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【ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン Libratone Track Air+ フラッシュレビュー】前面に出てくる、透明感のあるみずみずしい中域が魅力のアクティブノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン

ヘッドライン

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Libratone Track Air+

Libratone Track Air+

Libratone ノイズキャンセリング 完全ワイヤレス イヤホン TRACK Air+ aptX対応 AAC対応 防水防汗 Bluetooth 5.0 北欧デザイン デュアルマイク搭載 高品質通話 最大24時間再生 ワイヤレス充電可 プレミアムサウンド 左右独立接続 メーカー1年保証付き ホワイト

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる機種はLibratone Track Air+です。Libratone(リブラトーン)は2009年に設立されたデンマークのオーディオブランドです。その社名は「自由」と「音」を組み合わせたもので、ライフスタイルの変化の中でも、自由に音楽を楽しめる製品作りをしたいという願いが込められています。ブランドロゴはナイチンゲールをかたどっており、これはデンマークの国民的作家アンデルセンにあやかったもので、「自由」と「音楽」の象徴として選ばれました。

www.libratone.com

 

 Libratone Track Air+はLibratoneを代表する製品で、アクティブノイズキャンセリングをいち早く導入した完全ワイヤレスイヤホンの1つです。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:6h/24h
  • 防水性能:IPX4
  • 対応コーデック:aptX/AAC/SBC
  • 技適番号:201-190349

 

www.youtube.com

 

パッケージ

 イヤホンのパッケージ全体はこの価格帯では標準クラスです。付属品はイヤーピース、充電用ケーブル(Type-C)、説明書などです。

 本体のビルドクオリティも良好で、とくに不満を感じません。

 

Libratone Track Air+

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Libratone Track Air+

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装着サンプル

 個人的には装着感は良好です。わりと適当に嵌めてもしっかり耳に嵌まり、軽量で負担感もありません。

 

Libratone Track Air+

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接続品質

 aptXでFiiO M15と接続してテストしました。価格帯では優秀です。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では接続は良好です。距離耐性も優秀で、5mくらい離れてもシームレスに繋がります。遮蔽物がある場合でも通信は基本的に途切れませんが、わずかにプチッとすることがあります。

 ホワイトノイズはほとんどありません。おそらく多くの人にとって気にならないと思います。

www.ear-phone-review.com

 

ヒアスルー&ANC性能

 このイヤホンにはモニターモードという名の外音取り込み(ヒアスルー)モードがあります。モニターモードの品質はかなり自然に聞こえますが、少し音が明るく、わずかにホワイトノイズが乗ってるように感じるかも知れません。

 ANCの効果はイヤホンサイズの機種としてはそれなりに良好なレベルです。下はヘッドホン(beyerdynamic DT990 Edition 2005 600Ω)から基準ノイズを流して測定し、その後標準イヤーピース Mサイズをつけ、ANCをONにして、もう一度ヘッドホンから基準ノイズを流し、このイヤホンの遮音性能を1/6オクターブごとに測定したものです。今回の測定では、基準ノイズに対し、20hz~20khzの可聴域での平均遮音性能は14.29dBくらいありました。

 中域のノイズカットに大きな効果があるようです。アクティブノイズキャンセリングの効果自体ははっきりと感じられます。強力と言うほどではないですが、効果は確実に体感できるレベルです。

 ただ、サーキュレーターの音をANC ONで聴いていたときに気づいたのですが、ANCが働いている時は若干ホワイトノイズのような背景音が強く感じられるかも知れません。

www.ear-phone-review.com

 

 ノイキャン性能の傾向がAusounds AU-Stream Hybridと似ているので、同じようなノイキャンチップを使っているのかも知れません。

www.ear-phone-review.com

 

Libratone Track Air+

 

アクティブノイズキャンセリング体験

 ここでは録音されたアクティブノイズキャンセリングを体感できます。

 録音はOneAudio A9のアクティブノイズキャンセリングをONにして各環境音源を再生したものが最初に録音されています。次に、ANC機能をONにしたAusounds AU-Stream Hybridを装着した上から、同様にOneAudio A9から各環境音源を再生したものが続いています。装着感などにより、実際は微妙に異なるとは思いますが、参考としてお楽しみください。

www.ear-phone-review.com

 

 なお環境音源は効果音ラボさんの音源を利用しています。

soundeffect-lab.info

 

