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【完全ワイヤレスイヤホン Mpow M7 レビュー】鳴動感のあるリアルな重みを感じられるパワフルな低域が魅力。おすすめ

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Mpow M7

Mpow M7

Mpow M7 ワイヤレス イヤホン IPX7防水 AACコーデック対応 親子機入れ替え機能 Bluetooth 5.0+EDR搭載 自動ペアリング 自動オン/オフ ワイヤレスイヤホン 6+24時間再生 3Dステレサウンド siri/音声アシスタント対応 Telec/MSDS/PSE認証取済み 18ヶ月間保証 ブラック

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良い。通信品質も良好」

おすすめ度*1

Mpow M7

ASIN

B07XZ5J44P

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間

6h/30h

Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック AAC/SBC
防水性能

IPX7

音質傾向

重量感がある、ボーカルフォーカスが良い、ドシドシ、濃厚、充実感がある、実体感がある、部屋鳴り感がある、空気感がある

 丸みを帯びたハウジングデザインで装着感は悪くありません。遮音性もそこそこです。

 

 対応コーデックはAAC/SBC。ONKYO GRANBEATHiby R6 Proにつなぎ、関東の某ターミナル駅周辺でテストしました。

 駅のホームで電車に乗り降りするときに少し途切れを感じましたが、基本的には安定度が高く、改札やバスロータリーなどの通信が途切れやすいところ以外では安定しています。家庭内ではまず途切れることはないでしょう。

 通信品質的にはこの価格帯では優秀な方であると考えられます。

 

テスト環境

 今回のテストはONKYO GRANBEAT、Hiby R6 Pro、Astell&Kern KANNで行っています。

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【2】外観・インターフェース・付属品「充電コネクタはType-Cです」

 付属品はイヤーピースの換え(2種類)、充電用USBケーブル(Type-C)、専用充電ケース、説明書です。

 

Mpow M7Mpow M7

 

【3】音質「深めで重量感のある低域音が特徴的。床面がパワフルに感じられやすい」

 今回は標準イヤピの中で、Lサイズを使ってレビューします。

 まず音質的な全体像を確認すると、やや暗めかもしれない音場の中で、ドシッとした低域がパワフルに主張するのが印象的です。ロックやダンスではドラムサウンドの胴鳴りに重量感があり、キックがドシッと踏み込みよく重くパワフルに感じられます。逆に低域音にあまり強調がない曲では、音の沈み込みがよく感じられるようになっており、たとえばピアノ弾き語りのような曲では、ピアノ音が深淵に沈潜するような深みを感じられます。そのおかげで中高域の響きが少し太く落ち着いて聞こえる感じがあり、たとえばアコースティックギターには充分な温もり感があって少し色味が濃い感じで聞こえます。全体的な音の響きの印象は重みが充分に表現されるために実体感のあるメロウで豊かなものに感じられます。

 次に個別に音域を確認していきます。まず低域は明らかにこのイヤホンのアピールポイントです。ベース音やドラムキックはかなり黒みが強く、ベース音は下の方でかなりウンウンブンブン唸りを上げて聞こえる感じがあるでしょう。ドラムキックはドシドシした重みの強いものになります。床鳴りが床面に広がる感じがあり、ウォーム感もあるので、クリアな低域ではありませんが、ライブ感のある音で、胴鳴りよりも床鳴りのほうが広い印象で聞こえるので、音が空間に響いているリアルさが感じられます。そのため、ドラムサウンドを聴けば、スネアの鼓面に対し、胴がしっかり鳴って音の反響を感じさせ、さらに床面にまで音がつながって響いている感覚があり、ロックやダンスで生々しい会場の空気感が出ます。弦楽は人によってはゴリッと深く重みを出す感じに聞こえ、黒みの強い重量感のある音に聞こえるでしょう。クラシックやJAZZではホールの床面の響きを少し強調して聴かせてくれます。

