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【インナーイヤー型中華イヤホン KBEAR Knight レビュー】中高域の艶やかなあたりの音にしっかりフォーカスされるイヤホン。低価格ではおすすめ

KBF Knight

KBF Knight

Knightインナーイヤホン(黒)

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「インナーイヤー型独特の優しい装着感。遮音性は低い」

おすすめ度*1

KBF Knight

ASIN

B081SFNPKR

スペック・評価
再生周波数帯域 20hz~25000hz
インピーダンス 32Ω
感度 109dB
ドライバー

ダイナミック型

音質傾向

つややか、コクがある、空気感がある、マイルド、低域が深い、ドンドコ、ウォーム、中高域のディテールが良い、ギターがきれい、ピアノがきれい、調和的、音が太め

 インナーイヤー型です。インナーイヤー型はカナル型に比べると、装着感の面で人を選ぶところがあります。遮音性は低めです。

 

テスト環境

 今回のテストはCayin N6II/A01Astell&Kern KANN CUBEONKYO GRANBEATで行っています。またゲイン設定は低設定です。

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【2】外観・インターフェース・付属品「イヤーキャップ付き。リケーブルは出来ません」

 付属品はイヤーキャップがついています。リケーブルは出来ません。

 

KBF KnightKBF Knight



【3】音質「インナーイヤー型独特の柔らかい輪郭があり、聴き心地が安定している。音質的には中高域が充分に艶やかに鳴ってくれる」

 インナーイヤー型独特の音が空間に溶け込んで聞こえるような感じがあります。そのため音の高いところでシャープネスを強調する感じがなく、刺さりは抑え気味です。音質的な焦点は中高域に設けられているようで、ピアノやギターエッジの上辺が鮮やかに聞こえるバランスになっています。ボーカルよりは少し上のあたりにフォーカスされるようで、ボーカルフォーカスも悪くありませんが、たとえばギターはボーカルよりも前傾してしっかり聞こえてきます。低域の量感もほどよく、適度なボリューム感があり、ドラムサウンドは床面で少し膨らむ音になります。

 価格帯では比較的元気で艶やかな音を聴かせてくれる明るい感じがあり、低域も充分なのでボーカルラインのあたりや艶やかな楽器音が充分に聞こえます。しかし、ディテール感は少し緩く感じられやすいところがあり、とくに低域から中域の境目は少し立体感が緩やかでメリハリが曖昧に思えるかも知れません。

 

 この価格帯で同じように中高域中心でディテール感と粒立ち感を求めるなら、Glazata TE20をおすすめします。より音圧強めでアタックが強い感じにはなり、低域のボリューム感がわずかに減少し、音も少し細くなりますが、くっきり感は増し、よりノリの良い音を奏でてくれるでしょう。

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音質因子評価
音質因子 評価
鮮やかさ
(鮮やか/色味が薄い)
鮮やか。明るさも充分あり、ツヤのある中高域表現を持っている。

鋭さ

(鋭い/鈍い)

やや鈍い。全体的に輪郭は柔らかく溶け込む。
明るさ
(明るい/暗い)
やや明るい。中高域の艶やかな光沢感が音場を少し明るく感じさせてくれる。
派手さ
(派手/地味)
やや派手。中高域音は少し目立ち、ピアノ音やギターなどにツヤが乗り鮮やか。
硬さ
(硬い/柔らかい)
やや柔らかい。音の輪郭は柔らかめに感じる。
尖り
(尖っている/丸みがある)
やや丸みがある。音が空間に溶け込む感じがあるので輪郭は丸く感じる。
穏やかさ
(穏やか/騒々しい)
普通。中高域でアタックは強く、光沢はやや強めだが、音の輪郭が丸いのでそれほど騒々しくは感じない。ただ少し中高域の押し出しが強いので、人によってはうるさげに思うかも知れない。
力強さ
(力強い/嫋やか)
やや力強い。低域にボリューム感があり、中高域でアタックも少し強調されて聞こえる。
豊かさ
(豊か/貧弱)

