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【ハイレゾ対応イヤホン SIMGOT MT3 Pro レビュー】レトロでノスタルジックな、暖かい甘みのある音がする。おすすめ

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SIMGOT MT3 Pro

SIMGOT MT3 Pro

インイヤーモニターヘッドフォン、イヤモニ型、ダイナミックドライバーを備えたSIMGOT MT3 PRO 高精度IEMイヤホン、HiFiイヤフォンデザイン、Hi-Res IEM 高遮音性 ダイナミック型 スマートフォンに対応 (ピンク)

 

 

【1】装着感/遮音性/通信品質「透明感のあるデザイン。軽量で付け心地はよい」

おすすめ度*1

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ASIN
B083YXJVYX
スペック・評価
再生周波数帯域 15~40000Hz
インピーダンス 18Ω
感度 108dB
ドライバー

1ドライバー(10mm高磁気複合ダイナミックドライバー)

音質傾向

レトロ、ノスタルジック、じんわり、潤い感がある、濃厚感がある、懐かしい音、解像度を抑えている、音場は狭い、ボーカルフォーカスが良い、甘みがある

 SIMGOT MT3 Proの外観デザインには、最近のSIMGOT製品に共通している、透明プラスチックとメタリックデザインの融合が見られます。厚みは少し多めの気がしますが、耳への収まりも良く、遮音性は良好です。

 

テスト環境

 今回のテストはSOUNDAWARE M2ProFiiO M15Hiby R6 PROGalaxy A30ONKYO GRANBEATで行っています。ゲイン設定は基本的に「低」設定です。

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【2】外観・インターフェース・付属品「2pinリケーブル可能です。」

 付属品はイヤーピースの替え、キャリングケースです。ケーブル端子は2pinです。イヤーピースは2種類付属しており、バランスタイプと高域強調タイプが付属します。

 

 

【3】音質「温かみのあるマイルドな、アナログ的レトロサウンド」

周波数特性イメージ(試験運用中)

※周波数特性イメージはあくまでレビューの便宜上、個人的に周波数分布のだいたいのイメージを掴むための参考情報で、測定方法も測定されたデータも非常にアバウトで厳密な信頼性や正確性に欠けます*2

 

音質インプレッション

 今回は標準イヤピの中で、バランスタイプのLサイズを使ってレビューします。

 このイヤホンのインピーダンスは18Ωで、一般的なスマホでは鳴らすのに支障はありません。手持ちのGalaxy A30で聴いてみましたが、とくに不足感はありません。

 

 では早速、メインのテスト機のGRANBEATにつないで音を聴いてみます。すぐ気づくのは、高域が閉じていて、音場全体がほのかにセピア色に色づいているような、温度感のあるレトロ風のサウンドです。ギターかかなり暖かく、ジュワジュワしていて、色づきは濃いですがエッジの刺々しさはなく、穏和です。JAZZギター風味の甘く太いサウンドを感じます。ピアノ音も角が取れていて、芯はしっかりしていますが、明るさは抑えられており、沈み込みが良く、豊かです。ボーカルも太く温かみがあって、甘味が強く、のびやかではありません。どこかレトロな懐かしい色づきのあるサウンドです。

 

 個人的にまろやかで甘味のある音色を持つピアノが、Bill Evansの落ち着いたJAZZピアノ曲なんかにマッチしているように思え、かなりの相性の良さを感じますが、ここは花澤香菜「ざらざら」を聴いてみましょう。まずボーカルの甘味はほぼ最大限表現されます。ほっこりした暖かみのある声色で吐息も甘く、息は少し伸びますが、子音に尖りはありません。非常に柔らかく輪郭は綿毛のようです。レトロにじんわりした響きを持つギターにも耳を傾けてみましょう。適度な濃厚感を出して、ほんわかしています。ハイハットは静かに少しだけ風通しを感じさせますが、温もり感を邪魔しないように基本的には沈黙しています。低域ドラムには穏和な膨らみがあり、適度にアタックの手応えを感じさせつつ、ポポンと暖かく膨らみます。懐かしい情緒に溢れたノスタルジックな音で、現代的ではありませんが、とてもじんわりと沁み入る音楽です。

