TFZ KING EDITION ダブルマグネティックサーキットダイヤモンドドライバー搭載
- より新しいレビュー
- 【1】装着感/遮音性/通信品質「軽量で付け心地は安定している」
- 【2】外観・インターフェース・付属品「フェイスプレート中央にライブモニタリングスイッチがあります。2pinリケーブル可能です。」
- 【3】音質「暖かみと重み、ギラつきを重視したドンシャリサウンド」
- 【4】官能性「ドライでアグレッシブなロックサウンドが好きならおすすめ」
- 【5】総評「アグレッシブにロックを聴くなら価格帯最強候補の一角かも知れない」
- 【関連記事】
より新しいレビュー
この機種についてはこのレビューより新しいレビュー記事があります。
【1】装着感/遮音性/通信品質「軽量で付け心地は安定している」
おすすめ度*1 | |
---|---|
ASIN | |
B082DVKMSW | |
スペック・評価 | |
再生周波数帯域 | 5~40000Hz |
インピーダンス | 18Ω |
感度 | 106dB |
ドライバー |
1ドライバー(11.4mmダブルマグネティックサーキットダイヤモンドドライバー) |
音質傾向 |
ドライ、ドンシャリ、重厚感がある、エレキギターが黒くカッコイイ、ベースラインが重い、ビター、黒みがある、ギラついている、熱気がある |
金属製筐体はプラスチック製に比べると少し重いです。カスタムIEMに似せたような、しっかりした装着感を持っており、遮音性は高めです。
テスト環境
今回のテストはSOUNDAWARE M2Pro、FiiO M15、Hiby R6 PRO、Galaxy A30、ONKYO GRANBEATで行っています。ゲイン設定は基本的に「低」設定です。
【2】外観・インターフェース・付属品「フェイスプレート中央にライブモニタリングスイッチがあります。2pinリケーブル可能です。」
付属品はイヤーピースの替え、クリーニングツール,、キャリングケースです。ケーブル端子は2pinです。イヤーピースは2種類付属しており、材質は変わらないようですが、傘の高さが異なります。
ONZOのサブスク版なので付属品の詳細はこれ以上は割愛します。ONZOのサービスについて興味がある方は以下をご確認下さい。
フェイスプレートの中央にはライブモニタリングスイッチがあり、これを切り替えることで、音質が変更可能になっています。詳しくは音質で解説します。
【3】音質「暖かみと重み、ギラつきを重視したドンシャリサウンド」
周波数特性イメージ(試験運用中)
ライブモニタリングOFF
ライブモニタリングON
※周波数特性イメージはあくまでレビューの便宜上、個人的に周波数分布のだいたいのイメージを掴むための参考情報で、測定方法も測定されたデータも非常にアバウトで厳密な信頼性や正確性に欠けます*2。
音質インプレッション
今回は標準イヤピの中で、傘の高いLサイズを使ってレビューします。
このイヤホンのインピーダンスは18Ωで、一般的なスマホでは鳴らすのに支障はありません。手持ちのGalaxy A30で聴いてみましたが、とくに不足感はありません。
さて、まずライブリスニングスイッチについて解説が必要に思われます。ライブリスニングスイッチは中域から中高域に変化をもたらすようで、基本的にはボーカルをより前進させ、ギター音などをよりアグレッシブにします。音のツヤと煌めきが増して聞こえるので、より楽しくなるかも知れませんが、ガチャガチャしやすくなり、低域の暖かみが少し減ります。また相対的にアタックは高くなりますが、低域から中域にかけてがフラットに近くなるので、床面の支えが減って少しゆるやかに感じられるかも知れません。
男声ボーカルはライブリスニングスイッチをONにしたほうが前に出てくるような気もします。一方で女性ボーカルの方はスイッチONのほうが伸びやかですが、スイッチOFFのほうが甘味は強く、よりスウィートに聞こえると思われます。とはいえ、スイッチON/OFFでそんなに雰囲気変わるかっていうと、ぶっちゃけそうでもないです。
