ここ一週間ばかりブログ更新をほとんどお休みしておりましたが、実は台湾旅行に行っておりました。これがかなりの弾丸ツアーで、ほぼ1週間で台湾を一周するという、移動時間が大半のツアーでしたが、おかげでノイキャンヘッドホンと完全ワイヤレスイヤホンが大活躍。この記事では海外旅行中にDAPやオーディオで気づいたことをまとめます。
台湾旅行気分を味わってもらえるよう、下に台湾が誇る「高捷少女」のPV貼っておきます。
海外旅行におけるAndroid DAP最強神話
台湾旅行で気づいた第一のポイントはやっぱりAndroid DAP最強伝説。日本では気づかなかったんですが、日本国内で提供されている多くの音楽配信・動画配信サービスは自国を出ると使えません。国制限がかかってしまうんですねー。
たとえばPrime Videoだと下みたいに海外でも見られるAmazon Original作品しか見ることができません。
しかしAndroidで提供されているVPNアプリを使えば国制限を超えてサービスを楽しむことができます。Android DAPの明確な利点は、このVPNアプリが使えることで海外でも自国にいるように、グローバルに配信サービスを楽しむことができることです。
ただし、これらのサービスが国ごとに制限を課しているのはいろいろ理由があることなので、一時的な利用以外は問題になるかも知れませんから、充分留意しましょう。場合によってアカウント凍結などがあるかもしれません。
海外旅行中最も活躍したDAPはGRANBEAT
手荷物の関係もあって、今回持ち歩いたDAPはSONY NW-ZX300/Cayin N6Ⅱ/Hiby R6 PRO/ONKYO GRANBEATの4機種でしたが、その中で最も活躍したのがGRANBEATです。
イコライザー機能が優秀すぎて場面に合わせて音を選べる
旅行中はとくにバス移動が多かったのですが、GRANBEATのイコライザー機能が大活躍しました。バス内では、ゴーッとかガタガタって音が気になると思うんですが、ノイキャンヘッドホンを被った上で、GRANBEATのイコライザーで低域を盛り盛りしてやればほとんど気になりません。
下は自作のイコライザー設定「ノイズキャンセリング」ですが、これくらいにするとノイキャンヘッドホンと併用で、ほぼ外音を気にせず音楽に没頭できました。ONKYO系上位機種以外のDAPだと、標準イコライザーでここまで大胆に音をいじれなかったり、あるいはアプリ「HF Player」を使って同様の調整をすると破綻しやすいです。
やはりなんだかんだいってGRANBEAT最強伝説でした。
海外旅行で活躍するDAPランキング
ONKYO GRANBEAT
- 対応コーデック SBC / aptX / aptX HD
- 拡張性 128GB (+256GB)
- DAC ES9018C2M×2
- ハイレゾ 384khz/24bit DSD256
- バランス接続 2.5mm
- 実売価格 5万円前後
正確にはDAPというよりDAP並の音質を持つスマホと言ったほうがよい製品です。現状のONKYO系DAPで最も使い勝手が良く、DAPとしては豊富なストレージ容量と発色の良い画面、長時間再生が魅力です。
完全なAndroidベースの製品なので、Androidアプリはほとんど問題なく使えますし、カメラも付いていますから海外旅行の思い出を撮影することも可能。ブラウザアプリで情報検索もできます。DAPに限らない高機能性で海外旅行はオールインワンで運用可能です。
DAPとしての魅力はイコライザー機能の豊富さと万能系の音質。標準の音質は聞き心地と聴き応えのバランスが良く、輪郭感や見通し感がちょっと高めで解像度感を重視したモニター系サウンドです。イコライザーは直感的に操作できるうえに、最初から豊富なプリセットが用意されているので気軽に試せます。値段も抑えめで5万円台ながら、解像度感が高いパリッとしたスマートな音質なので、10万円台クラスと比べても音の味がよいと思う人は多いでしょう。イコライザーによる音質変化も素直に感じられるので楽しく、ポータブルDAPとして最強に近い製品です。
難点はAndroidバージョンが古く、後継機種の情報が一切ないことで、DAPとしてはともかく、スマホとしては今買うには少し仕様が古く思えることです。
Hiby R6 Pro
- 対応コーデック SBC / AAC / aptX / aptX HD / LDAC
- 拡張性 32GB (+512GB)
- DAC ES9028Q2M×2
- ハイレゾ 384khz/32bit DSD256
- バランス接続 4.4mm
- 実売価格 11万円前後
Hibyは今まで中華系DAPのOSなど基幹部分を設計していたメーカーですが、去年あたりからついに自社製DAPを展開し始めました。Hibyブランドから発売されたDAPはこれまでのところかなり品質が高く、使い勝手も良いので人気があります。
OSはAndroidでGoogle Playストアも搭載しています。大きさもスマホとほとんど同じで、若干厚みがある程度ですから、ほぼほぼスマホの使い勝手で使えます。地図アプリやブラウザアプリ、翻訳アプリが使えるので、これ一台でサブスマホの役割ができ、情報収集もできます。
音質は低域に若干の厚みのあるすっきり系の見通しの良い音です。マイルドで長時間聴いていても聞き疲れしにくい調整になっており、海外旅行の移動中に音楽を聴くには最適です。
この機種の欠点としては電池持ちはそれほど優秀ではありません。充電の機会が限られる海外旅行中は稼働時間がネックになりやすいかも知れません。
Cayin N6Ⅱ
- 対応コーデック SBC / AAC / aptX / aptX HD / LDAC
- 拡張性 64GB (+512GB)
- DAC AK4497EQ
- ハイレゾ 384khz/32bit DSD256
- バランス接続 4.4mm
- 実売価格 13万円前後
オーディオマザーボードシステムを搭載し、基幹部分であるDACとアンプを交換可能というDAP。記事執筆時点では交換用オーディオマザーボードはまだ発表されていませんが、それによって1台にしてさまざまな音質を楽しむことが出来ます。
OSはAndroidでGoogle Playストアも搭載しており、機能性・拡張性が高く、スマホの延長線上に使える使い勝手の良さも魅力です。完全ワイヤレスイヤホンのアプリやサブスクリプションアプリも使えるほか、動画鑑賞やネットサーフィンも可能です。
現在のオーディオマザーボードA01を搭載している状態では、音質は中域でやや厚みを強調し、音の広がりを重視したボリューム感のある没入感重視のサウンドで、どちらかというとアナログ的なサウンドと相性が良かったりします。クラシックやJAZZ、民族音楽なんかに強みを感じるほか、女声ボーカルの甘味やみずみずしさを詳細に味わえます。
電池持ちも良く、海外旅行のお供にはおすすめできるDAPですが、完全なスマホのGRANBEATに比べると、一段機能性に劣ります。またかなりの厚みがあるので持ち運びはやや不便です。
【総評】ONKYOはGRANBEAT後継機はよ!
この記事で私が言いたいことは一つしかありません。ONKYOさん、GRANBEATの後継機種早く出してくれぇぇえぇぇぇええ!
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