます。「-10」でもいいでしょう。音が濃く感じられるはずです。
最後に「ClearBASS」を「+6」くらいにして深みを出します。
この感じが好みだったら、ここから細かく自分好みにいじってみて楽しんでみて下さい。たとえば400hzを「+10」まで引っ張り上げてボリューム感を楽しむ、15.6khzを「+10」にして高域の抜けと余韻を出して違いを楽しむなど、何度も同じ曲を楽しめるはず。
逆に基本の音楽の組み立て方がちょっと暗いなと思ったら、400hzを下げるか、2.5k以上のバランスを調整してみるとよい感じです。
【おまけ】Westoneっぽいモニターライク
Westone W40的な音を目指した何か。むしろ旧W30っぽいかな?
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