では早速、ライブリスニングスイッチをOFFにしたうえで、メインのテスト機のGRANBEATにつないで音を聴いてみます。すぐ気づくのは、適度に暖かみのある音場です。中域の下は少し清潔になっており、低域の厚みがやや目立ちやすくなっています。ロックを聞いてみると、ギターのエッジがほどよく立ち、黒みもあるなかなかかっこいい音が聞こえてきます。ドラムキックはタイトです。
たとえば三浦秀美「Gatherway」のような曲ではギターは黒みを出しつつ、しっかりエッジが立って聞こえます。ドラムはタイトですが、重みが適度にあり、音場は引き締まっています。ボーカルは下で太いですが甘味を抑えて、上で少し細身でシャープな感じがあります。スネアは少し乾いてパスッとしたような薄く弾ける感じがありますが、ギターエッジとよく共存していて邪魔しません。スネアとギターは少しアタックを強く利かせ、エッジを立てるロック系の音で、ギターは基本的にかなりアグレッシブで満足できると思います。
低域
低域はベースに重みがあり、深いところでウンウンします。床面に鳴動している感じが強めです。厚みはそれほどでもありませんが、暖かみもやや強いでしょう。バスドラキックはドシドシ一点を踏み込んでますが、やや丸みを帯びて重みを感じさせます。しかし、どちらかといえばタイトでスピード感の遅れはありません。胴鳴りは少し抑えられており、鼓面とキックの間には少し分離感があるかも知れません。ドラムは少し重たげです。低域弦楽はのそっとした重い沈みを感じ、深く沈みこみます。暗い音で、躍動感を感じるにしても、沈んでいく感じの音です。濃厚というよりは重厚です。低域は全体的に重く、暖かい雰囲気があります。中低域の上部の膨らみがあまりないので、浮き上がりが良い感じはありません。低域はニュートラルよりは少し目立つでしょう。
中域
中域の下部は後退して清潔にされている、典型的なV字サウンドに聞こえます。低域の床面は中域から少し離れてワイドレンジな感じがあるでしょう。楽器音は全体的に少し潤い感に欠ける感じがあります。とくにピアノは無機質で少しカンカンした、冷淡な音色に聞こえるかも知れません。
高域
スネアは鼓面が薄く、少しフレーズが細かい感じがあり、ややパスッとしており、マーチング・ドラムっぽく聞こえます。ハイハットはエッジが利いていますが、粒立ちは繊細すぎず、アタックは充分でダイナミックです。ややギラつく派手なロック向きのハイハットに聞こえると思います。高域の高いところはなだらかに閉じており、音に高さは出しますが、天井の開放感を出し過ぎません。楽器音は勢いよくアタックしてのびた先で自然に減衰していきます。
ボーカル
ボーカルは少しのびやかですが、中域ではやや楽器に近くなります。男声ボーカルは太さがあり、女声ボーカルも少しもさっとしたような重みを持って聞こえるところがあります。柔らかみはありますが、潤い感は少し足りないかも知れません。ややギラついて聞こえます。子音と息は少し強調されますが、サ行の刺さりは出ないはずです。
音場
幅はほどほど広く両耳の幅を少し出るくらいで、奥行き感もあります。やや音は親密で左右と床面が前に出てきて包み込んでくる感じがあり、ボーカルは最前列ではありません。
全体印象
ドンシャリで低域と中域の間で音が良く整理されている感じがあります。濃く重く、深みのある重厚系の低域があり、ドライなサウンドです。アタックは少し強く、アグレッシブで、とくにスネアとシンバルは少し走って聞こえるかも知れません。少しパシパシしていてマーチング・ドラムのように聞こえるスネアが好みを分けます。ロック向きの音ですが、ロックの場合、もう少し粘りのあるバツッとした革張り感が鼓面に欲しいと思う人も多いでしょう。というか私が個人的に、粘りのある黒めのバッチバチしたドラムが好きなだけなんですが。
音質因子評価
音質因子 | 評価 |
鮮やかさ (鮮やか/色味が薄い) |
普通。中域のせいか色づきに少し乾いた感じがあり、全体的にドライで豊かな感じではないが、ギラつきは強い。 |