やや豊か。情報量はやや多く、音も広がって聞こえるので、充実感は高い。

太さ
(太い/細い)
やや太い。低域はやや膨らみ、中域でも音の広がりが良い。
手触り
(ざらざら/滑らか)
やや滑らか。全体的に音はマイルド。
粒感
(きめの細かい/粗い)
普通。中高域で少し詳細になるが、一般にディテールを強調する感じは少ない。
清潔感
(澄んだ/濁った)
やや濁っている。音が空気に溶け込みながら広がる感じがあるので、空間の透明度はやや抑えめ。
潤い
(潤いのある/乾いた)
やや潤いのある。透明感が強い感じではないので、少しボサボサした感じもあるが、じんわりした空気感がある。
重さ
(重い/軽い)
やや重い。重心は低い。やや低域方向にボリューム感がある。

 

ボーカル因子評価
ボーカル因子 男声 女声
澄んでいるか
(澄んでいる/濁っている)
やや濁っている やや濁っている

明るいか

(明るい/暗い)

普通 普通

伸びやかか

(伸びる、突き抜ける/天井感がある)

普通

普通

潤っているか

(しっとりしている/乾いている)

やや潤っている やや潤っている

太いか

(太い/細い)

やや太い やや太い

濃いか

(濃い/薄い)

やや濃い やや濃い

子音が強調されるか

(目立つ/目立たない)

普通 普通

 

空間因子評価
空間因子 評価
主に中域の密度
(ぎっしり/スカスカ)
ややぎっしり
主に高域の高さ
(抜けが良い/天井感がある)
やや天井感がある
主に低域の深さ
(深掘り感がある/浮き上がりがよい)
やや深掘り感がある
主に低域と中域の横幅
(広い/狭い)
普通
主に中域の奥行き感
(奥まる/前屈み)
やや前屈み

 

美点
  1. 適度な濃度感があり、音に自然な太さがある
  2. ボーカルフォーカスが良い
  3. ディテール感をほどよく抑えたナチュラル系サウンド
  4. 低域に重量感がある
  5. 高域がマイルド
  6. 音の沈み込みが良い
  7. ギターサウンドがきれい
欠点
  1. ややもっさりしやすい
  2. 中域と低域の境目がやや曖昧になりやすい
  3. ディテールが少し甘い

 

[高音]:高域は高いところはあまり強調せず、マイルドに閉じている印象。中高域ではやや詳細なディテール感があり、明るい光沢感も少し強く出る。ジャラジャラした感じの音の手応えはやや強く、刻みを少しくっきり聴かせ、音に艶やかさを加える感じがある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は充分に前進的だが、中高域の方に前傾しており、ボーカルよりはギター音の発色がより前面に聞こえる。低域に厚みがあるので、中域ではその胴鳴り感などに影響されて、音は少し太めに聞こえ、自然な実体感があるが、人によってはややぼーっとした感じがあるかも知れない。音にナチュラルな太さを求める人には良いバランスと思われる。

[低音]:100hz~40hzまで少し重く膨らんでぼんやりするボーッという振動音。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。ベースはやや膨らんで温かみがあるが黒さがあり、バスドラムもドスンが重めでタムはそれほど膨らまないので、深みと重量感は明瞭に感じられる。低域弦楽は上辺の透明度は少し高く、ボロンという感じで張りがあり、下で少し重い。輪郭は少し緩くなりやすい低域だが、沈み込みが良く、深いところをしっかり重く出してくれる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中高域にフォーカス感があり、現代的な曲とも相性が良い、やや明るい音場観を持っている。低域の沈み込みも良く、深みがあるので、重厚感も充分に感じられる。高域はマイルドに閉じている(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:スネアやタムの鼓面では少し明るく弾ける感じもあり、キレも少し強めに感じられるので、メリハリ感があり、アタックも良く思える。タムが中域下方で中太りする感じもなく、重低音のドシンまではまっすぐに落ちていく感じがあるが、ボディは豊満ではないものの、ずっしりと感じられる。重めだが上は少し明るいパズンパズンくらいの音に聞こえる。ハイハットはスネアやギターに近いチンチンあたりが濃く、高さは抑えめに聞こえる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは最前列ではないが、近い。女声ボーカルはサビで上に伸びていくと、ギターや弦楽の艶やかなあたりと被さりやすく、わずかに埋没感があるかも知れない。男声ボーカル曲のほうが少し深みのある濃さがあるのと一番派手な中高域から離れている分だけ、よくフォーカスされて聞こえやすい。中域で充分なボディが感じられるので、子音が尖る感じはあまりなく、口の運びはやや柔らかめだがよく聞こえる。