電車内

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

大通り

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

飛行機内

基準環境音

anchor.fm

ANC ON

anchor.fm

 

Qi規格のワイヤレス充電に対応

 Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。対応充電器に置くだけでケーブル要らずの充電ができるのはわりと便利です。

 

付属アプリ

 付属アプリを利用するとイコライザーやANCレベルの調整が出来ます。イコライザーは「ノーマル」のほかに「低域重視」「高域重視」が選べ、ANCレベルはヒアスルー含めて30段階で調節可能です。

 

Libratone Track Air+

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音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [AET07 S装着時 ANCあり]左右別
  2. [AET07 S装着時 ANCあり]左右平均
  3. [AET07 S装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  4. [AET07 S装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  5. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右別
  6. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右平均
  7. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右別(自由音場補正済み)
  8. [標準イヤーピース S装着時 ANCあり]左右平均(自由音場補正済み)
  9. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み)
  10. 標準イヤーピース比較(自由音場補正済み/2khz-24khz拡大)

 ※「AET07 Mサイズ」は当ブログの測定用レファレンスイヤーピースです。それ以外のイヤーピースは特記がない限り、このイヤホンパッケージの標準添付のものです。

※また当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

Libratone Track Air+

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 上のグラフはaptX接続でANC ON時のものです。サウンドシグネチャーを全体的に確認すると、低域から中域までは独特の細かい凹凸があるものの、わりとフラットで、中域上部に凹みがある、中域充実系の穏やかなU字型というべき形をしています。

www.ear-phone-review.com

 

 低域は深いところに強調がありますが、中域に比べて落ち着いているので、やや存在感がゆるい感じがあります。一般に重厚感には少し欠ける印象を受けます。キックはわりと明瞭に聞こえ、重さも強調されていますが、全体的に軽い感じがあり、ベースはブリブリ感はわりとありますが、深みや安定感には少し欠ける印象を受けるかも知れません。どちらにしろ、低域は迫力不足であることは事実で、低域好きな傾向がある人には明らかに物足りないでしょう。

 中域は豊かで充実していて、透明感があります。中域下部の隆起のせいで、エレキベース音の熱気は場合によって中域に漏れ出し、中域下部を少しもやもやさせますが、一方でこの隆起のおかげで中域のみずみずしさや甘味、透明感も引き出されます。ボーカルボディは充分で安定的なサウンドを実現しており、ピアノやバイオリン、ギターの音には深みのある色づきがあります。中域上部の落ち着きによって、中域はピーク感が抑えられており、ボーカルフォーカスはよく、前面に出てきますし、子音や息遣いに安定感があります。少し地味ですがマイルドで充分にスポットライトが充分に当たった明るい位置でボーカルが聞こえ、ボーカル中心で聴きたい人は満足できるでしょう。

 中高域にピーク感はなく、適度な艶やかさがあり、一定の派手さが感じられます。アタックは少し強く、スネアのキレは悪くありません。エレキギターエッジものびやかでディストーションには一定の色気があります。ボーカルもナチュラルにのびやかで、みずみずしく聞こえます。

 中域充実系の透明感のあるサウンドが好きならおすすめできます。音場は少し前屈みですが、安定感があり、高さはそれなりにあります。中域に音が集まって聞こえやすいことは事実で、ドラムパンチやベースがボーカル近くまでせり上がって聞こえやすいため、人によってはとくに低域方向で露骨にかまぼこに思うかも知れません。またダイナミズムに不足を感じる人もいそうです。

 

Libratone Track Air+

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。aptXで接続し、ANC機能をONにしたうえ、標準イヤーピース Mサイズを使用しています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 ANC性能はわりと満足できるレベルです。つい先日紹介したAusounds AU-Stream Hybridとは比較的真逆の方向性の音質と言え、透明感重視でボーカルを中心に中域をリッチに聴きたい場合、このイヤホンが選択肢に入ってくると思われます。耳当たりが良く、低域もうるさくない明るい中域が楽しめます。

 

Libratone Track Air+

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Libratone ノイズキャンセリング 完全ワイヤレス イヤホン TRACK Air+ aptX対応 AAC対応 防水防汗 Bluetooth 5.0 北欧デザイン デュアルマイク搭載 高品質通話 最大24時間再生 ワイヤレス充電可 プレミアムサウンド 左右独立接続 メーカー1年保証付き ホワイト

 

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