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Shangling M6:気になるポイント、全部答えちゃうぞ!
Q:Shanling M6は、これまでのMTouch 2.0ではなく、完全なAndriod OSを搭載しているのですか?
Shanling M6 Hi-Resポータブルミュージックプレーヤーは、同社初のフルオープンAndroidベースのDAPです。これまでのShanling製ミュージックプレーヤーに搭載されていたOS「MTouch 2.0」は、スムーズな操作、長いバッテリー駆動時間、安定したユーザーエクスペリエンスが素晴らしい感銘を与えてくれます。しかし、ストリーミング音源に関しては、対応するファームウェア更新が行われた後のMTouch 2.0でも、サポートされる配信サービス音源はほとんどありません。Shanlingは、カスタマイズされ最適化されたAndroid OSを導入して、AndroidのSRCによる音質低下の問題を回避しました。また同社はデフォルトの音楽プレーヤーとして独自のShanling musicアプリを導入しており、これまでのHiby music Playerはなくなりました*1。ただし、オープンなAndroid準拠で実装されているため、サードパーティのアプリもインストールできます。Google Playがデフォルトでインストールされているかどうかはわかりません*2。
Q:Shanling M6のパフォーマンスはどんな感じですか?Android OSだから動作が遅かったりしないんですか?
M6は、オクタコアCPUを内蔵したSoC「Snapdragon 430」を搭載しており、4GBのメモリと組み合わされています。オクタコアのCPUを搭載しているオーディオプレーヤーではまだ少なく、しかもM6の4GBメモリーは、主要な中国ブランド製DAPの中ではほぼ最高クラスです*3。 32GBの内蔵ストレージを持ち(ただし、Androidのシステムが内蔵ストレージを消費するので、使用可能な容量はこれより少なくなると予想されます)、メインストレージ用にmicroSDスロットも1つ用意されています。また720×1280pの解像度を持つ、シャープ製の4.7インチIPSタッチHDディスプレイを採用しているのも特徴です。
Shanling M6の心臓部には、デュアル構成にされた2基の「AK4495SEQ」DACチップがあります。デュアルDACはシングルエンドモードでも並列動作します。 M6は、最大32bit/768kHzまでのPCM音源とDSD256までのオーディオ形式をネイティブサポートします。2.5mmと4.4mmの両方のバランス出力ポートがあり、お馴染みの3.5mmのアンバランス出力ポートも提供します。出力電力は、シングルエンドで143mW@32Ω、バランス型で330mW@32Ωです。
Q:M5sと比較したときに、Shanling M6の新機能は何ですか?
Shanling製品の愛好者の多くは、Shangling M5sを間違いなく覚えているでしょう。M5sは、前面および背面のガラスパネルが金属製のミッドフレームをサンドイッチするようなデザインになっています。Shanling M6でも同様のデザインが採用されていますが、画面は3.2インチから4.7インチIPS HDにアップグレードされています。M6を完全に機能的なプレーヤーにするために、4.4mmバランス出力ポートが追加されています。CPU、DACチップ、BlueToothチップ、バッテリーもすべてアップグレードされ、他にも様々な点でクオリティレベルが向上しているのがわかるでしょう。
Q:Shanling M6のバッテリー品質はどうでしょうか?
Shanling M6は4000mAhのバッテリーを搭載しており、M5sは3400mAhですが、再生時間的に実質的な増加は感じられません。これは新しいCPUとHDスクリーンのためかもしれません。M6にはQuickCharge 3.0が搭載されており、M5sが満充電までに3〜4時間という長い時間を要するのに対して、優位性を持っています。
Q:Shanling M6のBluetooth接続機能はどんな感じですか?
ワイヤレスオーディオが好きなら、M6は最適なDAPです。 Wi-Fi、DLNA、そしてBluetooth双方向通信をサポートしていて、つまり、Bluetoothオーディオ信号をプレーヤーにストリーミングしたり、逆にプレーヤーから発信できます。接続に必要な時間が長すぎたり、頻繁に通信が途切れたり、バッテリーが消耗している場合、一部のプレーヤーはペアリングする際に問題が発生するケースがあります。 しかしありがたいことに、M6には同様の問題はありません。
- 元記事の公開日:2019/09/27
- 著者:Candice Song
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*1:Google Playやapkを通じてHiby musicをインストールすることは可能です。ShanlingはOSアップデートでGoogle Playへは対応できるとされています。最新ファームウェアはこちらからダウンロード可能です。
*2:日本国内正規版はデフォルトでGoogle Playがインストールされていません。アプリはAPKpureでapkを入手し、インストールする形になります。
*3:つまり現状で充分に高速で快適ということです。実際、私は店頭でShanling M6の動作を確認したところ、プレーヤーアプリの動作はFiiO M11 Proよりも機敏で安定性が高く、全体の動作パフォーマンスもほぼ同等という印象を受けました。CPU性能はnotebookcheck.netのベンチマーク比較でM11 Proの「Exynos 7872」のほうがShanling M6の「Snapdragon 430」より平均16%パフォーマンスが良いという結果になっています。