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【中華イヤホン TFZ No.3 フラッシュレビュー】元気でキレのあるサウンドが楽しいTFZの人気機種

ヘッドライン

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TFZ No.3

TFZ No.3

【 国内正規品 】 TFZ ダイヤモンドドライバー搭載 カナル型 イヤホン No.3 TFZ-NO3-SL

 

 

 「フラッシュレビュー」はデータ中心の簡潔な内容で、ポイントを絞ってオーディオ製品を解説します。

 今回取り上げる中華イヤホンTFZ No.3です。

 TFZは2015年に深圳に設立された中国のイヤホン製造メーカーです。設立は最近ですが、精力的にイヤホンを製造しており、エントリークラスからミドルレンジにかけて多数のラインナップを展開しており、中華イヤホンの代表的ブランドになっています。

www.ear-phone-review.com

 

 なおこのレビューはONZO様の素晴らしいサービスを利用して作成されました。感謝とともにONZO様のますますのご発展をお祈り申し上げます。

 ONZO様のサービスについて興味がある方は以下をご参照下さい。

www.phileweb.com

www.onzo.co.jp

 

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 audio-sound @ hatenaはこの機種を「audio-sound @ hatena Highly Recommended」として、大多数の人にとって満足度が高いオーディオ製品であると推奨します。

 

基本スペック

  • 周波数特性:5Hz~40000Hz
  • インピーダンス:20Ω
  • 感度:108dB
  • ケーブルコネクタ:0.78mm 2pin

 

パッケージ

※ONZOのレンタル品なので、パッケージ付属品は製品版と異なる可能性があります。

 

 TFZのパッケージは簡素です。蓋を開けるとすぐにイヤホンが見えるようになっており、開梱体験もシンプルです。付属品は十分揃っているので不足感はありません。

 本体のビルドクオリティは悪くなく、ケーブルクオリティも良好です。

 

TFZ No.3

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TFZ No.3

 

装着サンプル

 やや厚ぼったい感じはありますが、形状は丸く、耳への収まりは良好です。

 

TFZ No.3

TFZ No.3

TFZ No.3

 

音質

測定機材

  • SAMURA HATS Type3500RHRシステム:HEAD & TORSO、左右S-Typeイヤーモデル(Type4565/4566:IEC60268-7準拠)
  • AWA社製Type6162 711イヤーシミュレータ
  • マイクプリアンプ:Type4053
  • Type5050 マイクアンプ電源
  • オーディオインターフェース:ROLAND Rubix 24
  • アナライザソフト:TypeDSSF3-L

※イヤーシミュレーターの特性上、20hz以下と16khz以上の信頼性は高くありません。 

www.phileweb.com

 

周波数特性

 上から順に、

  1. [標準イヤーピース(太軸) S装着時]左右別
  2. [標準イヤーピース(太軸) S装着時]左右平均
  3. [標準イヤーピース(太軸) S装着時]左右別(自由音場補正済み)
  4. [標準イヤーピース (太軸)S装着時]左右平均(自由音場補正済み)

※当ブログの自由音場補正については機材に合わせてサザン音響さんから提供された補正値を使用しております。

www.s-acoust.jp

 

TFZ No.3

TFZ No.3

TFZ No.3

TFZ No.3

 

 全体を見ると若干低域の比重が多めのドンシャリサウンドになっており、少し低域寄りのU字ないしV字のサウンドシグネチャーを持っています。

www.ear-phone-review.com

 

 個人的にNo.3の低域はエレキベースの雰囲気が好きで、じんじん温かい情緒感があるのがいい。キックとの描き分けはあまりはっきりしていない気がしますので、人によってはロックでベースが支配的でぼんやり気味に思うかもしれませんが、個人的にはライブ感が感じられ、ブリブリ感もあって甘く聞こえるのがわりと好きです。ASIAN KUNG-FU GENERATION「Re:Re:」なんか聞くと、このイヤホンの夕日のように色づくベースとエレキギターのコンビネーションが美しく感じられます。ロックを少し甘い感じで聞きたい場合にはわりと気に入る低域だと思います。低域弦楽は適度な厚みがあり、重さも感じられ、少しゴリゴリする黒い感じがありますが、濃厚感に不足する感じはないと思います。調和的な雰囲気の温かい低域が好きなら、わりとこのイヤホンはおすすめできます。