 

【4】官能性「空気感のあるインナーイヤー型らしい出音」

Choucho「カワルミライ」

【GRANBEATで鑑賞】中高域でやや明るめに輝き、中域から低域に向かっての沈み込みも良く、広がりも一定程度感じられ、輪郭もほどよく空間に溶け込むピアノ音のディテールはかなり丁寧に聞こえます。少なくとも私の好みの音に近いので、たとえばこの曲のように、ピアノ音が演出上重要性が高い曲はかなり満足度が高いです。やや分離感の強いリズム音が疾走感を出して、音の刻みが強めの音楽空間の中で、ピアノ音が中高域から低域まで適度な広がりを持ちながら、メロディーラインを奏でてくれることで、やや拡散的な個々の楽器音が空間的につながって調和性が持たせられるように聞こえ、ボーカルラインにも厚みを出してくれています。低域は少し深いところで重いので、床面がやや下がってボーカル周りに適度に開放された空間があるのも、音場の密度感の良い調整になっていて、窮屈感をうまく抑えています。

 


ChouCho ColleCtion“bouquet”(通常盤)

 

ヨルシカ「ただ君に晴れ」

【Cayin N6II/A01で鑑賞】この曲ではややベース音が暖かみを出し、ギターもちょっと黒みがあるので、清潔感は少し抑えめです。ボーカルはあまりサ行を強調せず、上でさわやかな息感を出すと言うよりは、少しほっこりした甘い感じになるので、この曲はさわやかに聞くのが好きな私からすると、ぶっちゃけちょっと全体的に空間が濃すぎるなっていう印象があります。それでもスネアは結構スコスコしてくれますし、コクのある感じなので、人によってはライブ感があると感じるかも知れません。

 


負け犬にアンコールはいらない

 

フランシュシュ「特攻DANCE~DAWN OF THE BAD~」

【KANN CUBEで鑑賞】ギターが上向きでしっかり伸びが良く艶やかなのでノリノリアゲアゲな感じは良く出ます。下の方では黒みもあり、立体感は結構しっかりしてます。またドラムがドンドコの重厚感をしっかり出しつつ、タムやスネアの鼓面ではスコンスコン走りが良いところもあるので、疾走感もかなり満足できます。なによりボーカルが少し太く甘味を出しつつ、中高域で充分明るく伸びて媚びた感じもそれなりにあり、伸びが良い感じなので、若々しくツヤが乗って聞こえます。空間に独特の空気感があるのも、熱気として感じられるのもこの曲の「熱い」感じに合っています。

 


ゾンビランドサガ フランシュシュ The Best

【5】総評「中高域の艶やかさは充分で、低域もなかなか。まあ低価格でインナーイヤー型を探しているなら、悪くない選択肢」

 ボーカルフォーカスも悪くなく、中高域の艶やかさも充分に出るので、アニソンやアイドルソング、ロックなんか、なかなかいい感じで聴けます。インナーイヤー型の特徴か音が少し広がりが強く、空間に清潔感が足りない感じが出てしまうのが好みを分けそうですが、音に自然なライブ感を求めるならアリでしょう。

 

  • 音に自然な厚みと広がりがある
  • 中高域で楽器音が艶やかで、ボーカルフォーカスも良い
  • やや空気感が強く、清潔感に欠ける

 

KBF Knight

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Knightインナーイヤホン(黒)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。