JVC SU-ARX01BT ワイヤレス リケーブル CLASS-S 高音質化技術 K2テクノロジー搭載/Bluetooth・NFC対応/連続7時間再生/MMCX端子採用
- 【導入】免責事項と何のためのレビューかについて
- 【外観&スペック】ネックバンド式&端子はmmcx
- 【通信品質】最近のBluetoothイヤホンの接続性にはやや劣る可能性があります
- 【音質】K2テクノロジーの効果は意外と体感できるレベル
- 【総評】スペックや通信品質的には物足りないが、音質にこだわるなら注目です
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【導入】免責事項と何のためのレビューかについて
そもそもこの記事はWestone B50のレビュー記事の続きみたいになっております。B50の記事を読んで頂けると分かるのですが、付属の純正Bluetoothケーブルについては比較対象がなかったので、保留としました。つまり、このSU-ARX01BTのレビューは、B50付属のWestoneの純正Bluetoothケーブルがどの程度の性能なのかを比較して明らかにするレビューでもあるということです。
またこのレビューで用いるSU-ARX01BTはONZOのサービスを使っています。したがって、ONZOのサブスク版なので付属品は割愛します。ONZOのサービスについて興味がある方は以下を確認下さい。
では前置きはこれくらいにして、早速レビューしちゃいましょう。
【外観&スペック】ネックバンド式&端子はmmcx
まず軽く外観を紹介しますが、この機種はネックバンド式です。ネックバンド式なので、首回りにべたっとひっつく感じがありますが、ケーブル型に比べると装着感は相対的に安定感が出ます。
ケーブルコネクタ端子はmmcxです。
連続再生時間は約7時間です。これは最近のワイヤレスイヤホンのスペックからすると物足りないかも知れません。Westoneの純正ケーブルのほうは8時間で大差ありません。
【通信品質】最近のBluetoothイヤホンの接続性にはやや劣る可能性があります
対応コーデックはaptX/AAC/SBCです。
通信品質は関東某ターミナル駅周辺で行いました。比較用としてWestoneの純正BTケーブルも用意して、どっちもaptX接続でテストしました。まずWestoneの純正ケーブルに比べると通信品質はわずかに劣り、人が多いところでは途切れやすいです。駅の改札付近ではそうでもないですが、通信混雑しやすいバスロータリーや大通りの交差点などでも通信が乱れやすいです。
Westoneの純正Bluetoothケーブルもほとんど同じ感じなのですが、より途切れる場面が少なく思えました。なお、最近発売されたワイヤレスイヤホンの方がこれらより通信品質は高めで、格安中華の完全ワイヤレスイヤホンでもこれより通信品質に優れた機種があります。たとえば、同時にテストしたEphram K7のほうが通信品質は優れていました。
【音質】K2テクノロジーの効果は意外と体感できるレベル
音質ですが、この機種にはK2テクノロジーが搭載されており、スイッチでON/OFFできます。で、今回のレビューはK2テクノロジー込みで行っていますので、まずK2テクノロジーの効果について解説します。
K2テクノロジーをONにすると、音の質感が滑らかになり、音の輪郭にアンチエイリアスがかかるような感覚があります。音の透明感と空間の静寂感が増したように感じる反面、音のシャープネスは若干抑えめになるように感じるので、激しい曲調の曲では、少し出音がマイルドになった印象を感じるかも知れません。どちらにしろ毛羽立つ感じが減り、音の輪郭付近に立体感が感じられるようになります。
この音質がどの程度なのか確認するためにWestone純正Bluetoothケーブルと聞き比べて見ます。同時に聞き比べをしたいのですが、mmcx端子の同じイヤホンを2本用意できなかったので、音の傾向が比較的よく似ている、Westone W40(旧モデル)とWestone B50を用意して、各ケーブルを2台のSONY NW-A55に同時に繋ぎ、数曲で交互に繋ぎ直して、違いを見ました。
で、比較対象のWestoneのほうですが、K2をONにしたSU-ARX01に比べると輪郭が荒っぽく、音も毛羽立ちがノイジーに感じられるので、解像度は落ちて感じられ、音楽が若干平面的に感じます。
私の感覚では結構違うなという印象を受けたので、よりよい音にこだわるならJVC SU-ARX01BTをおすすめしますが、実際上どこまで明確な音質差かというと、Westoneのほうがところどころノイジーに感じる以外はそれほど差が無いように思うので、デザインや通信品質で選んでも問題ないと思います。Westoneのほうも私は特に不満を感じないレベルですので、充分にアリです。
【総評】スペックや通信品質的には物足りないが、音質にこだわるなら注目です
ぶっちゃけスペックは2019年11月の時点では優秀じゃありませんが、音に透明感を求めるならこのBluetoothケーブルは検討に値すると思います。ただしお値段も高めなので、コスパが良いかというと微妙です。比較対象のWestoneの純正BTケーブルは13000円くらいなのに対し、こちらはほぼ2万円です。
JVC SU-ARX01BT ワイヤレス リケーブル CLASS-S 高音質化技術 K2テクノロジー搭載/Bluetooth・NFC対応/連続7時間再生/MMCX端子採用