ざらざら

ざらざら

 

 趣向を変えてAimerの「眠りの森」のような曲を聴いてみましょう。ほの明るい、ほっこりした雰囲気の中で音楽が聞こえるので、ハイファイ感はありません。どこか古くさい、レトロな雰囲気があり、メルヘンな味があります。ピアノはみずみずしいですが、明るさを抑えていて、どこかセピア色のおとなしい音色です。ボーカルは温度感があり、少し濃厚で、息の震えに甘い温度が乗って官能的に聞こえます。ベース音は暖かく、太く、穏和な厚みがあって、重厚というよりは濃厚です。どこかぼんやりした雰囲気がありますが、それが古い映画フィルムのようなレトロな音響を感じさせてくれます。

眠りの森

眠りの森

 

 個人的にこのイヤホンで聴く、とっておきの曲の1つをご紹介しましょう。ROUND TABLE feat. Nino「夏待ち」です。このイヤホンの美しい、懐かしさのある甘酸っぱいギター表現、ゆるく朗らかな弦楽、苦甘いボーカル表現、穏和で温かみのあるドラムが最高にノスタルジックな雰囲気を出してくれます。何もかもが活き活きとしていて、それでいて、どこかぼんやりと遠い、そんな暖かいサウンドがあります。LPレコードで聴くようなサウンドです。

夏待ち

夏待ち

 

 ほかに小田和正「たしかなこと」とか「まっ白」とか、Nulbarich「Sweet and Sour」、ヨルシカ「パレード」、ずっと真夜中でいいのに。「秒針を噛む」とか、適度な暖かみのある解像感を抑えた風味のある音でマイルドに楽しめるので、個人的にはこのイヤホンで聴くのが好きです。

Sweet and Sour

Sweet and Sour

 

低域

 エレキベースは少しボンボンするような暖かみが強く、やや濃厚で厚みもある音です。かなり熱量が高いですが、優しい感じのある音で、ブーミーな感じです。バスドラキックはもう少し幅のある重いキックですが、ドシドシ床鳴りをしっかり響かせるので、存在感が緩い感じはなく、厚いベースラインに埋没しません。量感は充分にあります。厚みはありますが、膨らみは抑えられており、浮き上がりは強くなりすぎないよう調整されています。低域弦楽も濃厚で重みもありますが、暖かみのある、ボンボンしたサウンドで重くなりすぎません。この温かみのあるほどよく穏和な低域が基本的にはレトロな風味を作り出す要因の1つになっています。

 

中域

  エレキギターサウンドは少しマッチョな雰囲気がありますが、中高域で鮮やかに濃く色づくので、潤い感もあり、エッジの立ちも悪くなく、暖かみのあるサウンドを演出します。どちらかというと根立ちが良い重厚系の味わいになります。アコースティックギターには粒立ち感が充分にあり、アルペジオも美しく、一般にアコースティックな曲での色づきは満足できるはずです。ピアノは量感と暖かみがあるサウンドで潤い感があり、まろやかで芯の太い音です。

 

高域

 中高域でアタックが少し強調されますが、高域のピークは早く、比較的マイルドに減衰します。そのため、高域は開放的ではなく閉じており、中域の濃厚感を閉じ込めて聴かせます。ハイハットは地味めで穂先の強調はあまりなく、わずかに風通しの味付けを感じさせますが、突き抜け感はありません。

 

ボーカル

 ボーカルは暖かみがあり、ふっくらしてほっこりした甘味があります。吐息は甘く、のびやかさは抑えめで少し暗いかもしれませんが、息だけは少し伸びます。太さはしっかりしていますが、どことなくエレジーな雰囲気があり、少し儚げで古風な味を感じさせるノスタルジックな声色です。

