【HiFiGOレビュー】中華イヤホン FiiO FH1s：バランスが取れたサウンドでありながら、楽しいリズムでノリも良し！！

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FiiO FH1s：バランスが取れたサウンドでありながら、楽しいリズムでノリも良し！！
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※この記事はHiFiGOから許諾を頂いて翻訳したものです。著作権はHiFiGOにあります。

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FiiO FH1s：バランスが取れたサウンドでありながら、楽しいリズムでノリも良し！！

　FiiOは、ここ最近ちょくちょくと新しいオーディオ製品をリリースしていて、ニュースになっています。今回、FiiOはハイブリッドイヤホンの新しいモデルをリリースしました。そのイヤホンは非常に有名なモデルの改良版に当たります。すなわちFiiO FH1sですが、この機種はFiiO FH1のアップグレード版になります。

　Fiio FH1は、そのクリーンな低域表現と刻みの良いクリアなサウンド出力でよく知られていました。長いことずっと、100ドルの価格帯で最高のイヤホンの1つであり続けていましたが、そのアップグレードバージョンがリリースされることには、正直言って大きな期待を寄せていました。このたび、Fiio FH1sのサンプルを我々自身が入手し、パッケージ開封を行い、このイヤホンの第一印象を皆さんにご報告致します。

　その前にお伝えしますが、こちらのストアページからFiiO FH1sを購入できます。

FiiOについて

　正直なところ、オーディオをかじったことのある人に対して、FiiOをいまさら紹介する必要のないことは誰しもが知っているでしょうが、新しい読者のために紹介させて下さい。

　FiiOはChi-fiオーディオ市場で非常に有名なブランドであり、最近も新製品や既存製品のアップデートを行っており、ラインナップを拡充し続けています。FiiOは非常に広い製品ラインナップを揃えており、インイヤーモニター（IEM）、デジタルオーディオプレーヤー（DAP）、DAC／アンプその他の製品群があります。FiiOの製品は優秀で最高のビルドクオリティを備え、消費者に大きな満足感をもたらしています。

FiiO FH1sに関する基本情報

　Fiio FH1sは、Knowles 33518バランスドアーマチュアドライバーと13.6mmダイナミックドライバーユニットを組み合わせたハイブリッドイヤホンです。Knowles製バランスドアーマチュアドライバーはサウンド出力の中音と高音の領域を再生し、低音部分はダイナミックドライバーユニットによって再生されます。

パッケージ

　FiiO FH1sは、FiiOブランドの他のIEMとそっくりなデザインの箱に収められています。非常にシンプルな長方形の段ボール箱で、色は黒です。正面にFiio FH1sのイメージ画像が印刷され、上隅にFiioブランドのロゴがあります。もう一方の隅にはHi-Resオーディオ認定ロゴがあり、下端にはFH1sの製品名が印刷されています。前面にはこれ以外他に何もなく、パッケージング全体は非常にシンプルでエレガントに仕上げられています。

　外箱のフロントパネルを開くとすぐに、フォームケースにしっかりと収められ、ケーブルに接続されたIEM本体の美しい姿を直接拝むことが出来ます。その下には、パッケージに含まれるさまざまな付属品が収納された、Fiioブランドロゴ付きののキャリーケースが入っている黒い襟付きボックスがあります。Fiio HB1キャリーケースには、メモリフォームチップやシリコンチップなどのアクセサリが付属しています。

　全体として、Fiio FH1sのパッケージは非常に簡素ですが、必要なすべてのアクセサリーが付属しています。HB1キャリーケースは本当に質が良いです。

　パッケージ内容は次の通りです。

FiiO FH1sインイヤーモニター
単結晶純銅イヤホンケーブル（0.78mm 2ピンコネクタ）
低音イヤーピース（シリコン）×3
バランスイヤーピース（シリコン）×3
低反発イヤーピース×1
FiiO HB1キャリーケース

工作精度

　FiiO FH1sはかなり堅実なビルドクオリティを持っており、フェイスプレートはセルロイドでデザインされていますが、それはつまり、FH1sのイヤホンは左右でフェイスプレートのデザインは異なっているということです。イヤホンのインナーシェルは透明で、FiiOの熟練スタッフの手によって、正確でよく見渡せるようになっており、シェルを通してでも、ダイナミックドライバーユニットははっきりと見えます。シェルのイヤーノズルは真鍮製になっています。FiiO FH1sのビルドクオリティは非常に優れており、頑強で丈夫です。

　パッケージに含まれているイヤホンケーブルは非常に高品質で、120コアの高純度単結晶ライト銅ケーブルです。純銅のイヤホンケーブルは非常に高価で、普通はより高価なIEMに付属されることが多いので、この製品に関する限り、ケーブルをすぐに取り替える必要はないように思えます。

　FiiO HB1ケースがパッケージに含まれていることは、予想外でした。このケースは非常に高品質のプラスチック製のキャリーケースで、イヤホンを簡単に持ち運ぶことができます。

　全体的に、パッケージに付属しているアイテムのビルドクオリティは非常に良好であり、パッケージ全体が高級感と贅沢感を提供してくれます。

音質

　さて、FIiO FH1の音質が好ましく思えていたので、FH1sにも同じ体験を期待していましたが、率直に言って、このアップグレードは間違いなく価値があるものです。

　FH1sはFH1が実現していたすべてをより優れた方法で実現しています。FH1sは13.6mmのダイナミックドライバーユニットを通して、魂を揺さぶるほどの低音レスポンスを聴かせつつ、中域は前面に出てきて、ディテールに満ちており、高域でもディテールはスムーズで、そこに全く刺さりがない、バランスのとれたサウンドを出力します。周波数範囲のどの領域でも耳障りな音やピーク音は存在していません。

　FH1の低音レスポンスはとても好ましく思えましたが、その音にはドンシャリ（V字型）の音質特性（サウンドシグネチャー）が感じられたのに対し、FH1にはU字型の滑らかなサウンド出力があります。

　FH1sで、ボイス・アベニューやジョン・メイヤー、ダミアン・ライスといったボーカル・アーティストの楽曲を聴くと本当に愛着が湧き、そのボーカル表現にはありのままの深さと重みがあります。

　FH1sには強力な低音レスポンスがあるので、EDMトラックを聴くと素直に幸福になれ、この楽しいサウンドのイヤホンによって身体がグルーヴに満たされるのを感じることができるかのようです。

　FH1sはより幅の広い音場を実現しているように感じ、Yosi Horikawaのバイノーラルトラックを聴いてみると、それはまるで耳へのご褒美のようでした。ジャズ、ロック、ポップスその他ほぼすべてのジャンルの音楽でこのイヤホンを愛して止まず、FH1sの音は素晴らしいとしか言いようがないです。

総評

　FiiO FH1は、俊敏かつディテールの良い低域レスポンスと、刻みの良いクリアなボーカル、滑らかな高域レスポンスを持っており、非常に良質に思え、その音質は至福そのものです。このイヤホンには、高級感のあるビルドクオリティがあり、高品質のキャリーケースが付属していて、イヤホンの携行を快適で簡単なものにしてくれています。バランスの取れた鮮明なサウンド出力によって、この製品は、映画を見たり音楽セッションを楽しんだりするためのお馴染みのイヤホンの1つになってくれるでしょう。FiiOによる、このささやかなパッケージには、質の高い音楽との出会いが無数に待っており、楽しい時をもたらしてくれます。