この記事はAudiosense AQ4を買うときの注意について紹介します。
事の始まり
Audiosense AQ4は今年初め、有名なAudiosense AQ3の後継機種としてリリースされたイヤホンです。私はAudiosense AQ3を高く評価しているので、AQ4には大変期待していました。
実際にレビューしてみると……
ところが、Audiosense AQ4のレビューを行ったところ、事前情報とは異なり、AQ3の後継機種とは言えないイヤホンであると結論付けることとなりました。実際のレビュー内容はこちらから確認できます。
動向を注視していると……
ただ、その後の評価が気になったので、私は早速Head-fiのAudiosenseスレッドの動向やほかのレビュアーの評価のウォッチングを開始しました。そうしていると時間がたつにつれ、AQ4について矛盾している評価が存在していることに気づきました。
私の受け取ったAQ4はウォーム寄りのバランスの悪いサウンドですが、耳障りでメタリックという全く逆の評価も出てきて、少し混乱しました。AQ4についての周波数特性はその時点で管見の限り、私の測定値と似たもののみだったので、メタリックという解釈が成り立つようには思えませんでした。
実はAQ4はロットによりサウンドが違います
さて、その後事情が判明したのですが、実はAQ4はロットによって大きくサウンドが異なります。ちょうど世間がKZ騒動で盛り上がっていた頃、AQ4のこのロット問題についての情報がもたらされました。
最近Crinが明らかにした周波数特性が本来のAQ4のサウンドであり、それはたしかにAQ3のサウンドを継承しています。現在公式ストアで販売されているAQ4ではロット問題は解決されているはずです。
実際に周波数特性を見せてもらい、納得した私は情報提供者と相談し、時期が時期であることを鑑み、AQ4の問題については私たちの胸の内にしまって誰にも話さず、しばらく様子を見て頃合いを待ってAudiosenseに公開するよう働きかけようということになりました。まだこの問題はほとんど明らかになっていなかったので、私たち以外の誰かにより何らかの情報が公開されるまでは迂闊に動かない方がブランドのためにも良いだろうという判断です。
今回AQ4の問題がCrinの測定値によって明るみに出たことはAudiosenseに連絡しましたが、今の段階でAudiosenseがこの問題について公表するかは不明です。
この記事は日本のオーディオファンに向けて、皆さんがこの問題で大きなダメージを受けないように書いています。
Audiosense AQ4の推奨される購入方法
Audiosense AQ4の中古品の購入はお勧めできません。販売店の在庫もどっちのロットかわかりません。
AQ4を今買う場合はAliexpressのAudiosense公式ストアで最新ロットを購入するのをお勧めします。
私はまだ聞いてませんが、修正版のAQ4は少なくとも初期ロットよりはるかにまともな音のはずです。
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