 

音場

 音場は開放的ではありません。音は全体的に親密で、少し頭内的で、幅は耳の横幅くらいかそれより内側かも知れません。分析的な雰囲気でないことは確かです。

 

全体印象

 温かみのあるノスタルジックなレトロ感のあるサウンドです。全体的に音が親密で温かみがあり、解像度的にはぼんやりして聞こえる感じがあります。どことなく古ぼけた、レトロな雰囲気がある音で昭和の風情があり、「三丁目の夕日」的な世界観が好きなら、かなりハマってしまうかも知れません。あるいは文明開化の音がするかも知れませんね。羊毛とおはな「世界は踊るよ、君と。」のような曲を聴くと、レンガ造りとガス燈の街並みを感じるほどです。

 

音質因子評価
音質因子 評価
鮮やかさ
(鮮やか/色味が薄い)

鮮やか。基本的に濃厚。

鋭さ

(鋭い/鈍い)

やや鈍い。音は柔らかみがあり、温かみがある。
明るさ
(明るい/暗い)
普通。高域は暗く、低域は温かみがあって温和な自然光くらいのサウンド。
派手さ
(派手/地味)
普通。音数は多くなく、きつさのないサウンドだが、色づきは良いので地味ではない。
硬さ
(硬い/柔らかい)
少し柔らかい。音は基本的に甘味があってマイルド。
尖り
(尖っている/丸みがある)
やや丸みがある。エッジはあまり強調されない。
穏やかさ
(穏やか/騒々しい)
やや穏やか。温和な雰囲気がある。
力強さ
(力強い/嫋やか)

やや力強い。音に太さ、厚み、重みが適度にあり、アタックも適度になるので、ややマッチョなサウンド。

豊かさ
(豊か/貧弱)

豊か。豊潤といった感じで濃厚感がある。

太さ
(太い/細い)
太い。音はかなり太め。
手触り
(ざらざら/滑らか)
滑らか。音はマイルド。
粒感
(きめの細かい/粗い)
普通。中高域でギターなどに粒立ち感はあるが、高域のハイハットなどはおとなしめ。
清潔感
(澄んだ/濁った)

濁っている。音場は基本的に色づいている。

潤い
(潤いのある/乾いた)
潤いのある。音には潤い感がある。
重さ
(重い/軽い)
やや重い。重すぎないが、胴には肉付きがあって体重を感じる。

 

ボーカル因子評価
ボーカル因子 男声 女声
澄んでいるか
(澄んでいる/濁っている)
濁っている 濁っている

明るいか

(明るい/暗い)

やや暗い やや暗い

伸びやかか

(伸びる、突き抜ける/天井感がある)

普通 やや天井感がある

潤っているか

(しっとりしている/乾いている)

しっとりしている しっとりしている

太いか

(太い/細い)

太い 太い

濃いか

(濃い/薄い)

濃い 濃い

子音が強調されるか

(目立つ/目立たない)

目立たない 目立たない

 

空間因子評価
空間因子 評価
主に中域の密度
(ぎっしり/スカスカ)
ややぎっしり
主に高域の高さ
(抜けが良い/天井感がある)
天井感がある
主に低域の深さ
(深掘り感がある/浮き上がりがよい)
深掘り感がある
主に中域の奥行き感
(前進的/後傾的/前傾的/後退的)
やや前傾的
主に低域と中域の横幅
(広い/狭い)
やや狭い
定位感
(頭内的/頭外的)
頭内的
分離感
(拡散的/密集的)
密集的

 

美点
  1. 太い音
  2. 熱気がある
  3. 充実感がある
  4. 濃厚感がある
  5. レトロな雰囲気
  6. 温和
  7. 芯のあるサウンド
  8. 潤い感がある
欠点
  1. 音場が狭い
  2. 解像感が高くない
  3. もっさりしやすい