鋭さ (鋭い/鈍い) |
やや鋭い。少しエッジを尖らせる感じはある。 |
明るさ (明るい/暗い) |
普通。低域が暗いが、高域は逆に明るめ。ドンシャリで良くあるコントラスト高めのサウンドだとは言える。 |
派手さ (派手/地味) |
やや派手。少し派手。 |
硬さ (硬い/柔らかい) |
少し柔らかい。ボーカルや楽器音に柔らかみが少しある。 |
尖り (尖っている/丸みがある) |
普通。音には柔らかみがあるが、高域で少しシャープ。 |
穏やかさ (穏やか/騒々しい) |
やや騒々しい。アタックは少し強く、わずかにガチャガチャしやすい感じがある。 |
力強さ (力強い/嫋やか) |
やや力強い。低域に重量感があり、パワフルさがある。アタックも強い。 |
豊かさ (豊か/貧弱) |
普通。響きの豊かさにやや欠けるが、音に力強さがあり、のびやかさも悪くない。 |
太さ (太い/細い) |
やや太い。ボーカルや楽器音は少し太いが、軸が立って上では少し細くなる。 |
手触り (ざらざら/滑らか) |
ややざらざら。ややジャリジャリしやすく、シャリシャリ感もある。 |
粒感 (きめの細かい/粗い) |
ややきめの細かい。高域で粒立ちに少し細かい感じがある。 |
清潔感 (澄んだ/濁った) |
やや濁っている。低域の支配力が少し強く、やや熱気が強い。 |
潤い (潤いのある/乾いた) |
乾いている。音は全体的に乾燥している。 |
重さ (重い/軽い) |
やや重い。低域が強めで重厚。 |
ボーカル因子評価
ボーカル因子 | 男声 | 女声 |
澄んでいるか (澄んでいる/濁っている) |
やや濁っている | やや濁っている |
明るいか (明るい/暗い) |
普通 | 普通 |
伸びやかか (伸びる、突き抜ける/天井感がある) |
ややのびやか | ややのびやか |
潤っているか (しっとりしている/乾いている) |
乾いている | 乾いている |
太いか (太い/細い) |
やや太い | やや太い |
濃いか (濃い/薄い) |
普通 | 普通 |
子音が強調されるか (目立つ/目立たない) |
少し目立つ | 少し目立つ |
空間因子評価
空間因子 | 評価 |
主に中域の密度 (ぎっしり/スカスカ) |
普通 |
主に高域の高さ (抜けが良い/天井感がある) |
やや抜けが良い |
主に低域の深さ (深掘り感がある/浮き上がりがよい) |
深掘り感がある |
主に中域の奥行き感 (前進的/後傾的/前傾的/後退的) |
やや前傾的 |
主に低域と中域の横幅 (広い/狭い) |
やや広い |
定位感 (頭内的/頭外的) |
普通 |
分離感 (拡散的/密集的) |
普通 |
美点
- 少し太い音
- 熱気がある
- 重厚感がある
- ドライでビター
- クラッシュ感に少し強調がある
- ギターサウンドがきれい
- アタック感がある
欠点
- ボーカルが少し埋没しやすい
- 低域が支配的で重すぎる可能性がある
- 潤い感に欠ける
音質特性(サウンドシグネチャー)
[高域]
- 抜けの高さ*3:B
- 金属光沢感:B
- クラッシュ:B
- アタック:A
- ツヤ:B
- ディテール:B
高域の高いところでなだらかに閉じており、低域の熱気も強いので、高さはありますが、あまり風通しがよい印象を受けないかも知れません。そのため音楽全体に少しもやもやした感じがあり、それがロックな雰囲気を感じさせてくれますが、同時にドライでカサカサした感じもあります。
[中域]
- 甘味:C
- 広がり:B
- 濃厚感:B
- コク:B
- 太さ:A
- ディテール:B
中域の不足が音楽全体にカサカサした感じをもたらしており、また低域と高域が目立ち、ボーカルが少し埋没気味に聞こえやすくなっています。曲によってはボーカル周りに少し息苦しい感じがあるかも知れません。
[低域]
- 深さ:A
- 重さ:A
- パンチ:B
- 厚み:B
- 熱気:A
- 鳴動:B
- ディテール:B
