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【完全ワイヤレスイヤホン Hiyoo A66(A8-C5) レビュー】重低音の沈み込みが良く、中低域がすっきりとし、中域で豊か。重心の低いまろやかメロウサウンド。おすすめ

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Hiyoo A66(A8-C5)

Hiyoo A66(A8-C5)

【令和最新版 LEDディスプレイ 蓋を開けてペアリング完了】Bluetooth イヤホン IPX8防水 独立On/Offイヤホン LED電池残量インジケーター付き ワイヤレスイヤホン Hi-Fi高音質 AAC対応 最新bluetooth 5.0+EDR搭載 完全ワイヤレス イヤホン ブルートゥース イヤホン 左右分離型 音量調節可能 Siri対応 PSE&技適認証済 iPhone&Android対応

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「柔らかな付け心地」

おすすめ度*1

Hiyoo A66(A8-C5)

ASIN

B07VN1RP2B

 ハウジングの耳に当たる部分はカスタムIEMのように立体的になっており、装着感は良く、外れにくい。遮音性もそこそこよい。

 

 対応コーデックはSBCのみ。通信は音源から5mくらいまではシームレスに接続が維持される。外出時は人混みの多いところで少し途切れが出るが、価格帯標準クラスの接続品質はある。

 

【2】外観・インターフェース・付属品「モバイルバッテリー機能付き」

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、専用充電ケース、説明書。

 

 いわゆるモンスタースペックタイプの完全ワイヤレスイヤホンで、スペックはかなり過剰。イヤホン単体での連続再生時間は6-8時間。ケース込みで最大300-480時間。

 充電ケースは容量4500mAhもあり、モバイルバッテリー機能が付いていて、スマホを丸々一台充電できるほど。

 

 ガイダンス音声は日本語だが、少し暗い印象の声。

 

 防水性能は最高のIPX8。スペック的には死角なし。

 

Hiyoo A66(A8-C5)Hiyoo A66(A8-C5)

 

【3】音質「中域充実系のメロウサウンド。重低音がやや存在感強めで安定感がある」

 音質的には中域が前面に出てくる充実系の音。低域の存在感もあり、中低域は少し引っ込んでクリーンな感じだが、重低音付近に広がりと濃さがあるので、かなりの深みが感じられる。一方で重低音の量感はほどよく抑えられており、地熱の強い感じではなく、クリア。高域は中域より引っ込み、シンバルなどはかなりマイルドでやわらかく、存在感も抑えられている。

 全体のイメージとしては中域に豊かな領域と重低音の深みのある深煎り系のサウンド。暖かみは一定程度あり、ウォーム系でマイルドだが、中低域は膨らまないので、暖かすぎる感じはない。ボーカル中域のふっくらしたあたりとギターの温かみのある付近を一番良く聞かせ、色づきの良い黄金色の色彩感がある。ボーカルは前面に出てきて、フォーカスはかなりしっかりしている。

 一方でEDMやロックは縦軸の立体感に乏しく思えるところがあり、ロックではドラムやベースのスピード感が少し緩く感じられる。EDMでも少し遅い感じがあるが、個人的にはそれほど気にならない範囲。ここらへんは人による。どちらにせよスピード感のある低域ではなく、少しゆったりと広がる。

 JAZZは少しピアノや金管が厚めで濃厚系。高域で明るい感じはあまりないので、遊び心はやや少なめで、どちらかというと重厚な表現になる。

 

 直近では同じように中域に焦点があるFEYCH NB-T01をレビューしたが、NB-T01はよりフラットで高域が明るく、低域もスッキリとしておりスピード感もあって、ハイファイ感があるものの、音がデジタルっぽくて輪郭を強調するところがあり、パリパリしている。EDMの電子音やタムのリズムはかっつりして気持ち良いかも知れないが、このイヤホンのように豊かに広がるメロウ感はない。ボーカルはNB-T01のほうが伸びやかで清涼感があるが、このイヤホンほどのみずみずしい納涼感はない。バランスが優れているのはNB-T01のほうで万能に音楽を楽しませてくれるが、音が少しよそよそしく、このイヤホンほどの親近感と没入感はない。

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美点
  1. 中域にツヤと厚みがあり、充実感がある
  2. ボーカルフォーカスが素晴らしく、女声男声ともに前面に出てくる
  3. 低域に深掘り感と広がりがある
欠点
  1. 高域の存在感は弱く、高さと明るさは感じづらい
  2. 立体感に少し乏しく、ロックは外連味に乏しい
  3. 低域のスピード感も速くなく、曲によってもたつきを感じる

 

[高音]:高域は中域より奥に位置し、マイルド系。シンバルの粒立ちは悪くないものの、存在感は強調されず、背景に聞こえてくる感じがある。ボーカルの抜けも抑えめで、アイドルソングのような明るいボーカル曲は暗めに聞こえる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域ではギターとボーカルによくフォーカスされ、ギターの存在感と厚みが強い。ピアノも厚めで、全体像としては暖かみと広がり、穏やかさを併せ持つメロウなサウンドになっている。