 

音質特性(サウンドシグネチャー)
[高域]
  • 抜けの高さ*3:C
  • 金属光沢感:B
  • クラッシュ:C
  • アタック:B
  • ツヤ:A
  • ディテール:B
Hint

 高域は基本的に閉じており、あまりディテールがありません。基本的に中域の濃厚感と甘味を出すために開放感が抑制されています。

 

[中域]
  • 甘味:A
  • 広がり:A
  • 濃厚感:A
  • コク:A
  • 太さ:A
  • ディテール:A
Hint

 中域は甘味と温かみがあり、色づきもあり、音も太く、芯があって広がりも良いです。濃厚で包み込んでくるサウンドです。

 

[低域]
  • 深さ:A
  • 重さ:A
  • パンチ:B
  • 厚み:A
  • 熱気:A
  • 鳴動:A
  • ディテール:A
Hint

 低域は少しブーミーに思えるかも知れません。少しだけぼんやりして暖かみが強く、温和です。エレキベースやエレキギターに暖かみのあるじんわり感を求める人には楽しめる味付けです。浮き上がりも少しありますが、やや鈍重で躍動感はそれほど強くありません。

 

[解像度・立体感]
  • 音場評価*4:C
  • 分解能*5:C
  • 音像明瞭性*6:B
  • 明るさ:B
  • 聴き心地:A
Hint

 音場が広いイヤホンではありません。また少なくとも分離感が高いイヤホンではないので、一般に音はボンヤリして感じられるはずなので、解像度が高いとも言えないでしょう。眠たい音かもしれません。しかし聴き心地はマイルドで充分に浸れます。分析的に聴くのではなく、味わい深い風味で楽しむ系統の音です。

 

[パーカッション・リズム]
  • ドラムの雰囲気:重厚で重い。やや膨らみつつ、少し濁った感じのある、重みのあるバズンバズン。
  • ハイハットの雰囲気:色づきは少しあるが、マイルドでエッジはあまりなく、中域を邪魔しない落ち着いたサウンド。芯は結構しっかり聞こえるが穂先は高くない。
  • 弾け:C
  • 粘り:B
  • 重み:A
  • 濃さ:A
  • スピード感:B
Hint

 パーカッションは一般に温和です。ボーカルやギターの濃い音に比べて、中高域で落ち着いており、どちらかといえば重みを重視した暖かみを感じさせる音です。やや安定的に聞こえるでしょう。

 

[ボーカル傾向]
  • 甘味:A
  • 媚び:B
  • ボディ:A
  • コク:A
  • 息感*7:B
  • 子音*8:C
Hint

 ボーカルの甘味は充分でとくに女声ボーカルは柔らかみがあって、存在感を感じさせながら、息は少し伸びて後味爽やかなところがあります。媚びやのびやかさは相対的に抑えめではあり、少し落ち着いていますが、甘い吐息に大人びた色気があります。

 

【4】官能性「ノスタルジックな曲にめっぽう強い」

東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」(vs TRI-Audio Tri-i4)

東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」

東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」

【FiiO M15(Pure Music Mode)で鑑賞】こういう温かみのある、ノスタルジックな雰囲気の曲はかなり楽しめる雰囲気があります。どこか甘味があって、適度な地味さのありながら、吐息にたっぷりとした温度が乗っているボーカルはうまく、のびやかな感じは抑えているので、ハキハキした元気な感じがないのが、少し儚げで囁きかけるような声色には耳をくすぐるところもあり、美しく聞こえます。しっとりした味わいもあって、楽器音も広がりよく、落ち着きがあって情緒的です。ボーカルを中心に引き立たせながら、みずみずしく、豊かな深みのある音楽が解像感を出し過ぎない、ちょっとレトロな雰囲気で聞こえてきます。それがそこはかとなく感傷的な香りを纏っており、歌詞が歌い上げる切々とした想いにリアリティを加えています。