 中域は曲によって少し低域の支配を受けやすいところがあり、たとえば低域弦楽やドラムの味付けが強い曲では、中域下にもやもやしたノイズ感のようなものが少し強く感じられるかも知れません。一方でピアノ音やギター音は低域にしっかりつながって音に深みが感じられやすく、色味がやや濃い感じで、浮き上がって軽薄に聞こえる感じにはなりません。おとなしめの弾き語り曲では曲に深みが感じられ、床面がしっかりしている曲ではその床面に対する根立ちがよく、音の実体感が感じられるはずです。ボーカルフォーカスは基本的に良く、ボーカルはだいたい前面に出てきてくれますが、曲によっては低域音が少しかぶって感じられるかも知れません。

 高域は全体的に少し抑制的です。中高域は結構艶やかに音が聞こえますが、それでも曲によってはこのあたりでもまだ低域音のエネルギーが支配している感じがあります。ギターにアタックを出して伸びてくる感じはあまりありません。スネアも胴鳴りに支えられて安定的に聞こえるので、鼓面だけが弾けて走ってくる印象はあまりなく、しっかり踏み込むキックのほうがリズムを主導して聞こえます。高域の高いところは少し清潔に思いますが、基本的に後退的でハイハットは少し落ち着いていて、高さはそれほど強調しません。ボーカルの上にさらに高く音を重ねることはあまりなく、ボーカルフォーカスを意識しているようで、ボーカルが高くなるところでは、楽器音が自然と後退するような味付けになっています。

 

 総合すると、この機種の魅力はライブ感のあるパワフルな低域と、ボーカルフォーカスのよいサウンドにありそうです。そのボーカルは少し密度感高めに楽器に囲まれる感じがありますが、奥行きをあまり強調しない感じで楽器とボーカルの分離を強調しすぎず、充実感を出しつつ、それでもボーカルが基本的に聞こえやすいようになっています。音の実体感が意識されている音響で、厚みのある音を聞き込める感じがあり、高域は少しだけ清潔感を出すくらいで主張は強くないので、低域のライブ感や中域の濃密感が抜けずに、しっかり味わえるようになっています。

 一般的に音量が小さいと低域は存在感が薄い傾向にありますが、このイヤホンなら、小さめの音量でも深いところの足踏みが聞こえやすいのは大きな利点です。

 

音質因子評価
音質因子 評価
鮮やかさ
(鮮やか/色味が薄い)
普通。中高域は結構鮮やかに思うが、基本的に低域の黒みが少し強いので、発色はおとなしく聞こえるかも知れない。

鋭さ

(鋭い/鈍い)

やや鈍い。エッジ感は基本的に抑制されている。
明るさ
(明るい/暗い)

やや暗い。中高域は少し明るいが、基本的に低域の支配力が強く、暗め。

派手さ
(派手/地味)
やや地味。低域音が中高域を少しおとなしくさせる感じがある。
硬さ
(硬い/柔らかい)
普通。低域は膨張感は強くない。一方で中高域の硬い感じもそれほど強くない。
尖り
(尖っている/丸みがある)
やや丸みがある。全体像を見ると、マイルド。
穏やかさ
(穏やか/騒々しい)
少し騒々しい。安定感のある音で拡散的ではないが、低域の重量感が少し強いので、それを騒々しいと感じるかも知れない。
力強さ
(力強い/嫋やか)
力強い。パワフル。
豊かさ
(豊か/貧弱)

豊か。音の実体感があり、とくにクラシックでは充分に太く生々しく聞こえるはず。

太さ
(太い/細い)

やや太い。音は根立ち良く太めに聞こえるはず。

手触り
(ざらざら/滑らか)
滑らか。基本的に音は尖りがほとんどなく、マイルド。
粒感
(きめの細かい/粗い)
やや粗い。基本的に繊細よりパワフル。
清潔感
(澄んだ/濁った)

やや濁っている。おとなしい曲では低域音が静寂感を出してくれる場合もあるが、大抵の曲で床面の主張が強く、低域音が中域に滲み出している感じはある。

潤い
(潤いのある/乾いた)
普通。中高域あたりに結構潤い感を感じるが、あまりアタックされてこないので、むしろ地熱感のある低域のホットさに中和されている感じがある。
重さ
(重い/軽い)
重い。基本的に重い低域が支配的。

