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【ANC搭載ワイヤレスヘッドホン OneAudio A10 レビュー】A9より低域が少し強く、中域のまろみとコクをより重視しているようなどっしりサウンド。ノイキャン性能はA9よりカジュアル・通勤向き。おすすめ

ヘッドライン

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OneAudio A10

OneAudio A10

【Bluetooth5.0 PD急速充電】ノイズキャンセリング ヘッドホン Bluetooth 40時間 CVC8.0 有線 ワイヤレス マイク内蔵 折りたたみ A10

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「装着感は良い。通信品質は価格帯では標準的な品質」

おすすめ度*1

OneAudio A10

ASIN

B07PQCMWFM

スペック・評価
連続再生時間/最大再生時間 40h(ANC OFF)/25h(ANC ON)/80h(ANCのみ)
Bluetoothバージョン 5.0
対応ワイヤレスコーデック AAC/SBC
防水性能

たぶんなし

音質傾向

パワフル、ズドン、どっしり、濃厚、ズンドコ

 ほぼ一日付けて試したが、装着感は比較的良好。遮音性はヘッドホンとしてはそこそこ。

 ANC搭載機種だが、同じOneAudioのA9に比べるとノイキャンは少し低めで、カジュアルになっている。具体的には電車や自動車の走行音にある低域のゴーッって音はかなりカットされ、背景の静寂感も増し、周囲の声などはむしろ聞き取りやすくなる。

 A9は結構強めのノイキャンで、静穏性を求めるならA9だが、通勤ならむしろA10が向きそう。駅のアナウンスなどをはっきり聴かせてくれるようなノイキャン。

 精度的にはやはりA9には劣るので、ときどきノイズが入る。たぶんチップがうまくマイク音声を処理できていないのだと思う。A9でこの手のノイズはまずない。

 

 対応コーデックはAAC/SBC。ONKYO GRANBEATHiby R6 Proで交互に繋ぎながら接続品質を見てみたが、人通りの多い秋葉原の街中なんかでは途切れたが、基本的には安定している。

 

テスト環境

 今回のテストはHiby R6 ProとONKYO GRANBEAT、SONY NW-A55で行っている。

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【2】外観・インターフェース・付属品「インターフェースはタッチ式」

 付属品は充電ケーブル(Type-C)、専用充電ケース、説明書。インターフェースは物理式。 

 

OneAudio A10OneAudio A10

 

【3】音質「A9より重厚でドラムがドンドン重く広がるパワフルサウンド」

 NW-A55にA9とA10両方を繋いで聞き比べてみたが、A10はA9より重低域近くの音がかなりパワフルに聞こえるバランスになっている。そのせいかA10を聴いた後でA9を聴くと、ややすっきりとした開放的な音響に聞こえ、とくに女声ボーカルはA10に比べて上に伸びていく感じがある。A10は低域が重く、中域ももう少し太くコクを感じられる感じで、総じて色味自体はそれほど変わらず、ニュートラル系か少しクールくらいに聞こえる。

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美点
  1. 低域がパワフル
  2. 音に厚みがあり、中域に少し濃厚感がある
  3. 音場もほどよく広く、やや開放的
  4. 中高域に適度なディテール感がある
欠点
  1. 低域がかなり目立つので、人によっては圧迫感を感じるかも知れない
  2. 高域の抜けが良いとは言えない

 

[高音]:A9も高域の広がりはそれほど強い感じではなかったが、こちらは低域が強まったせいか、さらに一段高域がおとなしめになる傾向がある。A9同様中高域にディテールが結構丁寧に出て、シャリシャリ感やカンカンするシンバルの音はきれいに出るが、低域が支配力強めなので、やや弱々しいバランスに感じるかも知れない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、菅野よう子「Power Of the Light」でテスト)

[中音]:低域のパワフル感が影響するのか、A9に比べると低域でやや色味が濃い印象を受ける。ただしズンズンブンブンしやすい重低音の影響を受けやすいところはあり、コクは感じられても、音のツヤは若干弱くなるような感じを受ける可能性はある。ややまろやかに少しぼーっとするところはあり、曲によっては中低域の膨らみで暖かみが強めに感じられる。A9の比較的清潔な中域に比べると、まろやかさとコクが増しているため、ボーカルの甘味やピアノの深みは少し強い。

