【HiFiGO レビュー】LOTOO PAW 6000 vs PAW Gold Touch

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LOTOO PAW 6000 vs PAW Gold Touch
- LOTOO PAW 6000とPAW Gold Touchの本質的な相違
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LOTOO PAW 6000 vs PAW Gold Touch

　オーディオファンの皆さんは、2018年にリリースされたLotoo PAW Gold Touchのことをよくご存知でしょう。そして、PAW Gold Touchが飛ぶように売れ続けているのは事実です。しかしですね……Lotooは同様のモデル、PAW 6000をリリースしました。PAW Gold Touchの購入を検討してきたけれども、それがあまりにも高すぎると思っていた場合、チャンスと捉えるべきです。 PAW 6000を検討すべきかもしれないからです。

　Lotooが新しくリリースしたPAW 6000ですが、それは一見した感じ、PAW Gold Touchとほとんど変わらないかもしれません。

LOTOO PAW 6000とPAW Gold Touchの本質的な相違

DACチップ

　PAW Gold Touchは旭化成のAK4497 DACチップをデュアル搭載していましたが、PAW6000ではAK4493のシングル構成に変更されました。グレードの低いDACを使用しているように思えるかもしれませんが、新しいAK4493は、他のオーディオプレーヤーと比較しても非常に高いS/N比と歪み低減率の高さを実現しています。

改善されたバッテリー性能

　Lotooは、バッテリー容量をPAW Gold Touchの5400mAhから、PAW 6000では5200mAhに減らしました。しかし、元のPAW Gold Touchはの連続再生時間は10時間だったのが、PAW 6000はOSが改善されたため、16時間近く再生できるようになっています。

携行性の向上

　よりコンパクトになりました。PAW 6000はPAW Gold Touchの寸法と重量が68.6 x 119 x 21mm / 311gであるのに対して、65 x 112 x 18mm / 225gしかありません。PAW 6000のボリュームノブはPAW Gold Touchよりも小さく、表面に装飾パターンがなく滑らかになっています。

より高速化されたOS

　起動時間に関して、通常Android OSの起動には20秒～40秒かかり、カスタマイズされたAndroid OSでも普通は20秒～30秒の起動時間を必要とします。しかし、PAW 6000の起動には3秒しかかからず、これは驚異的なスピードです。

　512GBの容量のMicroSDの98％がデータで埋まっている場合、通常、ほとんどのDAPはロードに3〜5分かかり、PAW Gold Touchですら20秒を要します。それに対し、PAW 6000がファイルリスト全体をロードするのにかかる時間はたった2秒で、この速度を実現しているのは現状PAW 6000だけです。

DSD Support

　最近では、どれだけ高解像度の情報量を持つ音楽ファイルが使用できるかという点が、オーディオマニア向け高音質製品の指標となっています。DAPを購入したら、必ずそのような音楽ファイルを使用しなければいけないわけではありませんが、そうした音源ファイルを楽しめることが良いことなのは事実でしょう。DSDファイルには「解像度密度」のバリエーションがあり、現在商業的に使用されている最高解像度はDSD512（Octa-DSD）で、最大225,792 MHzのレートのオーディオをサンプリングします。これは通常のCDのオーディオ品質の512倍に相当します。PAW Gold TouchはDSD 512に対応し、PAW 6000はDSD 256までのファイル再生に対応してますが、これは現状手に入れることのできる、ほとんどのDAPの再生能力を上回ります。