 

ボーカル因子評価
ボーカル因子 男声 女声
澄んでいるか
(澄んでいる/濁っている)
濁っている 濁っている

明るいか

(明るい/暗い)

やや暗い やや暗い

伸びやかか

(伸びる、突き抜ける/天井感がある)

やや天井感がある やや天井感がある

潤っているか

(しっとりしている/乾いている)

やや乾いている 普通

太いか

(太い/細い)

やや太い やや太い

濃いか

(濃い/薄い)

濃い やや濃い

子音が強調されるか

(目立つ/目立たない)

目立たない 目立たない

 

空間因子評価
空間因子 評価
主に中域の密度
(ぎっしり/スカスカ)
ぎっしり
主に高域の高さ
(抜けが良い/天井感がある)
やや天井感がある
主に低域の深さ
(深掘り感がある/浮き上がりがよい)
深掘り感がある
主に中域の奥行き感
(前進的/後傾的/前傾的/後退的)
やや後傾的
主に低域と中域の横幅
(広い/狭い)
やや狭い
定位感
(頭内的/頭外的)
頭内的
分離感
(拡散的/密集的)
密集的

 

美点
  1. 低域に重量感がある
  2. ライブ感がある
  3. 音に実体感がある
  4. 密度感がある
  5. ボーカルフォーカスが良い
  6. パワフル
欠点
  1. 立体感に欠ける
  2. 音場がやや狭い
  3. ややもっさりして感じられやすい

 

[高音]:高域の高いところは少し後退的で、おとなしめに聞こえる。ボーカルは息に強調がほとんどなく、シンバルの空気感もあまり高さを強調しないが、高域付近は音が落ち着いて清潔に聞こえるので、風通しの良さは少し感じられる。中高域はアタックはあまり強くなく、押し出し感は落ち着いているので、低域から強く伸び上がる感じはないが、低域から自然につながって音が沈みこみながら響いて聞こえる。艶やかさを強く強調する感じではない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:中域は安定的で、低域に向かって安定している印象を受ける。そのため、楽器音はのびやかというよりは根立ちを意識したものに聞こえ、沈み込みが少し強い感じになる。たとえばピアノ音はツヤッとした光沢音を出した後、すぐ黒く沈んでいくような落ち着いた鳴り方で、撥ねる感じが少ない。エレキギターも少し黒みを出し、エッジの伸びやかさは抑えている感じがある。アコースティックギターは沈みの良い黄金色に近い濃い目の深みのある音色になる。

[低音]:100hz~40hzまでやや輪郭の緩い、ボーッとした振動。30hzで沈み、20hzでほぼ無音。ベースは少し黒みが強く、ブンブン感もあり、床面にウンウン鳴動する感じもあるので、暖かみが強めで、地熱を感じる。バスドラキックはドシドシッとした重みのある音で、少し腹にこたえる感じもあるが、それよりは重みが勝り、床面に沈む感じが強く聞こえる。低域弦楽は深く重い黒い音で、ドーンとした重みとゴリッとしたパンチ力が感じられる。深いところで唸る感じがあり、楽器音が下に反響してウンウンしている比較的リアルな床面表現に思える(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音場は基本的に頭内定位的で横幅はあまり広く感じない。奥行きの強調も少ない。全体的にっぎっしりと密度を出してやや密閉的に響かせる感じがあり、フルオーケストラは重厚だが、少し狭い箱で演奏している印象を受けるかも知れない。JAZZなんかは小さなライブハウスで聴いているような臨場感が得られる感じがある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは明らかに胴鳴りと床鳴りの鳴動感が強く、ロックでは震える感覚が生々しく感じられることが多い。スネアの鼓面はやや明るくバシッと清潔な感じがあるが、その音に続いて胴鳴りがドンと響き、床面がブルンと震えるといったような響いている場を意識した音になっている。スネアの鼓面が意外と明るいのでメリハリがあり、スピード感は機敏ではないが、リズムコントロール的には少しディケイが遅いかなくらいの感覚で悪くない。逆に踏み込みでこれくらいの「ため」のようなものがあったほうが気持ちいいという人もいるだろう。重めのバツンバツン。ハイハットはドラムの胴鳴りに対してやや劣位の力関係にあるが、高いところのシーン、シャーンって音は意外と清潔に目立つようになっているので、埋没感はあまりないが、音量を上げないと聞こえづらいところはあるかも知れない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは男女ともに比較的前面に出てきてくれる。ボーカル周りはあまり清潔ではなく、楽器音が近い感じがあるので、曲によってはとくに低域に対して埋没する印象はあるかも知れないが、基本的にはよくフォーカスされる。色味も濃いめで、息感にはほとんど強調はなく、子音も尖ることはまずない。普段かなりツ音が尖ると思う音源でも滑らかに聞こえる感じがあるだろう。中域で甘味をしっかり出す感じがあり、男女ともに少し大人びて聞こえるだろう。高域音がおとなしめなので、女声ボーカルは大抵音楽構成上の一番高い位置に近いところで聞こえやすく、埋没感は少ないはず。