 

 さて、同じように温かみのあるサウンドを持っているTRI Audio Tri-i4と聞き比べてみます。明らかに輪郭がはっきりしており、解像度が高く感じられるのはTri-i4のほうです。穏やかな雰囲気を大切にしつつ、少し明るくのびやかな感じもあり、雰囲気は良いように思えます。しかし、MT3 Proの真心の篭もった純真なボーカル表現を聞いた後だと、Tri-i4のボーカルに媚びたキャピキャピしたような甘味がかすかにあるのが気になってしょうがありません。ほんのわずかではありますが、鼻にかかった「ぶりっ子(死語)」のような媚びた感じがあって、清潔感に欠けます。楽器音もより明るくのびやかですが、はっきり言って、この曲に存在するセピア色の温かみのある雰囲気を少し破壊しているようです。

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 この曲に関する限り、差はほんのわずかかもしれませんが、個人的にはMT3 Proのほうがはるかに素晴らしい雰囲気を感じます。MT3 Proの本当にノスタルジックな音楽を聞いたあとだと、Tri-i4の音にある、解像感を不必要に意識した感じや、媚びた感じが鼻についてしまい、むしろ雰囲気が似ているだけになおさら違いがわかりやすく、興ざめを感じてしまうところがあります。

 


Hello Alone -Yui Ballade-

 

辛島美登里「笑顔を探して」(vs Fender NINE)

辛島美登里「笑顔を探して」

辛島美登里「笑顔を探して」

【SOUNDAWARE M2Proで鑑賞】この曲も高域が閉じているので、静寂した雰囲気の中で、しっかりと太く色づきよく音が聞こえてきます。女声ボーカルの存在感はしっかりしており、甘味をふんだんに出しながらまっすぐ聞こえてきますが、のびやかさは適度に抑えられていて、息だけが少し伸びる感覚があり、元気な感じは少し足りないので、どことなく儚げです。それがしっとりしたノスタルジックな味わいをもたらしており、楽器音も適度に暖かく、高く抜けていかないので、音に甘味がしっかり乗ります。全体的にディテールの明瞭性は抑えられていて、解像感は強くありませんが、かわりにレトロな風味がたっぷりあります。

 

 Fender NINEと聞き比べてみます。NINEは意外とボーカルが冷静な感じもあり、大人びた雰囲気はMT3 Proと似ていたりします。ただ全体的にMT3に比べると音が細く、またエレキギターが妙にエッジを歪ませたところを目立たせ、かっこよくロックに聴かせて無駄にエモいので、ボーカルもMT3の少し奥ゆかしい雰囲気よりはもうちょっとのびやかで前進的で、こちら側に思いの丈を少しぶつけてくるような元気な雰囲気があります。ドラムもちょっとアタックが強く少し攻撃的なので、サビになると、ずいずいと前進してきて、少しだけこっちを追い込んでくるような迫力があります。MT3 Proの全体的に落ち着いたしんみりした感じに比べると、やや押しが強い勝ち気な雰囲気が出ています。

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 NINEはやはりFenderブランドらしく、どんな曲でも一生懸命ロックの雰囲気を醸し出そうとするところがあり、この曲の場合、ドラムのアタックとギターのエッジにそれが感じられます。それがこの曲のノスタルジックな雰囲気に合わないところがあります。この曲には攻撃的な雰囲気はいらないでしょう。

 


YAWARA!SONGS!