低域は重く、中域からよく分離されている感じがあります。全体的に重厚で深い印象を与えます。力強く、温かみがありますが、浮き上がりがよい感じではなく、少し重たげなのっそりした感じがあり、それがEDMやポップスの場合、重たい感じを出してしまいがちです。音場は引き締まるとも言えますが、重苦しい雰囲気も出やすいので、中域の不足感もあってやや窮屈な印象を受けるかも知れません。
[解像度・立体感]
音は左右が少し前屈みに包み込んでくるので、大抵の曲で頭が包まれる感覚があります。床面も出張ってくるので、やや頭内定位を意識しやすいかも知れません。奥行きは悪くありません。
[パーカッション・リズム]
- ドラムの雰囲気:重厚で重い。やや軽く薄い鼓面とドスンと重いキックを持つ、重みのあるバスンバスン。
- ハイハットの雰囲気:チャリ感もあり、色づきはやや派手めにギラつく、白味もある立体的なシャリシャリ。
- 弾け:B
- 粘り:B
- 重み:A
- 濃さ:A
- スピード感:A
スネアは少し鼓面が薄く、パシパシしているかもしれません。重厚でキックが強い感じなので、少しもっさり感を感じるかも知れません。
[ボーカル傾向]
男女ともに少し乾いてカサカサしています。声は太いですが、潤い感がないので、ちょっとグレーがかってハスキー気味に聞こえるかも知れません。息感と子音には少し強調があります。男女ともに少し大人びて聞こえるかも知れません。
【4】官能性「ドライでアグレッシブなロックサウンドが好きならおすすめ」
MIO「ダンバインとぶ」(vs Fender NINE)
【FiiO M15(Pure Music Mode)で鑑賞】低域はかなり重厚で重い感じの床面です。アタックはよく、ドライで少し渋みのある音でギターもかっこよくギラついて聞こえます。ボーカルは太さが充分ありますが、ツヤは抑えて、上にアグレッシブに伸びるので、金管と一緒にギラついて聞こえ、最高にカッコイイです。このイヤホンで聴くこの曲は個人的におすすめです。
同じくロック向きの音を持っているFender NINEと聞き比べてみます。まずFender NINEの音はより中高域で艶やかさがあり、ボーカルや金管に色気があります。少し歌謡曲っぽい華やかな雰囲気が増しており、ちょっとドライな黒みの強かったKING Editionに比べて色づきがよいです。立体感も増していて、奥行きはより感じられ、アタックも少し強めでスピード感が感じられます。
この曲に関する限り、個人的にはKING Editionのほうがギラつきが強く、アグレッシブで好きです。低域も重厚感があって、締まっている感じがして迫力を感じます。ていうかこのイヤホンで聴く「ダンバインとぶ」はちょっとかっこよすぎるくらいです。個人的にJVC HA-FX1100でこの曲を聴くのが好きですが、ぶっちゃけ音はKING Editionのほうが締まっていて、HA-FX1100は少し高域で音が混濁し、ギャンギャンする感じもあるので、KING Editionのほうがドンピシャで気持ち良く聴ける気がします。
22/7「理解者」(vs SIMGOT MT3 Pro)
【SOUNDAWARE M2Proで鑑賞】この曲の場合、かなりギラつく感じるがあるので、少しガチャガチャしやすい感じがありますが、ボーカルはのびやかでエッジが立っており、ギターも同様に攻撃的でカッコイイです。少し高域でうるさいですが、低域がしっかり重く引き締めてくれるので、軽っぽい感じはなく、パワフルな重厚感があります。ギターもエッジが立ちながらも黒いボディがあって、黒曜石に似たロックのギラつきがあります。
SIMGOT MT3 Proと聞き比べてみます。MT3 Proは中域でふっくらする甘味があり、また高域であまりエッジをギラつかせないので、艶やかなツルッとした感じがあります。KING Editionに比べると、ボーカルは少しふっくらしてのびやかさは抑えめに聞こえ、スウィートですが暗めに聞こえます。ボーカルのディテールはMT3 Proのほうが少し勝っていて、潤い感のある味わいを感じます。