[低音]:100hz~40hzまで、重たい振動。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。低域では中低音はそれほど強調されず、中低音の下辺から重低音あたりの広がりが意識されやすく、重心が低い。暖かみはほどほどで、クリアに感じられるが、バスドラのアタック感は少しゆったりしやすい。パンチはジャブのような小刻みではなく、フックくらいの余裕のあるサウンド(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中域充実系で高域方向はマイルドで奥まった、屈折ピラミッドのような中域と低域重視の三角形サウンド。中低域は少し抑えめで重低音の底辺が広め(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

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屈折ピラミッドの例

[パーカッション・リズム]:ドラムセットはタムの手応えはやや柔らかく粘り、少し余裕を持ったバスドラキックが重めに響く、バッツンバッツンといった感じのゆったりしたサウンド。ハイハットは濃いめだが、奥の方で聞こえるので存在感はそれほどでもない。しかし中低域が膨張しないので、ドラムにシンバルがマスキングされる感じはない。基本的にはドラム優位の下に重い重厚サウンド(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:男声ボーカルも女声ボーカルも温かみのあるふっくら系サウンド。どちらも色味は濃いめで前面にしっかり出てくる。明るさは強調されず、ツヤや湿っぽさのある感じの声色。

 

【4】官能性「メロウサウンド低価格帯最強神話」

INTERSECTION「One Step Closer」

 ボーカルが非常に濃く前面に出てくる。それを厚みのあるピアノが豊かに支える。充分にクリアな透明感がありながら、ほどよい暖かさと湿っぽさのある声が非常に情緒的。シンバルは明るすぎず、ちょうどよい温度感でチリチリした刻みを持っており、ドラムも重い広がりがあってゆったりしており、濃厚感を高める。こういうしっとり系のボーカル曲を充実して聴かせてくれる。

 


One Step Closer

 

やなぎなぎ「mnemonic」

 こういうメロウな曲は得意。中域がクリアで、低域の深みも素晴らしいので、音が心に落とし込まれてくるような没入感がある。イメージとしては海のように深みのある空間にボーカルがゆらゆらと広がってくる感じ。ツヤとみずみずしさのあるボーカルは非常に甘く、切なく、情感が篭もっている。

 


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Westlife「I Wanna Grow Old with You」

 この曲も中域で音がたゆたうように広がっていく濃厚感があり、しかも音場には透明感がある。低域は膨らまないが、下で少しゆったりと雄大に広がる。しかし何よりいいのは甘味の強いボーカル。抜けが抑えられているので、しっとり感があり、しかも中域で豊かに絡み合う。

 


World of Our Own

 

Aimer「Torches」

 Aimerのボーカルの独特のみずみずしい声色がかなりしっかり味わえる。中域の豊かな広がりで一気に包み込んでくる表現になるので、没入感かなり高め。低域は少し深めに支えるので、ボーカルが邪魔されずに存分に中域を支配できるが、重厚感だけは忘れずにしっかり出してくれる。輝きを強調しすぎず、厚みのあるメロウな濃い音のギターもノスタルジックですごくいい。

 


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Värttinä「Taivasranta」

 こういう深煎り感のサウンドとは相性が良い。濃厚でコクのある形でしっかり聞かせてくれる。黄金色の鮮やかな色合いを持つギターを始め、楽器音には豊穣な広がりがある。

 


VIENA

 

Capella de Ministrers「Falalalan falalalera」

 一部でお馴染み、「ファララ・ランラララン♪波平だ♪」で主に歴史ゲーム界隈で熱狂的なファンがいる曲。このイヤホンは中域で透明感と広がりがあるので、みずみずしく弾むボーカルがすごくきれいに心地よく聞こえる。低音の支えも良く、深みもある。

 


Cançoner del Duc de Calàbria

 

【5】総評「濃厚しっとり系のポップスやバラード、民族調の曲、ギター弾き語り曲なんかおすすめ」

 中域を丁寧にしっとり豊かに聞かせることに集中している、ボーカルフォーカス感の素晴らしいイヤホン。かまぼこ型に感じられる音だが、透明感があるのでそれほどもっさりした感じはない。とはいえ、低域に深みはあるけど、スピード感はいまいちだし、ギターに高さが出ないのでロックは苦手な印象。どちらかというとポップスやバラードなんかに聴き応えがある。JAZZは中域充実系の厚み重視の明るさ抑えめなサウンドになるんで、好みや曲調による。クラシックはヴァイオリンがおとなしい感じになるのが弱点かな。

 装着感や使い勝手は良く、音質が好みなら文句なくおすすめできる。

 

Hiyoo A66(A8-C5)

Hiyoo A66(A8-C5)

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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