 

【4】官能性「パワフルでライブ感に溢れた音」

早見沙織「dis-」(vs Mpow M5)

dis-

dis-

【GRANBEATで鑑賞】かなり床面にドシドシとした重量感が出て、その重みの支配するシックな空間の中でボーカルがちょっと大人びた声色で聞こえます。金管音は渋く、適度に沈みながら滞留するように聞こえ、この曲の中高域以上のガチャガチャしやすい部分は適度に音数が減って緻密さを強調しすぎないように整理されつつ、高域で少し清潔感を出すので、一番上は風通しが良い印象を受けます。ボーカルは高域に向かっては自然に減衰して遠ざかる感じがあり、全体的に太く力強く、子音や息は尖らず滑らかです。息だけはわずかに伸びている感じがありますが、それも透明でスーハー露骨に息感を出す感じはありません。

 

 この曲をMpow M5と聞き比べて見ると、やはり重厚感の違いは明らかです。M5の床面は浅く、スピード感はありますが、パサパサした感じがあってなんとなくデジタル的で、現実味に欠けます。中高域のアタックが増し、押し出しはよくなっており、とくにボーカルはのびやかさが増して、元気になっていますが、相応に中高域もガチャガチャ感が増している印象があります。ややデジタル音がパシャパシャするようなうるさい感じはあり、ドライでかっこいいですが、M7の音を聴いた後だと、どことなく軽薄です。

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 最終的には中高域のアタックを取るか低域の重厚感を取るかということになりますが、あくまで個人的な感想で言えば、M7の大人びた、適度に音数をセーブした聴かせ方の方が、この曲の少し悟った諦観のある雰囲気にはふさわしい気がします。出だしの静寂感もM7のほうがビシッと決まっていて、かっこいい気がしますね。

 


(神のみぞ知るセカイ)キャラクター・カバーALBUM2~選曲:若木民喜 (初回限定盤)

 

ロザリーナ「百億光年」(vs Hiyoo A8-C5)

百億光年

百億光年

【KANNで鑑賞】この曲はかなり低域が暖かみと重み、深みを出して床面も鳴動させて聴かせてくれます。メロウでややゆったりしたリズム感もこのイヤホンとの相性がよく、聴き急がせる感じなく、むしろどっしりと音を沈みこませて聴かせてくれます。元々濃い目のボーカルですが、このイヤホンはしっかりと太く力強く聴かせてくれ、周囲の楽器音も根立ちが良く色味がしっかりしており、下で響く感じがあるので実体感に優れ、充実感があります。低域が少し強めで中域を若干溺れさせている感じがあるのが好みを分けるかも知れませんが、こういうしっとり系の曲はかなり満足して聴けるのではないでしょうか。

 