ぶっちゃけMT3 Proはこういう曲向きには思えません。この曲の場合、KING Editionの音の方がアグレッシブでハングリーさがあり、圧倒的に満足度が高いです。MT3 Proはもう少し穏やかな曲をメロディアスに、潤い感を出して聞かせる方が得意でしょう。
RUANN「There's No Ending」(vs SIMGOT EM2)
【Hiby R6 Proで鑑賞】この曲の深く沈みこむ低域のブーム音がしっかり出ます。ズーン、ドーンとしっかり沈んで聞こえるので、この曲の深みのあるパワフルな感じが丁寧に感じられます。少しドライでアグレッシブな雰囲気もこの曲と相性が良いです。スネアが少しマーチングドラムっぽい浮かれ気味の、カラッとした雰囲気があって軽いのが個人的には少し気になりますが、総じて重厚なサウンドで迫力があります。
さて、同じ価格帯のSIMGOT EM2と聞き比べてみます。こちらは重厚感には少し欠けますが、それでも適度に低域の沈み込みは良く、さらにボーカルに少し華やぐ色気があります。管楽の音にも春めいた雰囲気があり、桜色に色づくような情景があります。それがどこかノスタルジックなテイストをもたらしており、ボーカルの吐息に甘い色づきもあります。わずかに官能的になっているだけでなく、ドラム音も適度に厚みと粘りがあって、KING Editionのように薄っぽくはありません。
メリハリ感とかっこよさで言ったらKING Editionなのですが、個人的にはSIMGOT EM2のボーカルの艶めかしさと華やいだ雰囲気が好きです。私がEM2の音が好きすぎるというところもあるので割り引いて考えて欲しいとは思いますが、ぶっちゃけKING Editionのスネア表現があまり好きではない可能性が高いです。ちょっと薄い感じがするんですよね。
【5】総評「アグレッシブにロックを聴くなら価格帯最強候補の一角かも知れない」
かなりアグレッシブで力強い音を持っており、とくにギラつき感のあるボーカルとギターは非常にロック向きで味わい深いです。ビターでドライな雰囲気の曲にはとことん強く、ジンジャエールのような音を聴かせてくれます。ボーカルの潤い感に欠けるところがあり、ポップスなんかは重たくモシャモシャした感じになりやすいところがありますが、メリハリの利いた重厚で熱気のある音を聴かせてくれます。
- 重厚で熱気のある低域
- ギラつくロックなボーカルとギター
- 潤い感に欠ける
TFZ KING EDITION ダブルマグネティックサーキットダイヤモンドドライバー搭載
【関連記事】
*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。
*2:音量による変化、各イヤホンの特性を考慮した補正などを行っておらず、測定環境もスマホマイクで集音しているので非常にアバウトで厳密ではありません。レビュー執筆の参考に使っていたものの、これまでは公表してきませんでしたが、これまでサンプルを取って聴感上の印象と照合してきた感じ、それなりに参考にはなりそうなので、試験的に公開していきたいと思います。いずれ勉強を深めて信頼性を高めていきたいとは思いますが、本ブログは周波数特性の測定をメインとしていませんので、期待しないで下さい。私自身も聴感上の音像印象の解釈の補助として利用しているだけで、この周波数特性イメージを全面的に信頼し、依拠しているわけではありません。
*3:全般的に言えることですが、この評価は主観的であり、しかも音はバランスと好みが大事だということに留意して下さい。Aのほうがその分野では優れていると判断していますが、たとえばシャリ付きが苦手な人はクラッシュがAの評価のイヤホンは避けるべきです。あと稀にSが出てくると思いますが、Sは「やりすぎ」という意味で、必ずしも良い評価とは限りません。ただしその音質特性が好きな人には良いでしょう。
*4:価格帯を考慮した相対評価です。
*5:価格帯を考慮した相対評価です。
*6:価格帯を考慮した相対評価です。
*7:主にサ行が刺さるかどうかです。スーハーしている感じが強いかです。
*8:主にツ音が尖るかどうかです。