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【完全ワイヤレスイヤホン QCY T5 フラッシュレビュー】これは率直に言って見逃すべきでない機種。みずみずしいフラットに近いU字型サウンドを持つ

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QCY T5

QCY T5

【最新型】QCY T5 ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.0 完全ワイヤレス ブルートゥース イヤホン bluetooth イヤホン ワイヤレス ヘッドホン イヤホン 両耳 片耳 タッチ型 高音質 カナル型 マイク付き 通話 ノイズキャンセリング 防水 長時間 スマホ iPhone Android 対応 ブラック QCY-T5BK

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回はQCY T5を取り上げます。QCYは東莞市和楽電子有限公司のイヤホンブランドで2009年に設立されました。2017年に日本での窓口となるMIRISE株式会社を設立しています。 

mirise-inc.jp

 

 QCYは先進的な開発型オーディオメーカーであり、 XiaomiやSoundPEATS、AUKEYなどのOEM/ODMを請け負っていると思われます。よく知りませんが、Xiaomiの関連企業であるとも言われています。HAYLOUなどとも近しい関係かも知れません。

 さて、QCY T5は5000円くらいの予算で完全ワイヤレスイヤホンの購入を検討している場合、個人的に是非おすすめしたい機種の一つです。非常に潤い感のあるフラットに近い音を実現しており、比較的万能にどんな音楽にも適応します。後述するようにAUKEY EP-T21とは非常に音質が近く、おそらく搭載チップの違い程度の差しか無いと思われます。

www.ear-phone-review.com

 

低遅延のゲームモードを搭載

 なお、この機種は低遅延を実現するゲームモードを搭載しています。私は興味がないので割愛します。

 いつもお世話になっているBLINKYさんがこの点について詳しく解説してくれていますので、引用します。

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 連続/最大再生時間:4h/20h
  • 防水性能:IP65
  • 対応コーデック:AAC/SBC

 

パッケージ

 内容物はイヤホン本体と、S/M/Lのイヤーピース、マニュアル、充電ケーブル(Micro-B)などです。パッケージ内容はこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては標準的です。

 

QCY T5

QCY T5

QCY T5

 

装着サンプル

 私の場合、フィット感は良好です。アンテナが伸びているいわゆる「うどん型」をしています。頭を振ってもイヤホンが吹っ飛んだりしません。

QCY T5

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QCY T5

 

接続品質

 おそらく標準以上くらいです。人混みに行ってないのでわかりませんが、家庭内では良好です。距離耐性も優秀らしく、5m離れてもシームレスにつながって乱れはありません。ただし遮蔽物があると通信が乱れます。

 なおHiby R6 Pro(Android OS)でAAC接続を確認しました。

www.ear-phone-review.com

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

www.phileweb.com

 

周波数特性

 順に左右別、左右平均、左右別(自由音場補正済み)、左右平均(自由音場補正済み)です。このイヤホンの場合、測定には標準イヤーピースのMサイズを使いました。

QCY T5

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  かなり穏やかなU字でフラットに近いサウンドシグネチャーを持ち、万能に音楽を楽しめるサウンド設計になっています。中域がしっかりしており、音にみずみずしさがあるのが特徴です。低域は比較的自然なカーブを描いていて床鳴り感もありますが、ベースとドラムの音のぶつかりを避けるわずかな配慮も見られ、比較的明瞭なレイヤリングを持っています。また低域と中域のバランスが良いので曇る感じもないでしょう。やや明るめのサウンドで高域に向かっての風通しも良く、透明感も充分です。ボーカルも非常に魅力的に聞こえるでしょう。子音の尖りもありません。ボーカルはフルボディに近いですが、私にとってはわずかに明るい傾向があるためにコクの点では物足りないと思う可能性はあります。

 

 私には不満がないですが、もしドライな音が好みならEQで1khzを下げましょう。また音に、もっと甘味がほしい場合は8khzを適度に下げ、16khzを大胆にカットしましょう。よりノスタルジックな音になります。

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはKANN CUBEを用いています。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

AUKEY EP-T21との比較

 明らかに出自の上で兄弟の関係にあると思われるAUKEY EP-T21との比較です。

 

外観

 ロゴや技適番号などの情報表示部分以外、外観に差はありません。

QCY T5 vs AUKEY EP-T21

QCY T5 vs AUKEY EP-T21

 

音質

 下はQCY T5AUKEY EP-T21Aipower KSOUND EP-K01の周波数特性の比較です。一見して明らかなように、この3機種はサウンドシグネチャー上も極めて近い類縁関係にあることが示唆されており、最も低域が持ち上げられている特徴的なシグネチャーを持つEP-K01はともかく、QCY T5とAUKEY EP-T21はある程度代替可能です。

 あくまで得られた周波数特性グラフを眺めれば、QCY T5とAUKEY EP-T21の違いは前者がわずかに明るく爽やかなサウンドを持っており、よりデジタル的に聞こえる可能性があります。後者はわずかに甘味があり、中域が濃く聞こえる可能性があるかもしれません。しかし測定誤差の範囲で実質上違いがないと言えます。

 なおQCY T5のグラフが上に挙げたものと異なっていますが、これは条件を共通にするため、イヤーピースを交換したせいです。

www.ear-phone-review.com

 

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総評

 みずみずしく明るいフラットに近いサウンドを持っており、万能です。とりあえず5000円くらいで音質的に満足できる完全ワイヤレスイヤホンを探しているなら、これを選んでおけばあまり不満がないだろうということは言えます。音質的にはかなりの万能機です。代替候補としては音質的にほとんど違いがないAUKEY EP-T21を選んでもよいです。

 スペックやビルドクオリティ的には価格帯では標準かやや古くさい機種です。USB充電端子がMicro-Bというのは前時代的です。接続品質は悪くありません。

 

 

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