 さて同じようにメロウな音質を持っているHiyoo A8-C5と聞き比べてみます。まず同じく落ち着いた中高域と深い低域を持っていると言っても、そのパワーバランスが全く異なっていることに気づくでしょう。明らかにMpow M7のほうが低域の存在感が強く、音楽全体を支配していますが、A8-C5の低域は中高域がメインで低域はどちらかというと下支えの役に回っているようです。そのため、A8-C5のほうが中高域がよりわかりやすく響く感じで味わいやすい感覚がありますが、一方で音の沈みこみはM7のほうがよく、静寂感はM7のほうが勝り、重厚感もあって迫力は上です。また低域音だけに注目してみると、A8-C5の低域はM7に比べてもうちょっと厚みを出していて、厚ぼったい感じがわずかに勝り、M7よりは床面に響いていないのでライブ感に欠けると思うかも知れません。もちろんブンブンうるさくないという意味で逆の評価もありえます。

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 両者の音は小音量ではそれほど差を感じないと思いますが、音量を大きくしていくと、M7のほうがライブ感があって空間の静寂感も強く、コントラストに勝っている印象を受け、締まっている感じがするので、この曲の場合、私はM7の音の方が好きです。

 


百億光年(期間生産限定盤)(特典なし)

 

佐渡裕指揮、シエナ・ウインド・オーケストラ「Tarkus - Eruption」(vs SoundPEATS Truengine SE)

タルカス(キース・エマーソン&グレッグ・レイク)-吉松隆の管弦楽版に基づく吹奏楽アレンジ版[編曲:挾間美帆]~噴火

タルカス(キース・エマーソン&グレッグ・レイク)-吉松隆の管弦楽版に基づく吹奏楽アレンジ版[編曲:挾間美帆]~噴火

【Hiby R6 Proで鑑賞】さて、賛否両論ありそうなのがクラシック音楽です。低域の重厚感が素晴らしく、リアルな楽器音の床面反響を感じさせて深みのある音を実現してる反面、高域は明らかに暗く、弦楽や管楽が伸びきらない印象は多いかも知れません。かなり生々しい響きの雰囲気があるのですが、一方で音場は少し箱が狭く、フルオーケストラもホールよりはもうちょっと狭い場所で演奏している印象を受けるかも知れません。臨場感がある音ではあり、迫力も感じるのでこの価格の完全ワイヤレスではなかなか味わえないであろうパワフルサウンドではあります。

 

 さて、この曲を同じようにパワフルな表現力を持っているSoundPEATS Truengine SEと聴き比べてみます。まず低域ですが、同じく床面に重厚感がありますが、Truengineの床面の部屋鳴りはクリアで、あまり鳴動を強調しないので、やや音の響きの実体感には欠けるかも知れませんが、見通しは良く聞こえます。またTruengineはデュアルドライバーのせいか高域もより緻密で手がかりが多く、粒立ちはよく聞こえるでしょう。そのためM7では若干欠点となる高域で伸びきらない感じも同じようにありますが、より少なく感じられ、バランス良く聞こえると思われます。何より空間の清潔感はTruengine SEのほうが上です。弦楽のボーイングの筋立ちや金管の粒立ち感も多く感じられるでしょう。

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 ぶっちゃけると、Truengine SEの音はM7に比べると少しモニター的に聞こえるので、私の好みはクラシックの場合、M7くらい床面が震えてくれる方が好きなんですが、甲乙付けがたい感じがあり、どちらかといえばバランスが良く解像度が高く感じられるのはTruengine SEのほうと思われます。たとえばシンバルのチッチッって音がよく聞こえるので、この曲のスピード感みたいなのはわかりやすく、楽しみやすいと思われます。

 


タルカス

 

【5】総評「低域が好きならM5よりこちら」

 低域のパワフルさが魅力的なイヤホンです。その低域も厚ぼったい感じでなく、重みと深みのあるライブ感のある音で、なかなか味わい深いと思います。通信品質的にも安定度はそれなりに高く、スペックも充分で、防水性能が高めなので使い勝手も良いと思われます。

 この商品をレビューしたきっかけはツイッターで不良品を引いてしまった人からのレビュー依頼でした。一定の不良品率はあるようですが、この方もおっしゃっているように通信品質はかなり良好だと思われますので、個人的にはおすすめできると思います。

 

まとめ
  • ライブ感のある低域
  • 充実感があり、ボーカルフォーカスも良い
  • やや音場は狭い

 

Mpow M7

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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