 

いきものがかり「なくもんか」(vs SIMGOT EM2)

なくもんか

なくもんか

【Hiby R6 Pro SSで鑑賞】この曲の場合、MT3 Proはジンジンした情緒的な雰囲気を丁寧に出してくれます。元気な感じではないので、潤い感のあるボーカルには少し泣きそうな雰囲気があって、しんみりした落ち着いた味わいがあります。ギター音もじんわりしたみずみずしい音で、この曲の湿っぽい雰囲気を丁寧に感じさせてくれます。低域も暖かみがあって、温和でどこか懐かしい感触があります。全体的に良い意味で少し解像度を抑えた感じがあって、音に温もり感が満ちています。

 

 さて、同じブランドのSIMGOT EM2と聞き比べてみます。はっきり言って解像度はEM2のほうがはるかにしっかりしており、よりツヤとハリがあり、メリハリの利いたサウンドです。ギターはより艶やかで、華やぐ雰囲気が少しありながらも、MT3 Proにもあったじんわりした雰囲気は失われていません。音がはっきりした分だけ、MT3 Proにあったレトロな雰囲気はなくなっていますが、ノスタルジックな雰囲気では負けておらず、こちらはよりハイファイに、コントラストを高めてより鮮やかに聴かせます。要は、MT3 ProをHDリマスターしたらこんな音になりましたみたいな雰囲気があります。

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 率直に言って、EM2の音の方が解像度が高く、より万能で、そして私の大好きな音でもあるのですが、それでもMT3 Proのレトロな感触のある音はかなりいいです。明らかにEM2より地味で輪郭のはっきりしないところのある薄暗い感じがあるんですが、この曲の場合、不思議とより人情味を感じるんですよね。

 


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【5】総評「聴き心地の良い、懐かしい音があります」

 正直言って、ローファイな感じの音で現代的な曲とあまり相性が良いとは思えません。分解能とか解像感とかいった言葉で括ると平凡以下の音かも知れません。しかし、懐古的な風味のある独特のサウンドは非常に味わい深く、メロディアスな曲との相性が良いです。落ち着いた甘味のある、どことなく儚げなボーカル表現はとくに素晴らしく、楽器音も鮮やかすぎない、ちょっと古ぼけた懐かしい感じで聞こえてくるのが個人的にはとても好きです。万能でないことは確かで、曲を選ぶ感じがありますが、ノスタルジックな味付けのある曲は素敵な雰囲気で聴かせてくれます。おすすめです。

 

  • ノスタルジックな雰囲気
  • 温かみのあるサウンド
  • メリハリに欠ける

 

SIMGOT MT3 Pro

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インイヤーモニターヘッドフォン、イヤモニ型、ダイナミックドライバーを備えたSIMGOT MT3 PRO 高精度IEMイヤホン、HiFiイヤフォンデザイン、Hi-Res IEM 高遮音性 ダイナミック型 スマートフォンに対応 (ピンク)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

*2:音量による変化、各イヤホンの特性を考慮した補正などを行っておらず、測定環境もスマホマイクで集音しているので非常にアバウトで厳密ではありません。レビュー執筆の参考に使っていたものの、これまでは公表してきませんでしたが、これまでサンプルを取って聴感上の印象と照合してきた感じ、それなりに参考にはなりそうなので、試験的に公開していきたいと思います。いずれ勉強を深めて信頼性を高めていきたいとは思いますが、本ブログは周波数特性の測定をメインとしていませんので、期待しないで下さい。私自身も聴感上の音像印象の解釈の補助として利用しているだけで、この周波数特性イメージを全面的に信頼し、依拠しているわけではありません。

*3:全般的に言えることですが、この評価は主観的であり、しかも音はバランスと好みが大事だということに留意して下さい。Aのほうがその分野では優れていると判断していますが、たとえばシャリ付きが苦手な人はクラッシュがAの評価のイヤホンは避けるべきです。あと稀にSが出てくると思いますが、Sは「やりすぎ」という意味で、必ずしも良い評価とは限りません。ただしその音質特性が好きな人には良いでしょう。

*4:価格帯を考慮した相対評価です。

*5:価格帯を考慮した相対評価です。

*6:価格帯を考慮した相対評価です。

*7:主にサ行が刺さるかどうかです。スーハーしている感じが強いかです。

*8:主にツ音が尖るかどうかです。Aに行くほど尖ります。

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