[低音]:100hz~40hzまで厚みがあるが少しおとなしい振動。30hzで沈み、20hzでもほぼ無音。振動自体の印象はA9に似ている。A9に比べて中低域と重低域の境目あたりでパワフルに重量感を出す調整になっており、ベースは濃く、キックも重く、沈み込みは強く感じられる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音質的には中低域から重低域のあたりと中高域に強調があるような、ドンシャリ的構造を感じるが、バランス的にはピラミッドのように底辺が広くなって重みと深みを感じさせる音響になっている(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:キックが重いバランスになっており、ドンドン目立つ。タムは粘りがあり、バリバリとした感じだが、バスドラの支配力強め。重めのバズンバズン。ハイハットはドラムに比べてやや弱いバランスで聞こえる。チンチンしたあたりが一番強調されている感じがある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはそれほど前面に出てこない。男声ボーカルは低域に近く、ドラムが強いロックではやや埋没しやすい。女声ボーカルも少し太めにやや濃い感じがある。子音に強調はほとんどなく、コクが強め。

 

【4】官能性「ベースラインとキックがパワフルに感じられるので、重厚にロックやダンスを楽しみたい人に向くし、ポップスではより暖かみが感じられる」

水瀬いのり「三月と群青」

三月と群青

三月と群青

【SONY NW-A55で鑑賞】この曲をA9と聞き比べて見ると、A10はドラムのキックが強いので、ドスドスパワフルに聞こえ、力強い感じがある一方、とくに小音量ではボーカルが篭もりやすい印象を受ける。ボーカルは少しふっくら中域で甘味が出てコクが強い感じに聞こえる。音場全体の印象もA9に比べて少しウォーム。低域の支配力が強いので、きれいに中高域を味わうために多少音量を必要とする感じはあるが、どっしりとした重厚感のあるサウンドは説得力がある。

 


BLUE COMPASS【初回限定盤】

 

坂本英城「プレカトゥスの天秤」

プレカトゥスの天秤

プレカトゥスの天秤

【ONKYO GRANBEATで鑑賞】低域に充分な重厚感があるので、オーケストラはかなり厚みがあり、ホールで聴いているような鳴動感がある。また弦楽や木管もやや濃いめにまろみのある感じで聞こえる。音の根立ちも感じられる。音場は少しもやもやした熱気は出ており、清潔感は少し足りないかも知れないが、一方でそれがホールの空気感として感じられるところがある。

 


プレカトゥスの天秤 Original Soundtrack

 

大塚愛「プラネタリウム」

プラネタリウム

プラネタリウム

【ONKYO GRANBEATで鑑賞】ベースのブーム感がかなりきれいに出るので、深みのある音響になっている。人によっては少し重たく感じるかも知れないくらい。ただスピーカーで聴いているかのような部屋鳴り感あるいはライブ感がある。ピアノも少しコクが強く濃いめで。ボーカルはちょっと乾燥して聞こえる。クライマックスの花火の演出音が本当にズドンときて迫力がある。

 


プラネタリウム

 

ハート♡インベーダー「好感Win-Win無条件」

好感Win-Win無条件

好感Win-Win無条件

【Hiby R6 Proで鑑賞】かなり低域ズンドコするんで、人によってはたぶん篭もった印象を受ける人もいるはずで、ボーカルが埋没しやすいところはあり、もっさり感が出やすい。音の温度感もウォームに寄っている気がする。しかし、優しくコクのある音で低域が重厚なのでライブ感もあり、まろやかさも強くて人によってはすごく楽しめるサウンドかもしれない。ボーカルはコクが強く、ふっくら甘めでほっこりしたじゃがいものような感じである。

 


好感Win-Win無条件(初回限定盤)(DVD付)

 

【5】総評「低域好きをかなり満足させてくれるANC機」

 かなり重厚感が強めでどっしりした音響になっている。低域が好きな人にはコスパの良いANC機としてかなりおすすめできる。一方で低域がブンブンズンドコ主張しやすいので、低域が苦手な人にはややしつこめの音である。どちらにせよ低域支配力はやや強く、曲によってはもっさりしやすい。

 ロックにパワフルさを求める人とか、ダンスで床面重視の人、ポップスに暖かみが欲しい人に向く。またクラシックは詳しくないので少し自信がないが、個人的にはフルオーケストラのクラシックはかなり説得力がある気がする。

 

OneAudio A10

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【Bluetooth5.0 PD急速充電】ノイズキャンセリング ヘッドホン Bluetooth 40時間 CVC8.0 有線 ワイヤレス マイク内蔵 折りたたみ A10

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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