- 【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は軽い。通信品質はそこそこ安定」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「モバイルバッテリー機能付き」
- 【3】音質「中高域と高域に詳細なディテールがあるハイファイ系サウンド。音は細い」
- 【4】官能性「かなり明るいサウンド。解像度以上に解像感がある」
- 【5】総評「明るく伸びやかな音を低価格で味わうなら悪くない」
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【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は軽い。通信品質はそこそこ安定」
おすすめ度*1 |
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ASIN |
コンパクトなサイズで装着感は良好。遮音性はそこそこ。
対応コーデックはSBCのみ。通信品質は比較的安定しており、価格帯では標準以上くらい。外出中もそれほど途切れることなく使えた。駅などでは少し途切れる。
【2】外観・インターフェース・付属品「モバイルバッテリー機能付き」
付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。
イヤホン単体での連続再生時間は5-7時間、ケース込みで最大280時間(4000mAh)。充電ケースはモバイルバッテリーとして利用可能。
【3】音質「中高域と高域に詳細なディテールがあるハイファイ系サウンド。音は細い」
音質的には中高域から高域重視のサウンドで、いわゆるシャリシャリ系。高域で非常に高いディテール感を味わえるが、解像度的には価格なりの限界を感じ、もっとシャリシャリにしようとイコライザーで高域を持ち上げると歪みやすい。中高域より下はかなり薄味で重低音まで薄味。ベースは分離が良いが、人によっては、イヤピを大きめに調整して密閉度を高めないと存在感を感じないかもしれない。
美点
- 中高域から高域にかけて詳細なディテールがある
- 見通し感が非常に良い
- 音の抜けが良い
- 高域に手がかりが多い
欠点
- 低域はかなり存在感が薄い
- 音が全体的に細く、ミニチュア的
[高音]:高域はディテール感があって明るい。価格帯では優秀な空気感の広がりがある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:ボーカルは明るく細く、上に伸びる。ギターサウンドやピアノなども明るめの色彩で細い。中域の下の方は清潔になっており、重低音近くまでスコッと落ちる感覚がある。
[低音]:100hz~40hzまでやや細いビーッという振動。30hzで沈み、20hz以下はほぼ無音。タイトに床面を強調する感じだが、あまり濃い感じではないので、曲によって薄い感じがするかもしれない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:中高域のちょっと上くらいに一番ディテールがあり、高域方向で浮き上がる感じがある。見通し感はよい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:タムはかなり明るくバシバシ弾け、バスドラは少しタイトに詰まる感じがあるので、ビシバシ系の弾けの強い感じになる。明るめのバシンバシン。シンバルはシャリシャリ刻みが強いが、解像度的にやや粗く感じる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:男声ボーカルはかなり明るく、中性的。女声ボーカルは明るく伸び重視で上に高い。
【4】官能性「かなり明るいサウンド。解像度以上に解像感がある」
LiSA「一番の宝物 ~Yui final ver.~」
かなり明るい。ボーカルは上に上に突き抜ける感じだし、ギターや弦楽もすらっと上に抜ける。低域は逆にタイトで膨らまないので、若干暖かみに欠けるという印象を受けるかもしれないが、音場に透明感がある。
一番の宝物~Yui final ver.~(DVD付)【完全生産限定盤】
saya「The Girls Are Alright!」
音質的には明るく、見通しが良いので、おそらく実際の解像度以上に解像感を感じるはず。とくに弦楽は非常に伸びやかだし、ボーカルもよく伸びて突き抜ける感じがある。低域の方はイヤーピース次第なところはありそうだけど、たぶんスカスカした感じで出やすいかもしれない。ベースは少し薄味。
TVアニメ「 宇宙よりも遠い場所 」オープニングテーマ「 The Girls Are Alright! 」
MYTH&ROID「PANTA RHEI」
かなり中高域から高域でディテール感が感じられ、曲調的に低域も少し強調されているので、低域の存在感が薄い感じもあまりない。やや黒みが足りないかなとは思うけど、中域以上でギターのディストーションがきれいに出て、奥行き感もあり、高域方向で広がりを感じることができる。
TVアニメ「異世界チート魔術師」オープニングテーマ「PANTA RHEI」
大原ゆい子「星を辿れば」
かなり中高域で見通しが良く、クリアに聞こえる。高域方向に抜けも良いので、音が明るく上に伸びていく感じもあり、ボーカルも明るめに抜けていく。ギターも鮮やかでやや浮かれた感じがあり、音に華やかさがある。
星を辿れば(アニメ盤) TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』エンディングテーマ
【5】総評「明るく伸びやかな音を低価格で味わうなら悪くない」
高域方向でディテールが良く、奥行き感や立体感が感じられるのが魅力。一方で低域は曲によってはちょっとスカスカくらいに感じられるかもしれない。使い勝手は悪くなく、モバイルバッテリー機能もついている。解像度は価格以上に高いわけではないものの、中高域以上でディテールを感じられるので、解像感は高く感じられるかもしれない。通信品質も悪くなく、おすすめできる。
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。