 中域は全体の中では少し凹んでおり、ドライで引き締まっています。ボーカルはやや暗いところから聞こえますが、ボーカル回りに適度な分離感があるので、フォーカスは悪くありません。しかし個人的には相対的に中高域が近く、ボーカルが少しガチャガチャしたところに突っ込んで聞こえやすい気がします。ボーカルラインのすぐ上や近くにエレキ、アコギ、スネアなどが集まってきやすい感じがあり、ボーカル回りの定位が整理されておらず、レイヤリングがあまり丁寧でない感じがあります。

 私の聴感上は、中域がにぎやかな曲、たとえばHARUHI「ソラのパレード」を聞くと、わりとボーカルの下はすっきりしているのに、ボーカル上に派手めの音が雲のように覆いかぶさって聞こえる感じがあります。個人的にここらへんがうるさくなりやすいのは落ち着きない感じに聞こえやすいので好みではないですが、No.3の場合はややあいまいですが、うるさすぎるというほどではないと思います。ただ少し聞き疲れしやすいかもしれません。

 高域はわりとキレがあるスナッピーなサウンドになっていて、スネアやタムはやや張りの強い鼓面をリズムが走るように聞こえます。ハイハットはわりと派手ですが、繊維が細く、シュリシュリとしたシルキーな感じで聞こえ、比較的好みです。気になる点といえば、アコースティックギターがギラつき強めでジャラジャラして聞こえやすく、人によって軽薄に思えるかもしれません。ピアノもキンキンはしませんが、コンコンするというか、打ち込みの強い元気な感じで、曲によってやや荒っぽく聞こえやすい雰囲気を感じます。トランジェントはよく輪郭がパリっと聞こえやすいのはわりと楽しいです。

 最終的に個人的に好みかどうかというと、わりと悩むところで、メリハリとライブ感があるサウンドは好きですが、ボーカル付近で落ち着きがない感じがあり、聞き疲れしやすいところがあります。一方で、楽しいサウンドであることは事実で、嫌いかというと、わりと好きなほうの音です。温かみのあるベースも好きです。中域は引き締まっていながらも甘味も感じられ、生き生きしています。中高域もにぎやかで楽しげです。低域は中域から離れて深堀されて聞こえやすいので、温かいわりにほとんど中域が濁る感じもありません。個人的にはJAZZやポップスも楽しげに聞こえてわりと万能に楽しめる感じなのですが、やはり一番相性が良いのはロックか、あるいはEDMかなと思います。元気に気分を盛り上げたいときにはわりと気持ちよく活力を与えてくれる感じのイヤホンですね!

 

レコーディングシグネチャー

 レコーディングシグネチャーの基本的な原理、楽しみ方については以下を参考にして下さい。

www.ear-phone-review.com

 

 参考用にレコーディングシグネチャーを掲載します。自由音場補正済みです。ソースはFiiO M15を用いています。イヤーピースは標準イヤーピース(太軸)のSサイズ、ゲインは高設定です。

www.ear-phone-review.com

 

 レコーディングシグネチャーで使用している楽曲は私も大好きなゲームメーカー日本ファルコム様のものを使用させて頂いております。

www.falcom.co.jp

 

JAZZ

anchor.fm

 

OST

anchor.fm

 

クラシック

anchor.fm

 

ロック

anchor.fm

 

総評

 TFZでもわりと人気のイヤホンですが、音質を聞いてみると楽しく生き生きとしている音楽を聴けるので、さもありなんといったところです。中域は引き締まっていますし、リズムにキレがあり、音の色づきもよくにぎやかで、ベースが深いところから活気に満ちて聞こえてくるのがなかなか好みです。

 

TFZ No.3

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